投稿者:落合智貴
昭和27年(1952年)2月19日に設立された落合住宅機器株式会社は本日65周年を迎えました。
私が社長になったのが平成7年(1995年)ですから当時は創立43年の時期でした。
それから22年間、なんとかここまで会社を存続させることができました。
時代の移り変わりが早い今の時代に長く企業を存続させていくことはとても難しいことだと思います。
これも現職社員やOBのみなさまのおかげ。また、お客様や仕入先など様々な方々の支えがあってのことだと思います。この場をお借りして感謝申し上げます。
一昨日(2月17日)に東中野のwest53rd日本閣においてささやかな祝賀会を開催しました。
明日からまた70周年に向けた新たな5年間が始まります。
この5年の間に老朽化してきた本社ビルを建て替えられたら良いなと思っています。
そのためにもしっかりと利益を出して内部留保を厚くしていかなければなりません。
大事な5年間のスタートに当たり気持ちを新たに引き締めていきたいと思います。
【65周年を創業者の祖父、二代目の父の墓前に報告してきました】
月別: 2017年2月
「老いる家 崩れる街」
投稿者:落合智貴
講談社現代新書から出ている「老いる家 崩れる家 ~住宅過剰社会の末路~」(野澤千絵著)を読みました。
日本の人口は2010年の1億2806万人をピークに減少が予想されています。
一方、日本の総世帯数が5245万世帯に対し、住宅のストックは6063万戸あるそうです。
つまり住宅ストックの約16%は空き家であり、その数は800万戸を超えるということです。
今後人口減少と世帯数の減少が進み、2023年には空き家数1400万戸、空き家率が21%になるとこの本は予想しています。
2015年1月に相続税の基礎控除が低くなったことが、相続税対策として賃貸アパートを建築することを促進しました。都心部だけでなく地方においても農家の跡継ぎ不足により農地を賃貸アパートに転用する例も増えているそうです。タワーマンションの建築によって都心のマンション世帯は増え続けています。
都市計画の規制緩和によって、都市部から離れた場所に住宅が建ちます。そうするといわゆるスポンジのようなスカスカな状況が進みます。都市の面積は広がるものの、社会インフラのコストが上がる状況が進んでしまうということです。
コンパクトシティを作っていこうとの国の政策があるにもかかわらず、現実には人口の低密化が進んでいるというのが現状のようです。
不動産業界は過去の成功体験をもとに建設を続けることになります。賃貸住宅を建てれば大きな利益が残るとの成功体験も大家さんは持っているでしょう。
このバブルはいつか弾けるとこの本は警告しています。
建設に関わる身としては建設需要が増えたほうが良いと考えるのですが、この状況は将来に大きなリスクを残すということを頭に入れておかなければなりませんね。
都立城東職業能力開発センター建築設備施工科への出張授業
投稿者:落合智貴
都立職業能力開発センターの授業も4回目となりますが、今回も昨年8月に続き、綾瀬にあります城東センター建築設備施工科での授業を行いました。
私の講義で「配管材料概論」として幅広く配管材料の種類をご紹介しました。
続いてリケンさんとレッキス工業さんによるグルービング実習。
ベンカンさんによるSU管の各種継手配管実習。(モルコ・拡管・EGジョイント)
積水化学工業さんによるエスロハイパーの実演とメーカー3社による説明を、実習を交えて行いました。
施工を学ぶ学生さんにとっては多くの材料の性質や施工方法を学ぶのは大変なことだと思います。
就職したときに今回の実習を思い出していただけたら嬉しく思います。