東京管工機材商業協同組合 製販懇談会(2015春)

投稿者:落合智貴
4月17日(金)都内にて東管機組合の製販懇談会が行われました。8社のメーカー様に「業界の現状と今後の展望」について発表頂きました。ここにご報告させて頂きます。

1、JFEスチール
2015年の鉄鋼需要は建築に関しては微増を予測。特に非住宅の着工が微増予想。
石炭や鉄鉱石は値下げだが、電力料のアップが値上げ要因。オリンピック関連の需要に期待したい。
2、JFE継手
鉄管継手は10年前に比べ23%減の生産。メーカーシェアはあまり変わっていない。
電力、コークスの値上げにより今春継手の値上げを決定した。
3、キッツ
東南アジアが輸出最大の市場である。原発事故の影響で、自動弁の無線化がマーケットのテーマとなっている。今後は水素ステーションの増設に注目が集まっており、水素向けのバルブなど配管材料の需要増が期待されている。
4、クボタシーアイ
塩ビ管の出荷量は10年前の51万tから平成26年度は36万tまで落ちている。
今年の1~3月期は特にひどく、前年比70~80%となった。原油価格が下がっているが、少しづつ上がってくることが予想される。
5、テラル
モーターの高効率規制が今年の4月から始まった。江戸川区が防災井戸の整備を発表したので、需要が見込まれる。増圧ポンプMC5の展示ルームをオープンしたので活用してほしい。
6、三菱電機住環境システムズ
2014年実績の前年比は、ルームエアコン86%。パッケージエアコン101%。換気扇類95%。エコキュート106%であった。特にルームエアコンは消費増税の駆け込み需要の反動減が大きい。業務用空調機の点検・記録の義務化がスタートした。
7、LIXIL
65歳以上の世帯が今後増えていき、住宅購買世帯である30~40歳代が激減することが予想される。リフォーム市場では家電量販店・ホームセンター・インターネット業者などが伸びている。隅付ロータンクと和風便器はJIS規格から外れるが、生産は続ける。
8、タカラスタンダード
システムキッチンの販売は年間を通すとほぼ前年並みであった。バブル期に新築した物件がリフォーム適齢期を迎えている。シニア消費の伸びに期待したい。