管機連 第四回定時社員総会

投稿者:落合智貴
一般社団法人 全国管工機材商業連合会(略称 管機連)という団体があります。配管材料などを扱う各都道府県の業界団体の上部組織です。6月14日(火)にグランドアーク半蔵門において定例の第四回総会が行われました。私はこの総会の司会を今回を含めて4年連続で務めさせていただきました。各地域の理事長様の報告もさることながら、国の各省の講演が大変参考になりましたので報告したいと思います。

●経済産業省 製造産業局 茂木氏 「第四次産業革命への対応」
円安がしばらく続いたが生産の日本国内への回帰はあまり行われていない。国内拠点は「イノベーション拠点」「マザー工場」「フレキシブル工場」の役割と考えている企業が多い。IoT、ビックデータ、人工知能(AI)、ロボットなどの発達によりこれまで実現不可能と思われていた社会が現実に起こりうる。第四次産業革命とは、大量の情報を基に人工知能が自ら考えて最適な行動を取ることができる「自律的な最適化が可能」になる世界である。IoTの分野ではドイツがリードしている。

●国土交通省 住宅局 真鍋氏 「ストック時代の住宅行政について」
日本の人口は2010年をピークに減少していく見込み。住宅着工は100万戸割れが続いている。日本の住宅は使用期間が諸外国と比べてとても短い。滅失住宅の平均築年数はイギリスの81年、アメリカの67年に対して日本は持家で35年、借家で27年しかない。日本の空き家は現在約820万戸もあり、この20年で1.8倍に増えている。空き家のうち賃貸用の住宅が52.4%を占める。国の「住生活基本計画」では①若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現 ②既存住宅の流通と空き家の利活用を促進し、住宅ストック活用型市場への転換を加速 ③住生活を支え、強い経済を実現する担い手としての住生活産業の活性化 を目指している。

●厚生労働省 健康局水道課 宮崎氏 「水道行政の現状と課題」
水道事業の経営は年々厳しくなっている。経営状況の悪化により施設の更新など必要な投資が行えず、老朽化が進行している。平成25年度の管路更新率はわずか0.79%であり、すべての管路を更新するのに125年以上かかるペースになる。過度なコスト削減に伴う水道職員の削減による体制の弱体化により水道施設の維持管理が困難になる懸念がある。水道基幹管路の耐震適合率は平成26年で36%にしか達していない。今年の熊本地震では43万戸断水した。現在は99.9%が復旧している。


【新会長の小泉氏(東京組合)のあいさつ 一瀬氏(大阪組合)からバトンを受け継いだ】

ユアサ商事 350周年記念式典

投稿者:落合智貴
東京・芝公園にありますザ・プリンスパークタワー東京にて5月26日に「ユアサ商事㈱350周年記念式典」が行われました。ユアサ商事㈱は私が平成6年に入社し、1年間社員としてお世話になった会社です。今では同期入社の友人たちが部長など会社の中核で活躍しています。私の社会人としての基礎はこの会社で築いたと言えます。今でも当社の主力仕入先としてお世話になっている会社です。
350周年ということは1666年の創業。徳川4代将軍家綱の時代といいますからスゴイ歴史です。
創業当初は木炭商からスタートしましたが、数年後には刃物などを扱う金物商へと転換しました。1919年に湯淺七左衛門商店を設立。1940年には社名を湯浅金物㈱に変更。1978年に湯浅商事㈱に社名を変えています。バッテリーで有名なGSユアサもこの会社から派生した会社です。

式典では佐藤悦郎社長が会社の歴史や今後の取り組みについて説明しました。
今後のユアサ商事の強化ポイントとして掲げたのが以下の通りです。
・ロボットイノベーションを推進
・ゼッチハウスなど社会のスマート化への対応(岐阜県瑞浪市にスマートタウンを作る計画)
・レジリエンス(事業継続・防災・減災)商材の強化
・多様な人材の活用(年齢・性別・国籍を超えた人材の活用)
・医療・介護分野への取り組み強化(パワーアシストスーツへの取り組みなど)
・海外市場への取り組み強化
・得意先、仕入先とのインターネット取引基盤の推進

「老舗は常に新しい」
これがなければ組織は長く続かないものだと思います。

350周年を機に今後ますます繁栄されますことを祈念しております。

東管機組合 製販懇談会 2016年春

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の半年に一度の製販懇談会が4月21日に行われました。各メーカーさまから最近の情勢についてご説明がありました。
4月14日の熊本大震災のサプライチェーンの影響に関心が集まりましたが、各メーカーさま共影響は軽微とのことで安心しました。

●JFEスチール
1~3月の中国向けの鉄の生産量が減っている。世界全体としても2年連続で生産量が落ちている。鉄鉱石や石炭など原料は上がっている。
●JFE継手
鉄管継手は10年間で3割減の出荷量。鉄管から樹脂管への流れが止まらない。転造ねじの普及もなかなか進んでいない。
●キッツ
バルブの需要は2007年のピークに回復していない。2015年度は前年とほぼ横這い。2016年度も大きくは伸びないであろう。水素ステーション向けの高圧バルブの需要に期待。
●ダイキン工業
2010年から2014年まで猛暑が続いたが、2015年夏は暑い日が少なかったためパッケージエアコンの出荷は悪かった。冷媒ガスのR32は地球温暖化・オゾン層破壊対策として推奨されている。エコキュートの出荷は福島原発事故以来大きく減少している。
●荏原製作所
ポンプの出荷台数は2006年がピークだった。2015年度は前年比微減。内訳は陸上ポンプ・水中ポンプ・消火ポンプが減少、増圧ポンプを含む給水装置は増加した。
●LIXIL
パブリックトイレにおける外国人への配慮を進めている。中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア・アメリカ・フランスの7か国の外国人にアンケートを取った。各国の習慣やニーズの違いが分かってきた。リモコンへの多言語表示などを進めている。
●タカラスタンダード
キッチンショールームのリニューアルや新規オープンを増やしている。新築マンションでのシェアは7~8割と高いがリフォームはまだ弱い。熊本大震災に対する製造の影響はほとんどない。仮設住宅へのニーズは出てくるかもしれない。

熊本地震と建築基準法

投稿者:落合智貴


4月14日の午後9時26分ごろに熊本地方を襲う震度7の地震がありました。
その後もマグニチュード7.3の新たな地震が起きるなど予断を許さない状況のようです。
本日現在報道されているところによりますと死者は41名とのことです。
被害に遭われました方々には心よりお見舞い申し上げます。

私も今年の1月に家族旅行で熊本を訪れたばかりでしたので非常に身近に感じております。
最初の地震の震源地となった益城町は昼食を食べた場所でした。
阿蘇山の雄大な景色にも魅了されましたが、激しい土砂災害が起きてしまいました。

1995年の阪神淡路大震災では建物の倒壊と火災で多くの人が命を落としました。
2011年の東日本大震災では津波によって多くの方が亡くなりました。
日本の建築基準法や防火基準は大きな地震や災害のたびに見直されています。
今回の熊本地震においても日本の旧耐震基準が改正されていなければもっと多くの死者が出ていたでしょうし、同じ規模の地震が諸外国などの耐震化が進んでいない国で起きていれば被害は日本の比ではないと思います。

当社が扱う商品は消防認定品商品や消火ポンプ、耐火二層管など防火にかかわる商品が多くあります。
それら一つ一つが人の命を守る大切な商品ということです。
建築に携わる者として今回の地震をしっかりと心に刻む必要があると思います。

加工管のススメ

投稿者:落合智貴

最近の建設業界はオリンピック・パラリンピック需要の高まりを受けて人手不足が言われています。現場ではいかに効率よくスピーディーに作業ができるかということが課題になっているかと思います。最近少しずつ増えているのが加工管のご依頼です。鉄管・樹脂管・フネン管・塩ビ管など各管種で問屋やメーカーが加工をお勧めしています。

加工管を使うメリットは以下のようなものがあります。

1、現場での作業時間を短縮
2、工場で耐圧試験をやるので漏水のリスクが少ない
3、現場で余る端材がないのでゴミ処理コストを削減できる

事前の打ち合わせが必要ですので、現場スケジュールをしっかり管理できていないと難しいですが、メリットは大きいと思います。鉄管の場合、パイプを指定された寸法で切断し、両端をねじ切りやグルービング加工をし、継手をつけるまでをご依頼されるケースが多いです。マンションにおける架橋ポリエチレンのプレハブ加工も今では当たり前になっていますね。材料費は多少高くなりますが、施工費を含めたトータルコストを考えるとメリットは大きいです。一番高いのが人件費。それをうまくコントロールするのが現場代人さんの腕の見せ所だと思います。

【先日ご依頼頂いた 白sch40管 の加工管】

 

空調展示会「HVAC&Rジャパン」見学

投稿者:落合智貴
空調メーカーの合同展示会「HVAC&Rジャパン」が2月に東京ビックサイトで開催されました。
2年おきに開催されているものです。
多くの空調メーカーが出展しておりましたが、ダイキンの商品セミナーに参加しましたのでご報告します。
いくつか目新しい情報がありました。

1、 ルームエアコンの暖房機能が垂直気流によって充実
最上級機種のRXシリーズでは暖かい風を垂直に吹き出し、エアコンの風が直接顔に当たらないよう足元から温めるように工夫。
2、 S-ラウンドフローによりムラのない気流を実現
業務用の天井カセットタイプの暖房吹き出しは天井を這わせるように真横に吹き出し、天井→壁→床というように足元から暖めます。冷暖共に4方吹きと2方吹きを繰り返し気流のムラを防ぐ「サーキュレーション気流」も実現。
3、 セパレート型チラー「JIZAI(ジザイ)」を発売
従来のような大型のチラーを分割設置できるようになった。現場路上からのクレーン搬入をせずにエレベーターで搬入が可能。
4、 業務用エアコンスカイエアーの160型以下に新冷媒R32を使用
室内機はR410AとR32の機種が共用のため、R32使用機種の場合はリモコンに「R32」を表示する。
5、 天井カセットパネル用の風向調整キットを新たに発売
人に直接風を当てないための板をダイキンブランドで発売。従来のエアーウイングのようなものですね。
6、 フロン点検ツール「Dfct」が無料で公開
2015年4月に施行された「フロン排出抑制法」により業務用空調機の点検が義務付けられました。
このツールを使えばスマホなどで簡単に点検の管理ができます。ダイキンホームページから無料でユーザー登録ができますのでオススメです。 

ダイキン工業は今や世界ナンバーワンの空調機器メーカーになりました。
「ぴちょんくん」の人気も相変わらずですね。

【HVAC&Rでのダイキンブースの様子】

TOTOミュージアム(九州)見学

投稿者:落合智貴
TOTOミュージアム」は2017年のTOTOの100周年の記念事業として昨年(2015年)8月にオープンしたものです。TOTOの会社の歴史、衛生陶器やユニットバスなどTOTO製品の歴史などが展示してあります。
福岡県小倉のTOTO本社に隣接するこの施設を昨年末に見学してきました。

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TOTOは森村グループの一社として1917年に大倉和親が創業しました。ヨーロッパで普及していた衛生陶器を日本にも広めたい、いずれは東洋にも広めたいとの思いから「東洋陶器」の社名にしました。小倉を選んだ理由は原料の入手がしやすかったことと門司港の近くで船による輸送が有利だった事だそうです。創業当初はお皿の製造販売で利益を確保し、衛生陶器が黒字になるまでをしのいでいたそうです。
その後水栓金具の内製化、ユニットバスの発売、ウォシュレットの発売など商品の幅を広げ、社名も1970年に「東陶機器」に変更。2007年には「TOTO」に変更し、今に至っています。
森村グループの創設者である森村市左衛門とTOTOの創業者の大倉和親は親戚にあたり、今ではグループとしてTOTOの他、森村商事、ノリタケカンパニーリミテド、日本ガイシ、日本特殊陶業、大倉陶園の6社に分社しています。
森村グループは「一業一社の精神」を大事にしています。新しい事業が出来たら分社し、その専門性を磨くということです。最近は企業が大きくなればいいという風潮があると思います。企業の合併により売上高を多くすることが目的化している様に思えます。私は専門性を磨くことの重要性が大切であると強く思います。
森村グループの理念には大変共感できました。

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東管機組合 平成28年賀詞交換会

投稿者:落合智貴
東京ドームホテルにおいて東京管工機材商業協同組合の恒例の賀詞交歓会が1月7日に開かれました。
ご来賓等のご挨拶をご紹介致します。

・東京管工機材商業協同組合 橋本政昭 理事長
昨年の管工機材設備総合展の御礼。昨年より「管工機材の将来を考える研究会」を新たに始めた。東京都水道局・東京都管工事組合・三多摩管工事組合との災害協定の実効性を高めていきたい。

・牧原秀樹 衆議院議員
今年は経済の年であると安倍総理が言っている。人口減への対応が必要。消費税増税の駆け込みと反動を抑える対策が必要。

・秋田一郎 都議会議員
2019年ラグビーW杯、2020年オリンピック・パラリンピックと世界的な大きな大会が2年連続で開催されるのは珍しいこと。これを機に東京を世界にPRしたい。

・経済産業省製造産業局 茂木正 化学課長
経済は緩やかに回復する見通し。設備・技術・人材への投資が大切。エネルギー対策として省エネが重要。電力の自由化も今年スタートする。

・東京都管工事工業協同組合 佐藤章 理事長
昨年は安保法制・TPPなど重要な政治案件が多かった。マンション杭打ち問題では建設業界の信頼を落としたが回復していきたい。今年の第48回管工機材設備総合展への協力をお願いする。

リフォーム産業新聞 さん

投稿者:落合智貴
新聞といえば、読売・朝日・毎日・日経などの全国紙を思い浮かべると思いますが、小さなカテゴリーごとの“業界専門紙“というのが様々な業界で存在しています。
管材業界においても、「日本設備工業新聞」「管材新聞」「水と生活新聞」などがあり、管材業界における政治・行政の動き、新製品の紹介、展示会の報告、業界各社の情報などを提供しています。

管材業界とは少しずれますが、「リフォーム産業新聞」という業界紙があります。昭和62年創刊で、発行部数は4万部だそうです。主な読者層はリフォーム業者、工務店、各種専門工事業者のほかメーカーや流通業なども多いようです。
リフォームは新築着工が伸び悩む中、非常に注目されています。リフォームを受注するには広告・販促・施工・アフターサービスなど様々な対策が求められる業態だと思います。
リフォーム産業新聞をみていると、この業界の各会社が様々な工夫をしているのが分かります。

この度当社もこの「リフォーム産業新聞」に取り上げて頂くことになりました。平成27年11月17日号に掲載されております。主に当社の在庫管理について触れて頂いております。記事にして頂けるのは企業イメージの向上につながりますので大変ありがたいですね。
WEB版にも掲載(コチラ)されていますのでよかったらご覧下さい。

コーポレートカラー、新ロゴマーク 決定しました!!

投稿者:落合智貴
当ブログの10月11日でお伝えした通り、当社のイメージカラー(コーポレートカラー)を社員の投票で選考していました。この度2カ月の時間をかけてようやく決めることができました。
メインカラーを紫、サブカラーを黄色とするイメージ色です。

水道資材を扱う業界ですので青や水色を使っている同業社が多いのですが、今回の選考は無難にブルー系で行くか、独自色を打ち出すかの二つの意見に分かれました。
ブルー系の候補と、紫・黄色の組み合わせの二つが残ったのですが、最後は僅かな差で紫・黄色が勝ちました。
個性を出したいという社員が若干多かったということだと思います。
今後この色で当社の個性をうまく出すことができるでしょうか?
皆様の反応を楽しみにしたいと思います。

色の決定に伴い、ロゴマークの選定に着手しました。
今回は「ビズアップ」さんというロゴマーク専門の会社にお願いしました。
当社で昔からあるロゴマークと社名の字体は、おそらく社名を今の落合住宅機器にしたときに作ったものだと思いますので40年以上使っています。
今回はそれらを大幅に刷新するか、ブラッシュアップするかと迷いました。
しかし永年の歴史を大事にする意味でも刷新はせずに今までのデザインを生かす事にしました。
今までのロゴに紫と黄色の色をつけて立体的に表現したものです。
これから車体やホームページにも使っていくことになると思います。
イメージが定着するのには時間が掛かると思いますが、新しいロゴマークを見て、良い印象を持ってもらえるよう良い仕事をしていきたいと思います。

製販懇談会2015年10月 報告

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
管材業界のメーカー様から市況などをお聞きする会合です。

●新日鉄住金
世界の鉄鋼需要は現在中国が40%を占めているが、中国経済のリセッションが危惧されている。管材商品においては防災関係、施工性の良い製品、環境問題のニーズなどをとらえていきたい。
●リケン
ゼネコン各社のヒヤリングによると、大型物件が本格的に動き出すのは2016年夏以降ではないか。建築コストの上昇により先送りになっている現場が多い様だ。ねじ込み継手の需要は下降傾向だがトップジョイントの需要は増えている。
●積水化学工業
塩ビ管の原料であるレジンの価格は下がっているが、物流費等が高騰しており製品値下げの余地は少ない。2015年下期は下水関連は前年ダウンを予想するが、水道・戸建・建築・プラントは前年アップを予想している。
●フネンアクロス
集合管のアクロスブロックを新発売。横枝管1mを耐火管にする必要のない商品。10月中に消防認定取得予定。「音ふうじ」の増産のため新工場の建設を予定。フネン管のプレハブ加工サービスも順調に伸びている。フネンアクロスのロゴマークを刷新した。
●川本製作所
老人施設のスプリンクラー設置の需要が伸びており、消火ポンプは好調。2015年4月のモータートップランナー規制の影響で製品単価はアップしているが台数は苦戦している。東京都の受水槽ストックはまだ22万件程度あり、増圧への切り替え需要に期待。
●大和バルブ
半導体関係や船用のバルブ需要は好調。
建築用は前年90%程度と低迷している。
●TOTO
成田空港国際第二ターミナル内に「GALLERY TOTO」をオープン。九州の小倉にはTOTOミュージアムを8月にオープンさせた。小便器と自動水栓(アクアオート)に“きれい除菌水”を搭載する新商品を発売予定。
●クリナップ
消費税増税の影響は3%→5%の時よりも今回(5%→8%)の方が増税前後の増減の山が少ない。“流レールシンク”がグットデザイン賞を受賞。アマゾンや楽天によるリフォームの受注が増えている。
●パナソニック
ハウスメーカー各社は“空気質”の差別化で訴求しようとしている。ゼロエネルギー住宅を意味する「ZEH(ゼッチ)住宅」を国が推進している。パナソニックと富士通の共同開発で高齢者の状況を把握するための見守りサービスを売り出す予定。

東京ガス TG-NEXPO2015 報告

投稿者:落合智貴
ブログを始めてちょうど一年になりました。
どこまでできるか不安でスタートしましたが、今の所毎週欠かさずに投稿しております。
これからも当社の状況や業界の動向などをお伝えできればと思っています。

10月20日に東京ガス様主催の展示会「TG-NEXPO2015」を見学してきました。
これからのエネルギー事情は平成28年の電力自由化や平成29年のガスの自由化によって大きく変わってきます。
ガス会社が電気を売る。
電気会社がガスを売る。
携帯電話会社、石油会社、ハウスメーカー、保険会社などもガスや電気の販売に名乗りを上げています。
一軒の家を建てるときにエネルギーをどう組み立てるかの選択肢も多くなってきます。
以前からガスvsオール電化の争いがありましたが、例えばエネファームや太陽光発電を組み合わせることで電力をほとんど購入しないといった組み方もあります。
また、自動車のハイブリット化や電気自動車の普及、水素自動車の開発などが進んでおり、家庭で自動車の充電設備を設けることも大きな選択肢になるかもしれません。

展示会の基調講演で「地方創生について」と題した講演を聴きました。国は石破地方創生担当大臣のもと「まち・ひと・しごと創生」を進めているとの事です。
東京一極集中、地方の人口減が言われて久しいですが、地方でのコンパクトシティ創設の事例が増えてきているそうです。
保育園や学校が近くにある街。
買い物や交通移動が便利な街。
病院があり介護がしやすい街。
現在日本の世帯の形は2005年以降「単身者」世帯が「夫婦と子供」世帯を逆転し、最も多い世帯形態になったそうです。その中でも「高齢単身者」が増えています。
ご高年者が愛着のある土地を離れるという問題はありますが、インフラをコンパクトにまとめた街を地方に創って人をそこに集めることによるメリットは大きいのだと思います。
団塊の世代が70歳を超えてくる今後、エネルギー問題と合わせて人口問題と街づくりも国家の重要な課題になりそうです。

コーポレートカラー 只今選考中

投稿者:落合智貴
企業のイメージを色で表す「コーポレートカラー」というものがあります。
黄色と緑と赤の横線があれば誰でもセブンイレブンを想像しますよね。
グレーとブルーのマークのトラックが走っていたら佐川急便だとすぐにわかります。

当社では特に決まったものがなかったのですが、ホームページも作りましたし今後お客様に配布するものにも統一のイメージカラーが必要と思い現在選考中です。
メインカラーとサブカラーの二色でオリジナリティーを出したいと考えています。

選考は70色の候補から毎週社員に投票してもらい候補を徐々に絞り込んでいく方法です。
当社のイメージにぴったり合うのは何色か?
同業他社と全く同じ色になっていないか?
そんなことも考慮に入れなければなりません。
一次選考では70色の中でメインカラーとしてふさわしいもの7つに○印、ふさわしくないもの7つに×印をつけてもらい3割くらいを候補から外しました。同様に二次選考では5つの○と×、三次選考では3つの○と×。
いよいよ四次選考では15色に絞られました。

この中から自分が一番良いと思うものを各自選んでもらいます。
その後は自分が選んだ色にサブカラーを組み合わせ、一人に一つの候補を作ってもらいます。
70色の中からメインとサブのカラーを組み合わせると、なんと4,900通りの組み合わせが考えられます。
メインカラーを決めるのに1カ月。最終決定までにさらに1カ月かけようと思っています。
最終的にどんな色に決まるのか全く想像できていません。
「こんな色にしたいな~」というのも自分自身考えないようにしています。
自分のセンスに自信がないものですから(笑)
社員の総意として皆が「これだ」と納得できるものが出来るといいなと思います。
決まりましたらこのブログで発表しますね。
皆さんお楽しみに!!

省エネルギー政策の動向について

投稿者:落合智貴
東京管工機材商組合の9月の合同八日会において経済産業省 製造産業局の茂木さまによる講演会がありました。概略をご報告致します。

国はエネルギーの消費状況を4つの部門に分類して統計を取っているそうです。
1、産業部門(全体の43.0%)
2、家庭部門( 同 14.0%)
3、業務部門( 同 20.6%)
4、運輸部門( 同 22.5%)
1973年→2013年の40年間における実質GDPの伸びは約2.5倍だったのですが、講演会では各部門のエネルギー消費量の伸び率が示されました。
産業部門が一番大きなウエイトを占めていますが、省エネに関してはこの産業部門が最も効果を上げており40年で0.8倍とエネルギー消費を2割削減しています。
そして家庭部門は2.0倍、業務部門は2.9倍のエネルギー消費量の増加がみられるとの事です。
これらを受けて、業務部門・家庭部門における省エネの促進を国は政策として進めています。
様々な機器のトップランナー方式(最も優れた機器などの性能以上にすることを求める制度)や、省エネ技術への補助金、リフォームに対する減税 等があげられます。

住宅の性能向上に対して特筆すべきことが断熱です。
全国に約5000万戸ある住宅のうち、昭和55年基準しか満たしていない住宅が37%。
そして無断熱住宅がなんと39%。
断熱のリフォームを促進するだけでもまだまだ省エネの余地は大きそうですね。

カクダイ さん の熱い展示会 ~メーテルと共に~

投稿者:落合智貴
水栓金具メーカーのカクダイさんはここ数年、展示会において抜群の存在感を示しています。
2年前は「宇宙戦艦ヤマト」
昨年は「魁!!男塾」・・・
そして今年は「銀河鉄道999」でした。

とことんコダワルというのはこういうことを言うのでしょう。
毎年アイデアを考えるのは大変でしょうし、コストも相当掛かるでしょうね。
経営にはメリハリが必要ということでしょうか。
この社風がカクダイさんのブランドになっていくんでしょうね。

その他商品開発でも、変わり種の水栓なども遊び心満点で作っています。
是非カクダイさんのカタログを見てみて下さい。


【999(666?)の車掌に扮しているのがアイデアマンの多田さん(右)】

管工機材設備総合展 の グローバル化?

投稿者:落合智貴
7月28日(火)~30日(木)に東京ビックサイトの東4ホールにおきまして業界恒例の「第47回管工機材・設備総合展」が開催されました。159社のメーカーが出展し、来場者数は16,255名と2年前の同開場での開催時を若干上回る来場者でした。
私は主催者側の受付委員長としてご来場の皆様をお迎えする係を担当しました。
受付をお手伝い頂いた皆様、ご来場頂いた皆様、出品メーカーの皆さま、本当にありがとうございました。


今回受付をやっていて一番印象に残ったのは、海外のお客さまが意外と多かった事です。
海外向けの宣伝は特にしていないのですが、アジア系(中国・台湾・韓国)のお客さまが多かった印象です。
通訳の方が引率しての団体や、学生らしきアジアの若者が一人で来ていたりしていました。
円安の影響でインバウンドが増えているのは街を歩いていてもよく感じる昨今ですが、日本の技術がアジアから見習うべき存在になっているのだとしたらうれしいことだと思います。
海外の方が日本を観光する際に、日本の企業や工場を見学コースに取り入れたりするのも今後はニーズがあるのかもしれませんね。
東京五輪の開催に向けて益々インバウンドが増えていくでしょう。
「爆買い」も含めて日本の良さを出来るだけ感じてもらえればと思います。

第47回管工機材設備総合展 いよいよ

投稿者:落合智貴


7月28日(火)~30日(木)にいよいよ管工機材設備総合展が東京ビックサイトの東4ホールで開催されます。
この展示会は東京都管工事工業協同組合(工事組合)と東京管工機材商業協同組合(材料屋組合)が隔年で交互に主催しており、今年は当社の所属する材料屋の組合が当番です。
今年も水道・空調・プラント等に関わる、いわゆる管工機材メーカーが159社一同に集まります。
各メーカーさんはこの展示会に合わせて新商品を発表することもあり、情報収集には最適な展示会です。
業界最大のイベントですので、是非足をお運びください。
招待状 ←(コチラをクリックするとインターネット招待状が印刷できます)
私は今回受付の責任者を担当しております。見かけましたらお声掛けください。

カタらボ と 建産協

投稿者:落合智貴
当ホームページの「住宅機器」のコーナーでは電子カタログが見られるようになっておりますが、これは建産協(一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)が運営している「カタらボ」をリンクしているものです。
当社は建産協のカタらボ賛助会員になっているためにリンクを貼ることを許されています。
よく設備機器の品番をグーグルやヤフーで検索するとカタらボのページに辿りつく事が多いです。
今では1カ月に5000万PV(ページビュー)にも達する巨大サイトとなっています。カタらボに限らず、今となっては多くのメーカーのホームページでは電子カタログを掲載するようになりました。
我々がなにか調べたい時にいちいちカタログを取り寄せなくても、必要なページが簡単に呼び出せる。
便利な時代になったなと思います。

6月9日には建産協の年に一度の総会が明治記念館で行われました。
建産協は建材や住設機器などのメーカーが会員になっている会ですが、日本の有力メーカーの社長らが集まり、錚々たる顔ぶれです。
藤森会長(LIXIL社長)はあいさつの中で、次のように述べています。
「人口や世帯数の減少により空き家が増えている。空家の再生事業が重要である。また、今だに無断熱の住宅が多く、ヒートショック対策の需要もまだまだ多い。規制緩和を政府に提言し、リフォーム推進に力を入れたい。ASEANとの交流を深め、グリーン建材の普及にも尽力したい。」
メーカー様の期待に我々も応えていきたいと思います。

管工機材の将来を考える研究会

投稿者:落合智貴
5月19日の東京管工機材商業協同組合(以下 東管機組合)の総会に先立ち、第一回の「管工機材の将来を考える研究会」が行われました。
これは東管機組合として、経済産業省などの行政と連携をしながら、定期的に勉強会を開いていこうというものです。国の施策にかかわることに関して日頃より情報交換をしていくことで業界の地位向上を目指していくという趣旨かと思います。

第一回目となる今回は3団体から発表がありました。
1、TOTO 
省エネ住宅エコポイントについて
2、ダイキン工業 
改正フロン法に基づく業務用冷凍空調機器のユーザー点検義務化の概要
3、ベターライフリフォーム協会 
住宅リフォーム事業者団体登録制度の概要

日頃の商売だけではなく、大きな視点で情勢を見極め、適切な対応を取っていくためにも色々な勉強や情報収集が必要になってくるのですね。


(研究会の趣旨を説明する東管機組合の橋本理事長)

ビックベン と リトルベン

投稿者:落合智貴
TDYグリーンリモデルフェアが4月29~30日に東京ビックサイトで行われました。
TDYとはTOTO・大建工業・YKKAPのコラボレーションの事です。
トイレ・バス・キッチン、収納建具、ドアや窓などが一堂に展示されておりました。
リフォーム(TDYではリモデルと呼んでいます)を検討しているエンドユーザー様が、工事後の室内をイメージしやすい様な展示になっていました。
今回のテーマは「備えるリモデル」。
定年を迎えた60代の方々が、今も快適に。体が不自由になってくる将来も快適に過ごせるリフォームを提案しています。

ビックベンとリトルベンのCMをご覧になったことはありますか?(映像はコチラ
TOTOは便器の内部やウォシュレットのノズルの除菌にも気を使っています。
便器へのプレミストと除菌水の噴霧はトイレのおそうじをとてもラクにするものです。
高級グレードのウォシュレットやタンクレストイレには除菌機能が搭載されていますのでご検討されてはいかがでしょうか?

「トイレは汚い場所ではなく、快適な場所にしていきたい」というのがTOTOさんの考え方です。東京オリンピック・パラリンピックに向けて外国の方にも日本のトイレの快適さを感じてもらいたい。そんなこともTOTOさんが推進していることです。

タンクレストイレ(TOTOではネオレストと呼んでいます)の普及もかなり進んできたのを感じます。飲食店などのパブリックではタンクレス比率がかなり上がってきたのではないでしょうか。
皆さんが快適に暮らすお手伝いが出来ることは私たち流通業者にとっても大きな喜びです。

東京管工機材商業協同組合 製販懇談会(2015春)

投稿者:落合智貴
4月17日(金)都内にて東管機組合の製販懇談会が行われました。8社のメーカー様に「業界の現状と今後の展望」について発表頂きました。ここにご報告させて頂きます。

1、JFEスチール
2015年の鉄鋼需要は建築に関しては微増を予測。特に非住宅の着工が微増予想。
石炭や鉄鉱石は値下げだが、電力料のアップが値上げ要因。オリンピック関連の需要に期待したい。
2、JFE継手
鉄管継手は10年前に比べ23%減の生産。メーカーシェアはあまり変わっていない。
電力、コークスの値上げにより今春継手の値上げを決定した。
3、キッツ
東南アジアが輸出最大の市場である。原発事故の影響で、自動弁の無線化がマーケットのテーマとなっている。今後は水素ステーションの増設に注目が集まっており、水素向けのバルブなど配管材料の需要増が期待されている。
4、クボタシーアイ
塩ビ管の出荷量は10年前の51万tから平成26年度は36万tまで落ちている。
今年の1~3月期は特にひどく、前年比70~80%となった。原油価格が下がっているが、少しづつ上がってくることが予想される。
5、テラル
モーターの高効率規制が今年の4月から始まった。江戸川区が防災井戸の整備を発表したので、需要が見込まれる。増圧ポンプMC5の展示ルームをオープンしたので活用してほしい。
6、三菱電機住環境システムズ
2014年実績の前年比は、ルームエアコン86%。パッケージエアコン101%。換気扇類95%。エコキュート106%であった。特にルームエアコンは消費増税の駆け込み需要の反動減が大きい。業務用空調機の点検・記録の義務化がスタートした。
7、LIXIL
65歳以上の世帯が今後増えていき、住宅購買世帯である30~40歳代が激減することが予想される。リフォーム市場では家電量販店・ホームセンター・インターネット業者などが伸びている。隅付ロータンクと和風便器はJIS規格から外れるが、生産は続ける。
8、タカラスタンダード
システムキッチンの販売は年間を通すとほぼ前年並みであった。バブル期に新築した物件がリフォーム適齢期を迎えている。シニア消費の伸びに期待したい。

鉄継手・ステンレス継手類の値上げ

投稿者:落合智貴
デフレからインフレへ変えていこうというのが政府の方針ですが、実際に設備関連の商品も今春値上げをする製品が多くなってきました。特に目立つのは鉄・ステンレス関係の製品です。
鉄継手では白・黒・コート・コア入・MD・VF などほぼ全部の商品が定価の値上げが行われます。
ステンレス製品もネジ込継手・EGジョイントなどが値上げになります。お客様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解の程お願い申し上げます。
              
これらは円安の影響が一番の要因の様です。輸入の原料の値上げになります。そもそも継手関係は中国や東南アジアなど海外で製造しているものが多いので、円安の影響が大きいということです。
原油安は値下げ要因になると思いますが今の所影響は感じられません。
これからどのように影響が出てくるか注視していきたいと思います。

ここの所、金属管から樹脂管への移行が進んできています。
架橋ポリエチレンやポリブデンが普及したのもこの十数年くらいでしょうか。
電気融着のセキスイのエスロハイパーの様な配管材の普及もかなり進んできました。
今回の金属管類の値上げが樹脂管化をさらに促進する要因になるかもしれませんね。

ダイキン空調技術訓練校 第四回交流会

投稿者:落合智貴
茨城県つくば市にありますダイキン工業の研修所では空調機の技術を修得するための訓練校があります。
私は平成14年にこのダイキン空調技術訓練校で2.5ヶ月間空調機の据付訓練を受けました(当時は埼玉県草加市)。もう13年程前の話です。
その卒業生のOB会「ダイキン空調技術訓練校交流会」が2月28日(土)につくば研修所内で開催されました。
二年に一度開催されており、今回で4回目になります。

冒頭にダイキン販社の社長さまが挨拶をされ、今年の機器販売は前年並みだが、人手不足の影響で工事込みの受注は前年比130%であるとの話がありました。
その後、講演会として元消防庁でホテルニュージャパン火災の際に活躍された、高野甲子雄さまのお話を聞きました。

ダイキン空調技術訓練校は当社では私を除き、3名の工事部社員が入校しお世話になりました。
せっかく素晴らしい研修施設があるのに、訓練生を集めるのはいつも苦労されているようです。少人数でみっちりと教育して頂ける研修所ですので、多くの空調工事業者さまに活用してほしいと思います。
人手不足の昨今ですが、新入社員から一人前の職人・現場代理人を育てる仕組みをきちんと持っている会社が少ないということではないでしょうか?これからの時代、優秀な技術者をいかに多く育成できるか。それが生き残りの方法であると思います。

テラル MC5展示ルーム オープン

投稿者:落合智貴
本日、テラルさんの展示ルームがオープンしましたので見学してきました。
場所は東京:大江戸線 飯田橋駅 徒歩1分(テラル東京支店のすぐそば)です。
ポンプメーカーさんがショールームに類するものを開設するのは私の知る限りではでは初めてです。
ただ今回は2月23日~7月15日の期間限定だそうです。
1995年の東京都における増圧直結給水ポンプの発売以来のテラル歴代増圧ポンプを展示していました。
重量・大きさ・省エネ性が年を追うごとに良くなっていく様子が分かりやすく展示してありました。
今年の4月よりモーターの省エネ規制によって「IE3」モーター以上が義務付けられています。今回のテラルMC5型増圧ポンプはその基準をさらに超える「IE4」タイプのモーターを使っているとのことで、テラルさんの営業マンはかなり力が入っていました。
増圧ポンプは搬入時に苦労しがちな商材ですが、年々軽くコンパクトになっているのは施工業者様にとっても我々販売店にとっても有り難いことです。施主様には、モーター音がとても静かになっていますし、省エネによるコストダウンもウレシイことだと思います。
入場には予約が必要ですので、ご見学をご希望の方は落合住宅機器担当までお問い合わせください。

ダイキンECO祭り

投稿者:落合智貴
新宿のNSビルにありますダイキン工業さんのショールーム“フーハ東京”にて行われた、「ダイキンECO祭り」を見学してきました。省エネ法のトップランナー基準の規定により2015年4月から省エネAPE基準が厳しくなるとの事です。これはポンプなども同じ基準ですが、三相モーターをIE3以上という基準にしなければならないということです。これにより、ダイキンの業務用空調機スカイエアーはFIVE STAR ZEASとEco ZEAS(今後はEco ZEAS 80に名称変更)に絞られ、一番安いタイプのZeasシリーズは廃番になります。

それと今回注目したいポイントはフロン回収に関わる法改正があったことです。フロンガスの取り扱いは空調施工業者にとっては必須の条件になります。従来は「第一種フロン回収業者」という登録制度があり、「RRC冷媒回収技術者」の資格を有する者の在籍が必要でした。しかし今後は「JRECO冷媒フロン類取扱技術者」という資格が新しく設立され、企業としては「第一種フロン類充填・回収業者」という登録を都道府県に届け出る必要があるとの事です。回収だけでなく充填も含めた資格が必要になったということになります。現在資格取得講習会は申し込みで一杯だそうです。
当社の工事部門も「第一種フロン回収業者」の登録をしていますので、今後充填の資格取得と会社登録を進めていきたいと思います。


 (ダイキンECO祭り会場 新宿NSビルの前には3色の「ぴちょんくんカー」がずらり)

東京管工機材商業協同組合 賀詞交歓会

投稿者:落合智貴
1月7日(水)に東京ドームホテルで業界恒例の賀詞交歓会が行われました。
管工機材販売店、メーカー、関連の業界団体、政官の関係者の方々など総勢700名以上が集まりました。
理事長・ご来賓などの発言を抜粋でお知らせ致します。

●橋本政昭 東京管工機材商業協同組合理事長:
東京都管工事組合に続き三多摩管工事組合とも「災害時における資材提供に関する協定」を締結。東京都水道局とも「発災時における復旧用資材の情報提供に係る情報提供に関する覚書」を締結した。災害時における社会的使命を果たしていきたい。7月28~30日の管工機材設備総合展には各方面のご協力をお願いする。

●牧原秀樹 衆議院議員:
法人税減税を進めている。企業には賃上げをお願いしたい。水道耐震の予算確保を目指していきたい。

●中川郁子 衆議院議員:
農林水産政務官として尽力している。景気向上のため女性の活躍推進にも頑張っていきたい。

●茂木正 経済産業省経済産業局化学課課長:
昨年末に決定した緊急経済対策の実行を行っていく。
①中小企業の資金繰り支援 ②中小企業の商品開発支援 ③省エネ投資に対する支援

●岩野隆一 東京都管工事工業協同組合理事長:
昨年10月の管工機材展の協力に対する御礼を申し上げる。東管機組合のホームページにおける「管材販売店マップ」の作成にも感謝。


今年は安倍政権の長期安定化への安心感や、消費税10%への増税延期の決定、オリンピック需要の本格化も予想され、明るい雰囲気でスタートしたのではないでしょうか。
岩野東京都管工事組合理事長が触れた「管材販売店マップ」は落合住宅機器株式会社ホームページのトップページにリンクしてあるものです。現場近くの管材店をお探しの際はパソコン、スマホでも見ることができますので是非ご活用ください。

都立職業能力開発センターへ出張授業

投稿者:落合智貴
私は10年ほど前に都立品川技術専門校(現 都立城南職業能力開発センター)の配管科に6ヶ月間通学したことがありました。この学校は設備工事の職人や現場管理の仕事を目指す方々が通う公共の職業訓練校です。設備業界にはこの学校を卒業した方々がたくさんいらっしゃいます。10年前、昼は学校、夜は会社で社長業と結構しんどかった思い出があります。その後も学校とはお付き合いが続き、実習に使う配管材料の提供をさせていただいています。

そのつながりの中で、今回、配管材料について授業を行って欲しいというご依頼を頂きました。昨年夏には生徒さん向けに。そして今回は教職員の先生方向けに授業をさせて頂きました。
今回は私の「配管材料概論」の講義90分の後、配管材の各分野の有力メーカーさん8社(アロン化成、積水化学工業、キッツ、リケン、UACJ銅管販売、ベンカン、クボタシーアイ、アカギ)にも30~45分ずつ、商品をお見せしながら説明して頂きました。教職員の先生方も日頃は教科書などで必死に勉強されているのですが、実習では使わない配管材料などは初めて見る物もあったようで、非常に興味深く見て頂きました。
                    
メーカーさんの商品開発は大変な努力をされていると思います。メーカーさんの商品開発で私が感じるのは、
①いかに漏水事故のリスクを少なくするか   
②いかに現場での施工時間を短縮するか  ということに注力していることです。
私たちが日々実感している配管材料の進化を教職員の先生方に少しでも感じて頂けていたら今回の講義の意義があったのかなと思います。これから設備工事の仕事に携わる方々を育成する仕事に少しでもご協力ができて良かったと思います。

東京管工機材商組合 製販懇談会のご報告

投稿者:落合智貴
去る平成26年11月6日,管材業界の主要メーカー様と管材販売店との情報交換の場である、「製販懇談会」が行われました。今回は9社のメーカー様のご報告を聞くことができました。内容を抜粋してご報告致します。

1、新日鉄住金
白SGP管の供給不足が続いている。工場の統合により供給が少なくなったことに加え、需要が堅調なことによる。今後はオリンピック需要やインフラの老朽化対策がキーワード。
2、リケン
鉄管継手の出荷はリーマンショック前の86%程度まで回復している。ハウジング継手が大幅増加している。これは溶接工の不足による施工の簡略化が理由と思われる。耐震化強化の理由により転造ねじが注目されている。
3、積水化学工業
塩ビ管の原料であるナフサ、エチレンの価格は高止まり。消費増税以降民間は前年比マイナスであるが、公共工事受注は大幅増。
4、フネンアクロス
塩ビ管原価が今春値上げをしたが、販売価格は維持している。人手不足対策や現場での廃材削減を目的としたユニット配管を開始した。フネン管の寸法切りと継手の接続までの商品を出荷。工場内にて耐圧検査を実施する。
5、キッツ
平成26年上期の売上実績はほぼ前年並みであるが値上げの影響で売上個数としては前年比減。プラントの海外流出は円安の現在でもまだ続いている印象。
6、荏原製作所
2015年4月のモーターのトップランナー規制の対応を進めている。高効率モーターが義務化され、製品の価格は上がる見込み。品番は変えない予定であるが、性能が変わるのでハンドブックは改定予定。
7、TOTO
消費増税の駆け込み需要の反動が大きく、平成26年上期はリモデル需要8%減の見込み。オリンピック対応も含め、今後は外国人や観光客、高齢者に配慮した商品開発を進める。日本のトイレ文化を世界に発信したい。
8、ダイキン工業
ルームエアコン及び空気清浄機においてリコールを発表した。今夏は冷夏の影響でルームエアコンの出荷は不調であった。2015年4月の環境基準をクリアできないメーカーが出てくると予想。
9、クリナップ
消費増税の反動により平成26年下期は前年比減を予想。リノベーション会社がローンや販売を包括的にワンストップで提供する手法で伸びている。高齢者が都心のリノベマンションを購入するケースが増加。

アロン化成ものづくりセンター見学

投稿者:落合智貴
平成26年10月23日(木)、愛知県にあります「アロン化成ものづくりセンター」を見学しました。

アロン化成さんの塩ビ管工場に隣接しており、

1、アロンの歴史の説明コーナー

2、模擬ハウスによる配管例の展示

3、塩ビ排水マスの流水実験施設

を備えており、サブコンさんや水道局関係の方々が毎日のように多数見学に来られているそうです。

・勾配の違いによる排水搬送距離の違い。

・トイレ排水時の他階の封水の変化

・禁止されている二重トラップ配管による影響

・排水マスへの流入角度による、メイン管の逆流の違い

など透明のパイプやマスを使った実験を見ることができました。

材料屋さんに入社した新人さんには早い段階で見てもらうと排水配管の理解が深まるのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

管工機材設備総合展(平成26年10月)開会式

投稿者:落合智貴

今年の管工機材設備総合展は東京都管工事組合さん主催で、

浜松町の産業貿易センターで行われました。

開会式を含め見学してまいりました。

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東京ビックサイトで行われた昨年は私が開会式の司会をしておりましたが、今年も多くの人が集まっていました。展示の内容に関しては随時お知らせしていきたいと思います。

来年の管工機材展は平成27年7月28日(火)~30日(木)に東京ビックサイトで行われます。東京管工機材商業協同組合の主催でもう準備が始まっています。私は受付を担当致しますので、よろしくお願いいたします。