投稿者:落合智貴
令和8年7月28日に熊本県で震度7の地震が発生しました。
平成28年4月14日以来10年ぶりの大地震となりました。
イオンモール熊本ではプロパンガスのガス漏れによる爆発も発生。
電気や水道、ガスといったライフラインが寸断している場所もまだまだあるようです。
命を落とされた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、一日も早い復旧をご祈念申し上げます。
【イオンモール熊本での爆発事故】

菅野拓著「災害対応ガバナンス」(ナカニシヤ出版)では被災者支援に対する問題点を論じています。
学校の体育館が避難所になるケースが多いですが、その風景は1930年に起こった伊豆地震の時と大して変わっていないと、この著書では写真で見比べています。
イタリアの避難所ではすぐに温かい食事やワイン、ベットが提供されるとの事。
紛争などで避難を余儀なくされた難民の国際的な支援基準より日本の避難所は低水準だそうです。
「ある地域にたまにしか起こらない」災害に対して、平時に適応した組織体制をとっている地方自治体が災害対応を行うことが混乱の原因であると著者は述べています。
これを解消するために【「災害対応のマルチセクター化」と「社会保障のフェーズフリー化」】が必要であると著者は結論づけています。
「災害対応のマルチセクター化」とは営利企業やNPOなどのサードセクターの組織といった政府以外の担い手も、活動するための体制や財源の公的な根拠をもって自律的に災害対応に参画できるようにする事。
「社会保障のフェーズフリー化」とは普遍的なものになった社会保障の制度体系の中に被災者支援を位置づけて、平時の社会保障の担い手たちが被災者支援を行う事。
現在防災庁の設置準備が進められていますが、災害のプロフェッショナルが司令塔となり、災害現場の意思決定を指揮していくというのが重要だと感じました。
個人的な意見としては防衛省と防災庁を一体の組織として運営すればシームレスな災害支援ができるのではないかと感じました。
毎年のように発生する自然災害への対応は、ノウハウの蓄積が大切だと思います。














