製販懇談会2015年10月 報告

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
管材業界のメーカー様から市況などをお聞きする会合です。

●新日鉄住金
世界の鉄鋼需要は現在中国が40%を占めているが、中国経済のリセッションが危惧されている。管材商品においては防災関係、施工性の良い製品、環境問題のニーズなどをとらえていきたい。
●リケン
ゼネコン各社のヒヤリングによると、大型物件が本格的に動き出すのは2016年夏以降ではないか。建築コストの上昇により先送りになっている現場が多い様だ。ねじ込み継手の需要は下降傾向だがトップジョイントの需要は増えている。
●積水化学工業
塩ビ管の原料であるレジンの価格は下がっているが、物流費等が高騰しており製品値下げの余地は少ない。2015年下期は下水関連は前年ダウンを予想するが、水道・戸建・建築・プラントは前年アップを予想している。
●フネンアクロス
集合管のアクロスブロックを新発売。横枝管1mを耐火管にする必要のない商品。10月中に消防認定取得予定。「音ふうじ」の増産のため新工場の建設を予定。フネン管のプレハブ加工サービスも順調に伸びている。フネンアクロスのロゴマークを刷新した。
●川本製作所
老人施設のスプリンクラー設置の需要が伸びており、消火ポンプは好調。2015年4月のモータートップランナー規制の影響で製品単価はアップしているが台数は苦戦している。東京都の受水槽ストックはまだ22万件程度あり、増圧への切り替え需要に期待。
●大和バルブ
半導体関係や船用のバルブ需要は好調。
建築用は前年90%程度と低迷している。
●TOTO
成田空港国際第二ターミナル内に「GALLERY TOTO」をオープン。九州の小倉にはTOTOミュージアムを8月にオープンさせた。小便器と自動水栓(アクアオート)に“きれい除菌水”を搭載する新商品を発売予定。
●クリナップ
消費税増税の影響は3%→5%の時よりも今回(5%→8%)の方が増税前後の増減の山が少ない。“流レールシンク”がグットデザイン賞を受賞。アマゾンや楽天によるリフォームの受注が増えている。
●パナソニック
ハウスメーカー各社は“空気質”の差別化で訴求しようとしている。ゼロエネルギー住宅を意味する「ZEH(ゼッチ)住宅」を国が推進している。パナソニックと富士通の共同開発で高齢者の状況を把握するための見守りサービスを売り出す予定。