安倍晋三元首相の銃撃事件

投稿者:落合智貴
安倍晋三元首相が7月8日に銃で撃たれ死亡するという大きなニュースがありました。
日本の首相経験者が殺害されるというのは戦前の5.15事件や2.26事件以来かと思います。
私はその日の昼過ぎに“安倍元首相が撃たれて心肺停止“と取引先の方から聞いた時、「それはダメだろ」と思わず口にしてしまいました。
参院選の遊説中に背後から銃撃されたことに対し、“民主主義の根幹である選挙中に、言論の自由を暴力で封殺するのはあってはならない”と多くの政治家や識者がコメントしています。しかし容疑者の供述を見る限り、自分が恨んでいる特定の宗教団体とつながりがあるから安倍氏を襲撃したとのことです。政治的な信条の違いによる犯行ですらない事に虚しさを感じます。

安倍晋三元首相

安倍元首相は強すぎた故に批判されることも多いですが、見習うべき点が多くあると思います。
一つは考え方に信念があることです。考え方がブレずに、何度も同じことを訴えてきました。“アベノミクス3本の矢“のように重要なポイントを示して訴え続けたこともそうですし、防衛問題に関しては戦争をしないためにはどうしたらよいのかという信念を強く持っていたように感じます。
二つ目は対話能力の高さです。海外の首脳ともフレンドリーな関係を築くのが大変上手だと思います。また自分と違う考え方の人に対してもしっかりと対話ができる包容力があったように感じます。
三つ目は行動力です。アメリカのトランプ氏が大統領選に勝利した直後に真っ先にお祝いに駆け付けた素早さは、日米の協力関係を強固にするために大変重要な行動だったと思います。また世論や周りの意見を聞いて、良いと思ったことはすぐに行動に移すことが多かったと思います。

人の信頼というのは一つ一つの言動によって高められたり失墜したりするものです。
安倍氏の言動が信頼に足りるものだと評価されたからこそ、多くの外国首脳から信頼され、国内の選挙で勝ち続けたのだと思います。
日本の存在感が最近大きくなってきたのは安倍氏の功績が大きいと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。