ベーシックインカム 考察

投稿者:落合智貴
ベーシックインカム(BI)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
特に最近話題になっているという訳ではないのですが、前から気になっていました。

ベーシックインカム(BI)とは全国民に最低限の健康で文化的な生活をするための所得を給付する制度です。
現在、生活保護制度がありますが、基準が厳しく、貧困であるにもかかわらず、給付を受けていない人も多いそうです。不正受給問題もたびたび起きていますよね。
ベーシックインカム(BI)は貧困を解消するために最も確実な方法ではないかと思います。
しかしこの制度が本格的に導入された国はまだないそうです。

ベーシックインカムを導入すると、生活保護・基礎年金・失業保険を一本化することができます。
失業しても、定年で仕事を引退してもBIでもらう金額は変わりません。
定年後の年金がたくさん欲しい人は民間の年金保険を掛ければよいと思いますし、障がいのある方や様々な理由で困難な生活を強いられている方にはそれぞれの社会保障を利用します。
健康保険制度は現状を残すのが良いと思います。

金額的なイメージとしては、例えば成年一人当たり一律月額8万円。未成年に一律4万円をBIとして支給します。夫婦と子ども二人の家庭ならば、働かなくても月24万円が支給されることになります。その代わり所得税率はたとえば一律50%にすると月額30万円の人なら15万円の所得税を払い、残った15万円(税引き後所得)+24万円(BI)=39万円が手取りになります。
単身者の場合、この公式に当てはめると月額30万円の給与に対し、15万円(税引き後所得)+8万円(BI)=23万円が手取りとなります。

この制度を私が良いと思ったのは下記の理由からです。
1、 現在の生活保護者は働くと給付が無くなってしまうが、BIの場合は給料に関係なく給付されるので働くインセンティブを阻害しない。
2、 生活保護・基礎年金・失業保険にかかる行政コストをなくすことができる。
3、 芸能・スポーツ・芸術など、夢を追いかける人が経済的理由により断念しなくて済む。
4、 子どもを産むことの経済的負担を減らすことができるので少子化対策になる。
5、 自分の能力や体力に合わせたペースで働くことにより精神的負担が軽くなる。自分らしい生き方を選ぶことができる。


原田泰著「ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか」 には財政的な裏付けも含めた検証がなされています。
いつの日か、このベーシックインカムが国民的議論になるのではないかと密かに考えています。

管工機材設備総合展(東京ビックサイト)ご報告

投稿者:落合智貴
平成29年8月1日~3日に管工機材設備総合展が開催されました。
気になったメーカーの商品をご紹介します。

まずはクボタケミックスです。
緑色の塩ビ管の耐火VPは積水化学工業の独占でしたが、いよいよクボタケミックスでも発売予定です。
積水との違いは継手が緑色の半透明になっている所です。

二つ目は三栄水栓製作所の3層管です。耐熱性が高く、エコキュート配管にはよく使われていますが、一般給水・給湯にも推奨していました。架橋ポリエチレンより優位な点は埋設時の有機溶剤の浸透をアルミ層の部分が防いでくれる所だそうです。
一般施主様に安全性を理解いただく所がPRポイントであるとメーカーさんが仰っていました。

最後はタブチのメーター用ボール弁です。
現在水道メーターの一時側にはゲートバルブ式のメーター仕切弁が使われていますが、今春メーター用ボール弁が各社で発売されました。
平成30年から水道局の標準品が仕切弁からボール弁に替わることになっています。
白いハンドルは都ネジ。黄色いハンドルは上水ネジと一目でわかることと、ハンドルの向きで開閉の状況が分かるのもメリットだと思います。

【左の黒いハンドルは従来のメーター仕切弁】