投稿者:落合智貴
恒例となりました製販懇談会のご報告です。
11月8日にメーカー様9社ご参加のもと開催されました。
●キッツ
バルブの需要は2007年をピークに回復していない。特に中国が不透明。海洋バラスト水の汚染除去事業が注目。キッツとして魚の養殖事業も始める。
●積水化学工業
2016年1-9月期は貸家が前年比111%と好調。公共工事も106%。塩ビの出荷量は20年間で48万トン→28万トンまで落ち込んでいる。
●新日鉄住金
石炭の値上げにより、鉄の製品価格の値上げをお願いしている。鋼管事業はほぼ前年並みの推移。
●リケン
鉄管継手の出荷は2016年1-9月期で前年比99%程度。前々年比では15%ダウン。デベロッパーは建築費高で建築を五輪後に先送りする傾向。ゼネコンは職人は確保できているが、現場管理者が不足気味。
●TOTO
2016年上期は賃貸は好調で分譲が苦戦。キッチンのクリスタルカウンターが好評で2倍の売り上げ。フラッシュタンク式便器は同時5台使用でも水量が確保できることが実証できた。国の住宅ストック循環支援事業(予算250億円)を活用してほしい。
●クリナップ
キッチン需要はリフォームが伸び悩んでいる。ハウスメーカーは自社施工物件だけでなく、他社施工物件のリフォームにも力を入れている。
●三菱電機住環境システムズ
ルームエアコンは今夏は全国的に伸びたが、関東圏は天候不順のためダウンした。電力全面自由化の影響で、エコキュートの伸びは106%と好調。ZEH(ゼッチ)ビルダー登録制度が公募を開始した。三菱の換気扇やロスナイを活用してほしい。公団の「RH型給湯機一体型レンジフード」の交換対応機種に注力。
●テラル
平成28年4-8月のポンプ出荷は前年比95%。送風機は77%。ただし増圧ポンプは103%と堅調であった。
●フネンアクロス
耐火二層管は前年比95%で低調。ただし遮音シート付商品は前年比150%で伸びている。プレカット加工はリピーターも増えてきており好調。現場では少スペースのニーズが高く、ショートエルボのラインアップを増やした。
月別: 2016年11月
トランプ米大統領誕生による世界の変化は?
投稿者:落合智貴
世界の予想を覆す民意が、イギリスのEU離脱に続きアメリカでも示されました。
米大統領選は優勢と伝えられていたヒラリー・クリントンを破り、ドナルド・トランプが勝利しました。
今後世界がどのように変わっていくのだろうか?と不安に思われる方も多いと思います。
変化を嫌うのが人間の本能だと思うのですが、アメリカの抱える閉塞感は我々日本人が想像する以上に大きかったのだと思います。アメリカは大きな変化を求めました。
個人の幸せがあっての国の繁栄であるというのが民主主義の本質だと思います。
独裁国家の様に一部の特権階級だけが利益を独占するのは多くの人を不幸にします。
民意が自分たちの幸せのために決断をする。
一人一人の決断が世界を変えることを実感できる選挙でした。
トランプ大統領の誕生によって、世界秩序の「当たり前」が変わるかもしれません。
軍事秩序はアメリカ中心ではなくなるのか?
貿易は自由主義から保護主義に変わっていくのか?
人種差別への配慮はなくなっていくのか?
力の均衡が崩れるときに新たな覇者が現れることもあります。
中国やロシアがどんなことを考えているのかも注目点です。
イアン・ブレマーが唱えた「Gゼロの世界」がいよいよ現実のものになったのか?
世界情勢から目が離せなくなりました。