町工場のオンナ

投稿者:落合智貴
NHKで金曜夜10時から放送されている「町工場のオンナ」というドラマがあります。
内山理名さんが主演でお父さん役は舘ひろしさんです。

原作はダイヤ精機の諏訪貴子さんという方で、一度講演を聞いたことがあります。
諏訪さんは私と同じ年です。大田区の町工場の家に生まれ、専業主婦をやっていた32歳の時に社長であるお父様が亡くなり、急遽社長を継ぎました。
なにもわからないところから勉強し、社内の抵抗を乗り越えながら会社を改革していきました。平成20年には経済産業省の「IT経営実践企業」に認定され、日経ウーマン主催のウーマン・オブ・ザ・イヤー2013 大賞(リーダー部門)を受賞するなど注目され、諏訪社長が広告塔となり講演会やメディアへの出演、政府の委員なども務めておられます。

私も父の急死を受けて24歳の時に社長に就任しました。
同い年ですから、経験した時代背景も全く一緒です。男女の違いはありますが、若くして社長を任された諏訪さんの経験は自分の事の様にわかる気がします。

 疑心暗鬼で不安な社員に対し覚悟を示さなければいけない。
 自ら率先垂範し、社員からの信頼を勝ち取らなければいけない。
 小さな成功を積み重ね、実績と自信を社内に植え付けなければならない。
 未来の希望を示し、この会社に長く勤めたいと思ってもらわなければいけない。

私が考えていたこんなことをきっと諏訪社長も感じていたのではないかと勝手に考えています。
中小企業の事業承継は失敗することも多いものです。
昔のことを思い出しながらドラマを見てみたいと思います。


  【原作の「町工場の娘」】