日経平均株価 過去最高を更新!

日経平均最高値
投稿者:落合智貴
2月22日の日経平均株価が、1989年のバブル最高値だった3万9815円を34年ぶりに更新しました。
リーマンショック後の2009年に7054円で底を打ってからアベノミクスを経て15年がかりで最高値を回復したことになります。
1989年と指標を比べると、東証時価総額は606兆円から943兆円に増加。PER(株価収益率)は61.7倍から16.5倍へ。PBR(株価純資産倍率)は5.6倍から1.4倍へ。1989年に比べると株価が過大評価とは言えない。つまりバブルではなく、実力にともなった株価であると言えると思います。
世の中は春闘に向けて賃金上昇の機運が高まっています。今のところインフレ率に名目賃金上昇率が追い付いていない状況ですが、今後は名目賃金上昇がインフレ率を上回り、実質賃金プラスが実現する可能性が高いと思います。
日銀の植田総裁は2024年以降の物価見通しについて『2023年までと同じような右上がりの動きが続くと予想している。日本経済はデフレではなくインフレの状態にある』と発言しました。
インフレの原因についてはコロナ禍におけるサプライチェーンの混乱の反動や、ロシアのウクライナ侵攻による資源高が発端の様に見えます。株価上昇についてはインフレによる先行期待に加え、中国の不動産供給過剰問題・日米金利格差によって円安となったことなどを理由に、割安な円に世界から投資が集まってきたのも大きな要因のようです。新NISAがスタートし個人投資家が参入したことも要因の一つだと思います。
1月21日の当ブログで「日本の盛衰40年周期説」について述べました。
プラザ合意から40年後の来年2025年前後から日本は上り坂の40年がスタートするとの説です。
日経平均株価のバブル最高値更新はその号砲かもしれません。