投稿者:落合智貴
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜のマンションが傾いた事件がありました。
三井住友建設が元請けとして施工し、旭化成建材の杭打ちに問題があったことが判明しております。
杭打ちデーターの改ざんが、杭打ち業界全体で行われていたのではないかとの疑いが強くなってきました。
自分の住んでいるマンションは大丈夫か?と心配されている方も多いのではないでしょうか。
建設業界に関わるものとして、自分も襟を正さなければという思いがあります。
しかし報道されている通り、建設業界はきちんと正確に施工しなければいけないという施主への責任があるものの、現場に携わる人々にとっては「工期を守らなければならない」「コストを最小限に抑えなければならない」「やり直しはできるだけしたくない」という利益を追求する責任との板挟みがあり、それらと常に折り合いをつける側面も現実にはあると思います。
自動車のスピード違反のように実際に違反をした事がない人はいない様な規則もあります。
ルールやモラルの高さは、その国や社会や会社の規範レベルの高さによるものではないかと思います。
日本では最近社長がお詫びをする記者会見が大変多いですが、従来なら許されていたことがだんだん許されにくい社会になってきたのだと思います。
これを堅苦しい世の中になってしまったと考える人もいると思います。
しかしこれは日本の規範レベルが上がってきたと前向きにとらえることが出来ます。
ズルをする人が淘汰され、まじめにやっている人が報われる世の中に一歩ずつ近づいていると考えてみてはいかがでしょうか。