東管機組合 製販懇談会 2016年春

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の半年に一度の製販懇談会が4月21日に行われました。各メーカーさまから最近の情勢についてご説明がありました。
4月14日の熊本大震災のサプライチェーンの影響に関心が集まりましたが、各メーカーさま共影響は軽微とのことで安心しました。

●JFEスチール
1~3月の中国向けの鉄の生産量が減っている。世界全体としても2年連続で生産量が落ちている。鉄鉱石や石炭など原料は上がっている。
●JFE継手
鉄管継手は10年間で3割減の出荷量。鉄管から樹脂管への流れが止まらない。転造ねじの普及もなかなか進んでいない。
●キッツ
バルブの需要は2007年のピークに回復していない。2015年度は前年とほぼ横這い。2016年度も大きくは伸びないであろう。水素ステーション向けの高圧バルブの需要に期待。
●ダイキン工業
2010年から2014年まで猛暑が続いたが、2015年夏は暑い日が少なかったためパッケージエアコンの出荷は悪かった。冷媒ガスのR32は地球温暖化・オゾン層破壊対策として推奨されている。エコキュートの出荷は福島原発事故以来大きく減少している。
●荏原製作所
ポンプの出荷台数は2006年がピークだった。2015年度は前年比微減。内訳は陸上ポンプ・水中ポンプ・消火ポンプが減少、増圧ポンプを含む給水装置は増加した。
●LIXIL
パブリックトイレにおける外国人への配慮を進めている。中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア・アメリカ・フランスの7か国の外国人にアンケートを取った。各国の習慣やニーズの違いが分かってきた。リモコンへの多言語表示などを進めている。
●タカラスタンダード
キッチンショールームのリニューアルや新規オープンを増やしている。新築マンションでのシェアは7~8割と高いがリフォームはまだ弱い。熊本大震災に対する製造の影響はほとんどない。仮設住宅へのニーズは出てくるかもしれない。