投稿者:落合智貴
給湯器メーカーのノーリツさんの勉強会で豊洲にある「がすてなーに」を見学してきました。
「がすてなーに ガスの科学館」は2006年に豊洲で開業し、暮らしを支えるガス・エネルギーの特長や、これからの暮らし・社会、SDGsや地球温暖化(または気候変動)などの社会の課題について、体験しながら考え、楽しみながら学ぶ施設です。
ガスは主に海外からタンカーで輸入されています。ガスは気体で家庭などに供給されますが、輸入の際は液化されて運ばれます。気体の天然ガスをマイナス162℃に冷やすと液化され体積が600分の1に圧縮されるため大量のガスを運搬できることになります。
これは「液化天然ガス」あるいは「LNG」と呼ばれます。
LNGは国内のガス貯蔵施設に液体のまま保管され、各家庭に供給する段階で大量の海水をかけて温度を上げて気化させます。ガスは本来無臭ですが、ガス漏れに気づきやすいようにわざと臭いをつけて家庭に供給されます。この臭いの成分はガス会社によって違うそうです。
ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー供給の混乱が続いていますが、日本の天然ガスはオーストラリアが最大の輸入元であり、2位はマレーシア、3位はカタール。ロシアは4位ですから元々ロシアへの依存度は高くないそうです。
エネルギーの安全保障の観点から、原油も含めエネルギーの調達は一国に集中しないことが大切ですね。
ガスについて勉強したい方は「がすてなーに」に遊びにいってみてはいかがでしょうか。