落合住宅機器の歴史を辿る【平成29年度(2017年度)】

投稿者:落合智貴
二度目の東京五輪を三年後に控え、建設需要が徐々に高まってきました。インバウンド増加の影響によりホテルの建設需要も多く、都心の地価が上昇のピークを迎えたのがこの頃だったと思います。建設業界の人手不足は深刻で、工期の遅れも目立ってきました。
宅配業界ではネット通販の増加と人手不足の影響で運賃の値上げを実施し、コンビニや飲食店では外国人店員の姿が多くみられるようになりました。IOTやAI技術の実用化も進んできました。

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5月の会社設立65周年記念のお得意様旅行会では山口県の萩市で一泊し、下関・萩・小倉などを観光しました。
TOTO100周年を記念して小倉の本社敷地内に造られた「TOTOミュージアム」の見学も行いました。
トイレの歴史、TOTO100年の歴史などが展示されておりました。

㈱嶋鉄商店

平成29年の3月に幡ヶ谷の管材店である㈱嶋鉄商店が廃業したため、社員二名とお客様を引き継ぎ営業統合しました。
㈱嶋鉄商店との営業統合は当社にとって大きな増益要因となりました。
社員にとっては、異文化の社員と一緒に働くことによって気づかされることも多かったのではないかと思います。
㈱嶋鉄商店はお客様来店型の管材店でした。
地元のお客様にとっては仕入先を失うというピンチでしたが、当社が受け皿になることでお客様にも喜んでいただけたのではないかと思っています。

春になったら・・・

投稿者:落合智貴
フジテレビ系で放送されているドラマ「春になったら」は明日(3月25日)の最終回をもって完結します。
木梨憲武さん演じるお父さんと奈緒さん演じる娘のお話です。
お父さんは余命3ヶ月を宣告されますが、治療を拒み、残された時間で“死ぬまでにやりたいことリスト”を作り一つずつ実現していきます。
小さいときに母を亡くした娘は3か月後に結婚式を控えており、父が治療を拒むことに納得がいきませんが、徐々に父の気持ちを理解し、父との残された時間を大切に生きていきます。
人は日々漫然と生きてしまうことが多いと思いますが、死を意識した時に初めて時間の大切さを知り、自分の生きてきた意義を問い直すのかもしれません。
自分が人生の最期を迎える時に、家族や周りから感謝されるような人でありたいと思いました。
NETFLIXやTVerでも見ることが出来ますので、よかったらご覧ください。

春になったら

水道本管耐震化の遅れ

投稿者:落合智貴
1月1日に発生した能登半島地震において、断水がいまだに続いている地域があるとの報道をよく目にします。道路の陥没などによって工事が難航していることが復旧の遅れにつながっているのだと思います。
そもそも、水道本管は耐震化が進んでいないということが以前から指摘されておりました。2011年の東日本大震災を受けて耐震化を進めてはいるものの、全国の耐震適合率は2021年度で41.2%。トップは神奈川県の73.1%、2位の東京都は66.0%、今回被災した石川県は36.8%しか耐震化されていなかったということです。
水道事業は市町村などが運営し、料金収入で経費などをまかなう独立採算を原則としています。よって都市部においては財政的に耐震化投資がしやすいですが、人口密度の低い地方部では費用調達が難しいというのが現状だそうです。
高齢化や過疎化が進んでいる地域では耐震性の向上をあきらめ、タンク車などで水を運ぶ「運搬送水」を検討する自治体も現れているとのこと。
財政難・資材高騰・人手不足。耐震化のピッチを上げていくのは簡単ではなさそうです。
毎年のように起こる地震や水害への備えは優先順位をつけて着実に進めていかなければいけない問題だと思います。

水道本管耐震化の遅れ

落合住宅機器の歴史を辿る【平成30年度(2018年度)】

投稿者:落合智貴
東京オリンピック・パラリンピック2020を2年後に控え、新国立競技場の建替えなど五輪関連施設やインバウンド関連も需要が多く、建設業界は好調でした。
しかしシェアハウス「かぼちゃの馬車」へのスルガ銀行の不正融資や、レオパレスの違法建築問題などもあり、個人資産家の不動産投資が頭打ちになる傾向もみられてきました。
当社はこの年、不動産収益を除いた本業の実績として、売上6.6億円・粗利益1.2億円・経常利益23百万円といずれもバブル崩壊後最高を達成しました。

そんな中、老朽化した本社(初台落合ビル)の建替え・移転問題も佳境を迎えました。
本社の土地・建物の売却交渉、移転候補先の不動産検討、移転に向けた社内への説明と説得。
これら全てがタフなやり取りとなり、非常にしんどい一年でした。
初台周辺は道路が狭くて管材店に適した土地が少なく、広い道路に面した土地は価格も高くなりがちで、最適な土地を得ることは難しかったです。
そして結論は、中野区江古田の築49年の古い賃貸倉庫のリノベーションです。
社員の通勤時間の負担、管材店が少なくなった初台を離れることへのお客様への影響など、中野区江古田への移転は難しい決断でした。
この決断が正しかったのかどうか。
今後の歴史に判断をゆだねることになります。

【この年、以前社員としてお世話になったユアサ商事の「関東ユアサやまずみ会流体システム部会」の会長に就任しました】
やまずみ会
【東京管工機材商業協同組合の「管工機材の教科書」作成委員長として関わったのもこの年です】
教科書委員会

ダイキン工業、KITZ タイ工場を見学

投稿者:落合智貴
ユアサ商事さんのご招待でタイに行ってきました。現地では空調機メーカーのダイキン工業、及びバルブメーカーのKITZの工場を見学しました。

ダイキン工業タイ工場は1990年に竣工。ルームエアコンやVRV(ビルマル)など多品種を製造しています。PDS(Production of Daikin System)と呼ばれる独自の生産システムを展開しており、従業員の積極的な改善提案を促しています。生産ラインでは“順位同期化混合生産システム”を採用しており、多数の異なる機種や仕様の製品を生産しており、生産計画の変動にフレキシブルに対応ができるそうです。室外機の最終工程ではダンボール箱に小さな穴をあけ、ガス漏れがないかのチェックを全数行っていました。
ダイキン工業タイ工場

KIZTのタイ工場は「バンプリ工場」と「アマタ工場」の二つがありますが、今回は主にバタフライ弁を製造している「アマタ工場」を見学しました。
バタ弁の工程は、ダイキャスト(鋳造)→塗装→加工→ゴム成形→組立 の手順で製造されます。アマタ工場では鋳鉄のダイキャストは単価の安い外注を採用していますが、アルミニウムのダイキャストは最近内製化に成功したそうです。太陽光パネルの導入で工場の30%の電気代をまかなったり、新排水処理設備を導入して排水を再利用し、工場内での野菜作りに活用しているそうです。今後は塗装の自動化も検討しているとの事です。梱包の際にできるだけビニールテープを使わずにダンボールの組立方を工夫するなど、環境配慮にも気を使っているとの事でした。
KITZアマタ工場