落合住宅機器の歴史を辿る【平成22年度(2010年度)】

投稿者:落合智貴
INAXやサンウエーブ、トステムなど5社が合併しLIXILが誕生したのがこの年でした。パナソニック電工がパナソニックと合併すると発表されたのもこの年です。リーマンショックからの復活を目指して各社生き残りに必死になっている様子が分かります。

当社では物流部門や経理部門での人員の交代や営業部門で初めての女性の採用など動きがありました。業績は多少の回復は見られたものの2期連続の赤字となり、依然厳しい状態でした。

この年度の最も大きな事件と言えば平成23年3月11日の東日本大震災です。当社社員の義母家族も残念ながら津波の被害でお亡くなりになりました。
地震直後はスーパーやコンビニの商品が棚から消えましたね。
そしてガソリンがなくなりました。ガソリンスタンドに車が列をなしたことをご記憶の方も多いと思います。
その影響で各社配送がままならず、一時は塩ビ管などの入手が困難になりました。
計画停電があり営業できない問屋さんがあったり、メーカーも操業できないこともありました。東北地方では部品メーカーが多く、トイレ製品・空調機・電気温水器・エコキュートなど完成品メーカーが商品を作れないといったこともしばらく続きました。
メーカーから流通に至るサプライチェーンがいかに大切なものであるかを思い知らされました。

地震の前はオール電化が注目されていましたが、地震以後はガスが見直されました。
東日本大震災によって日本の景色がいろんな意味で変わった、歴史的な事件だったと思います。
地震0215
【当社が所有しているマンションの壁にも地震の影響で多数の亀裂ができました】

下水道展2024東京を見学

投稿者:落合智貴
7月30日から8月2日まで東京ビックサイト東ホールにて「下水道展2024東京」が開催されました。
アロン化成や前澤化成工業、荏原製作所などおなじみのメーカーさんも展示していました。
管路資機材ゾーン・下水処理ゾーン・維持管理ゾーン・建設ゾーン・設計測量ゾーンなどにエリア分けされていましたが、下水道の世界は当社が扱う建物内の設備とはスケールが全く違います。
地下にトンネルを掘り進むシールド工法の機械なども展示されていましたが、圧巻でした。

下水道展2024

首都圏外郭放水路を見学

投稿者:落合智貴
埼玉県春日部市に「首都圏外郭放水路」という施設があり、先日見学してきました。
首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。中川・綾瀬川の流域は、利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。この地域は、土地が低く水がたまりやすいお皿のような地形となっているため、これまで何度も洪水被害を受けてきましたが、この施設の建設によって水害が大幅に軽減されたそうです。
外角放水路図
内径約30m、高さ約70mの立坑が5つあり、各立坑は地下トンネルで連結されています。各地の増水を立坑で一旦吸収し、下流の立坑に水を送っていきます。今回見学したのは江戸川に流す最後の第1立坑に直結している「調整水槽」となります。これはトンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに江戸川へ流すための巨大プールです。太い柱が並ぶ壮観な姿は『パルテノン神殿』のようだとも言われています。
外郭放水路現地
ゲリラ豪雨などが増えている昨今、洪水被害は毎年のように起こっています。
ダム建設なども含め、治水は非常に時間のかかる事業となります。
水は生活に欠かせないインフラであるとともに、災害を引き起こす存在でもあります。
水とうまく付き合っていくことは人類の永遠のテーマかもしれませんね。

落合住宅機器の歴史を辿る【平成23年度(2011年度)】

投稿者:落合智貴
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災の直後に始まったのがこの年度でした。本来ならリーマンショックからそろそろ立ち直るかという期待感があった年でした。しかし福島第一原発の事故の影響による計画停電がありました。東北地方の主に部品メーカーの被災により製品メーカーの生産にも大いに影響が出ました。給湯器や電気温水器、エアコンなどのプリント基板が作れず納期が大幅に遅れたと記憶しております。経済全体にブレーキが掛かりうまく回らなくなったという感じでした。多くの見知らぬ人々が日々コツコツと仕事をしていることがいかに世の中の役に立っているのかを思い知らされましたね。当社としては3期連続の赤字となり大変危機感を強めた一年になりました。

社員の事故や怪我、病気も大変多い年でした。工事部社員の高所落下による骨折事故。その他盲腸手術による入院、バイク事故による骨折、軽い脳こうそくによる入院など複数の社員が大きなアクシデントに見舞われました。今では皆元気に働いていますが健康が何より大事であるとの実感を得ました。

悪いことばかりの様ですが、良いこともありました。2012年2月19日には会社創立60周年を迎えることができました。企業は一代30年が目安とすると、いよいよ三回目の30年がスタートすることになります。私は早すぎた三代目でしたが、これからが本来の三代目の時期になるなと気を引き締めた事を思い出します。

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(創立60周年パーティーにはOBや仕入先の方々も駆けつけてくれました)