落合住宅機器の歴史を辿る【平成5~6年度(1993~1994年度)】

投稿者:落合智貴
バブルのピークは過ぎたものの、しばらくすればまた元に戻るだろうと楽観的に考えられていたのがこの頃だったと思います。
宮澤内閣を最後に38年間続いた自民党政権が幕を閉じ、日本新党や新生党を中心とする8党連立の細川内閣が誕生。国民福祉税構想や佐川急便グループからの借入金問題などが重なり、8カ月余りで退陣することになります。
その後を引き継いだ羽田内閣も社会党の離反などから政権が安定せず、わずか64日での退陣となり、自民・社会・さきがけ連立の村山内閣が発足します。社会党が総理を出すのは46年ぶりの事でした。
戦後の高度経済成長が終焉し、国民も変化を求めた結果なのでしょうか?
この政権交代は時代の変わり目の象徴と言えるのかもしれません。

当社の業績もバブルのピークからどんどん売上が下降を始めました。平成5年の12月には社長である父 落合隆博が大腸の手術をし、当時大学4年生だった私は今後の家族や会社について大きな不安を抱えていました。
平成6年に私はユアサ商事に入社し空調機や換気扇などの受発注を担当しておりましたが、常に父の病状を気にしながらの生活でした。

バブルのピークに12.5億円あった売上は平成5年度には9.3億円。平成6年は6.9億円と下がり、平成6年度は1677万円の大きな経常赤字を出しました。

【お客様と仕入先様とをつなげる落合会が恒例行事でした】
(左から二人目が当時の落合隆博社長)
落合会

2023年を占う

投稿者:落合智貴
ここ数年はコロナ禍やウクライナ戦争、安倍元首相の銃撃など、年の初めには思いもしなかった出来事によって世の中の状況が大きく変わることが続いています。2023年も予測不能な事件が起こるかもしれませんが現状から考えられるポイントに目を向けたいと思います。

【日比谷 馬場先門から】
【日比谷 馬場先門から】

私が注目するポイントは「インフレ」と「サプライチェーン」です。
まずは「インフレ」について。2022年12月の消費者物価指数は前年同月比で4.0%上昇となりました。これは41年ぶりの事だそうです。企業物価指数も前年同月比10.2%アップで、22ヶ月連続で上昇。資源高は2年前からじわじわと進んでおり、ウクライナ戦争で拍車をかけたと言えます。私の実感では配管材や住宅設備機器でも前年比20%~50%ほど値上がりしている製品群も多いですので今後さらに物価指数が上昇していく可能性が高いと考えます。
岸田内閣と経団連は賃金アップが必要であるとの認識を共有しています。現状では消費者物価指数と企業物価指数には6%以上の開きがありますので、ひとまず企業は利益を削って価格上昇をギリギリに抑えているといったところでしょうか。今後、賃金アップの原資を確保するためには企業は価格転嫁を促進していかなければならないと思います。
バブル崩壊以降の日本経済は30年にわたり経済成長が止まりデフレに悩まされました。この間「値下げしないとお客様が買ってくれない」というマインドが強かったと思いますが、2023年以降「賃上げをしないと社員が働いてくれない」という新たな悩みが増えてくるのかもしれません。

二つ目は「サプライチェーン」です。コロナ禍以来、ベトナムや上海におけるロックダウンなどの影響で部品調達や製品輸入が滞り、供給不安定の状況がいまだに続いています。バブル崩壊以降の円高を背景に日本の製造業は安い人件費を求めて、中国・タイ・ベトナムなどと製造拠点を移していきました。しかし円安の顕在化や日本の相対的賃金の低下、サプライチェーンリスクの高まり、経済安全保障の観点からも製造業の国内回帰が必要との声が高まっています。半導体工場が熊本で建設、あるいは第二の候補地が検討されていることに象徴されるように「製造業の国内回帰」は日本経済復活の大きなきっかけとなるのではないでしょうか。

いずれにしても平和あっての生活や企業活動です。
ウクライナ戦争の一日も早い終戦とコロナの終息が多くの皆さんの願いではないでしょうか。

東管機組合の賀詞交歓会2023

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の2023年の新年賀詞交歓会が1月11日に東京ドームホテルにて開催されました。コロナ禍となって2回中止でしたので3年ぶりの開催となります。
コロナ感染者数は再び増えていますが、参加された皆様は久しぶりの賀詞交歓会を楽しまれているように感じました。登壇された方々のご発言をまとめました。

賀詞交歓会2023
●東京管工機材商業協同組合 向山理事長
コロナ禍となりWEBを通じたコミュニケーションが増えてきた。スマホなどでは間違ったメッセージを送ってしまうこともあり、フェイスtoフェイスのコミュニケーションも大事にしたい。7月25~27日に開催される管工機材設備総合展は多くのメーカーの出展とご来場をお願いしたい。「管工機材の教科書」は2023年3月の発行を予定しており、販売金の一部を日本水フォーラムへ寄付する予定。アジアやアフリカで井戸が一本掘れるくらいの寄付ができるので社会貢献していきたい。
●牧原秀樹 衆議院議員 
経産副大臣として110兆円のコロナ対策を打ってきた。昨年は給湯器部品の供給不安などあったが、インフラ物資は国内調達ができるよう、国内工場への回帰には国として補助していきたい。経済安全保障の観点が必要。アフリカの人口はこれから20億人から40億人まで増えることが予想されている。アフリカの水道等インフラ整備はビジネスチャンスになる。
●足立敏之 参議院議員
国交省時代にはダムや河川に関わってきた。今年から水道事業のうち上水は厚生労働省から国交省に移管され、上下水道一体運営されることになるのは良かった。インフレになっているが、経営者の皆様には価格転嫁をしっかりして適正利潤を確保し、賃上げをお願いしたい。そのためには建設投資の増大が必要。予算確保に尽力したい。
●石島秀起 都議会議員
昨年はコロナ、ウクライナ、資源高、円安などに見舞われた。「TOKYO強靭化プロジェクト」は、風水害、地震、火山噴火、電力・通信等の途絶及び感染症の5つの危機に対して、都民の安全・安心を確保できる強靭で持続可能な都市の実現を目指して策定した。
●経産省 製造産業局 素材産業課 名須川 課長補佐
東管機組合が災害時に連携をしてくれるのは安心感がありありがたい。化学産業を担当しているがリサイクルの推進が必要。気づいた点はぜひ経産省にアドバイス頂きたい。
●東京都管工事工業協同組合 宮﨑理事長
水道法改正により上下水道行政が国交省に一体化されたのは評価したい。昨年はサプライチェーンの乱れや価格高騰があったが納期は改善してきた。昨年の第54回管工機材展は建て直した浜松町館で初めて行い、東管グランプリなども初めて行った。今後も貴組合とは盟友関係を続けていきたい。
●東京管工機材商業協同組合 斎藤展示会実行委員長
当組合最大のイベントとなる今年の管工機材展は東京ビックサイトの新しい南棟で行われる。賛助会員の皆様には多くの出展をお願いしたい。
●全国管工機材商業連合会 橋本会長
今年は管工機材展の年なのでぜひ盛り上げてもらいたい。

落合住宅機器の歴史を辿る【平成7年度(1995年度)前篇】

投稿者:落合智貴
平成7年1月には阪神淡路大震災、3月には地下鉄サリン事件。
バブルが崩壊し、リストラという言葉も聞かれてくるようになった頃です。
当時の社長であり私の父である落合隆博はこの年度の前から入退院を繰り返していた為、ユアサ商事の入社からわずか1年で私は退職し、5月から落合住宅機器に入社することになっていました。
しかし、4月の下旬には父は入院し、社長不在の状態になってしまいました。
私はユアサ商事の仕事を午前中に切り上げ、病院で父から印鑑を預かり、会社で必要な事務を執り行いました。
5月に入り私が正式に入社してからも父の病状は悪化を辿り、指示を受けることもできなくなりました。
3月決算であるため税務書類を提出しなければならず、税理士とも連携を取りながら何とか5月末の申告期限には決算書を完成させました。バブル崩壊以降初の赤字。経常損失は約1600万円の苦しい決算です。

そして6月4日の日曜日、2代目社長である父は大腸がんのため入院先の病院で亡くなりました。
55歳の若さでした。

葬儀の後、創業者であり当時会長であった祖父 落合義作と私は今後の体制について話し合いました。
82歳の創業者が社長に再登板するのか、24歳の経験のない私が社長をするのか。
祖父は親族や親しい業界関係者の方々に相談し、悩んでおりました。
私がいきなり社長では大変だろうということで一時は私が専務でスタートしようかと決まりかかった時もありました。しかし最終的には私が社長で行くことになりました。
大学を出て一年余り。入社一カ月余りで私は落合住宅機器の三代目代表取締役社長に就任することになりました。
会社の存続を賭けた戦いがここから始まります。

【中央が落合義作会長(当時)、その左が筆者、父 隆博の遺影を抱えているのは母 由里香】
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謹賀新年 2023

賀正2023
新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
お陰様で当社は昨年創立70年を超えることができました
これも偏にお取引先様各位のお力添えの賜物と深く感謝致します
新型コロナに加えウクライナ情勢などまだまだ難しい状況が続きますが
皆様と共に乗り越えていきたいと存じます
今後とも社員一同益々努力していく所存でございます
本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます

令和五年 元旦      
落合住宅機器株式会社     
代表取締役社長 落合智貴