ユアサ商事 350周年記念式典

投稿者:落合智貴
東京・芝公園にありますザ・プリンスパークタワー東京にて5月26日に「ユアサ商事㈱350周年記念式典」が行われました。ユアサ商事㈱は私が平成6年に入社し、1年間社員としてお世話になった会社です。今では同期入社の友人たちが部長など会社の中核で活躍しています。私の社会人としての基礎はこの会社で築いたと言えます。今でも当社の主力仕入先としてお世話になっている会社です。
350周年ということは1666年の創業。徳川4代将軍家綱の時代といいますからスゴイ歴史です。
創業当初は木炭商からスタートしましたが、数年後には刃物などを扱う金物商へと転換しました。1919年に湯淺七左衛門商店を設立。1940年には社名を湯浅金物㈱に変更。1978年に湯浅商事㈱に社名を変えています。バッテリーで有名なGSユアサもこの会社から派生した会社です。

式典では佐藤悦郎社長が会社の歴史や今後の取り組みについて説明しました。
今後のユアサ商事の強化ポイントとして掲げたのが以下の通りです。
・ロボットイノベーションを推進
・ゼッチハウスなど社会のスマート化への対応(岐阜県瑞浪市にスマートタウンを作る計画)
・レジリエンス(事業継続・防災・減災)商材の強化
・多様な人材の活用(年齢・性別・国籍を超えた人材の活用)
・医療・介護分野への取り組み強化(パワーアシストスーツへの取り組みなど)
・海外市場への取り組み強化
・得意先、仕入先とのインターネット取引基盤の推進

「老舗は常に新しい」
これがなければ組織は長く続かないものだと思います。

350周年を機に今後ますます繁栄されますことを祈念しております。

マイナス金利の影響は?

投稿者:落合智貴
日銀は2月16日よりマイナス金利を実施しました。
実施から3か月が経ち、様々なメディアで賛否が論じられていますね。
おおむね「効果が少ないのでは?」という論調が多い気がします。
私の実感としてもマイナス金利前後で大きく変化があったという感覚はありません。
当社の借入金利はマイナス金利導入以前から既に低水準で、この3か月における金利低下はありませんでした。

5月19日に帝国データバンクが「マイナス金利導入に関する企業の影響調査」を発表しました。ここでその要旨をご紹介します。
1、 マイナス金利の影響に関する回答は“影響はない”や“分からない”が約8割を占めている。プラスの影響を感じている業界は不動産業が突出している。
2、 企業の23.3%で金利が低下。とりわけ大企業で金利低下した会社が多い。金利引き下げに関しては自社から要請したケースより金融機関から提案があったケースのほうが多かった。
3、 マイナス金利をきっかけに資金需要が発生した企業は11.1%にとどまる。そのうちの用途は、設備投資が64.2%、運転資金39.2%、事業拡大が23.9%であった。

大企業はしっかり低金利の恩恵を受けているんですね。
今回のマイナス金利については金融機関にとっては逆風の政策だったようです。
一方、プラスに考える業界としては、不動産・自動車・ホテルなどが目立っています。
個人住宅や自動車など大きな買い物のローンが安くなることで需要が増えることをチャンスと考えているのでしょう。ホテルもインバウンド増加で需要が見込まれますから建設費に対する低金利はありがたいということだと思います。
日銀が今後さらにマイナス幅を広げるのか?新たな対策をとっていくのか?
動向が注目されます。

東管機組合 製販懇談会 2016年春

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の半年に一度の製販懇談会が4月21日に行われました。各メーカーさまから最近の情勢についてご説明がありました。
4月14日の熊本大震災のサプライチェーンの影響に関心が集まりましたが、各メーカーさま共影響は軽微とのことで安心しました。

●JFEスチール
1~3月の中国向けの鉄の生産量が減っている。世界全体としても2年連続で生産量が落ちている。鉄鉱石や石炭など原料は上がっている。
●JFE継手
鉄管継手は10年間で3割減の出荷量。鉄管から樹脂管への流れが止まらない。転造ねじの普及もなかなか進んでいない。
●キッツ
バルブの需要は2007年のピークに回復していない。2015年度は前年とほぼ横這い。2016年度も大きくは伸びないであろう。水素ステーション向けの高圧バルブの需要に期待。
●ダイキン工業
2010年から2014年まで猛暑が続いたが、2015年夏は暑い日が少なかったためパッケージエアコンの出荷は悪かった。冷媒ガスのR32は地球温暖化・オゾン層破壊対策として推奨されている。エコキュートの出荷は福島原発事故以来大きく減少している。
●荏原製作所
ポンプの出荷台数は2006年がピークだった。2015年度は前年比微減。内訳は陸上ポンプ・水中ポンプ・消火ポンプが減少、増圧ポンプを含む給水装置は増加した。
●LIXIL
パブリックトイレにおける外国人への配慮を進めている。中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア・アメリカ・フランスの7か国の外国人にアンケートを取った。各国の習慣やニーズの違いが分かってきた。リモコンへの多言語表示などを進めている。
●タカラスタンダード
キッチンショールームのリニューアルや新規オープンを増やしている。新築マンションでのシェアは7~8割と高いがリフォームはまだ弱い。熊本大震災に対する製造の影響はほとんどない。仮設住宅へのニーズは出てくるかもしれない。

大塚商会さんのパネルディスカッション

投稿者:落合智貴
㈱大塚商会さん主催の「経営戦略セミナー」が4月12日に行われました。

中小企業がどのように経営改善をしていけばよいのか。特にITをどう活用していけばよいのかを考えるためのセミナーです。大塚商会さんは当社のITをサポートしていただいている大切なパートナーですが、「経営改善の手段を具体的な形で提供し、企業活動全般にわたってサポートする」というミッションステートメントを掲げており、私も時々勉強会やセミナーに参加させていただいております。

今回はIT活用の成功事例として、なんと当社が選ばれ、3社が発表する企業の中の1社としてパネルディスカッションに登壇してきました。


参加した企業は当社の他、海外旅行のお土産をネットで頼んで自宅にお届けするサービスや、ふるさと納税の仕組みをITで構築したレッドホースコーポレーション㈱さん。
そして、美容室向けの商品を、優れた受注システムを使って販売している㈱レボさんです。

当社の事例発表では以下の3点をご説明しました。
1、ITを活用した、きめ細かい在庫管理 
2、ホームページを活用した情報発信 
3、ネット通販「設備ロジス.com」の立ち上げ 

当社の取り組みは決して先端を行っている事例とは言えないと思いますが、大塚商会さんに評価いただき、発表する機会を与えていただいたのは大変光栄に思います。
当社は昨年「情報システム室」という新部署を立ち上げ、ITの活用を進めています。
ITと経営はすでに切っても切れない関係になっています。日進月歩のITの進歩についていき、半歩先行く活用が今後もできればと思っています。