投稿者:落合智貴
最近○○安という言葉をよく聞きます。安いというのは買う時には嬉しく、売る立場になると複雑な気持ちになりますね。最近の○○安は果たしてどちらでしょう??
まずは「円安」です。輸出が得意なのが日本企業の特徴でしたから、円安は日本景気にはプラスとみられていたのですが、最近は意外とそうでもないようです。生産拠点の海外シフトがリーマンショック以来かなり進んだということなのでしょう。その代わり、外国人観光客が過去最高で2014年は前年比27%程増えたそうです。東京オリンピック・パラリンピックに向けて益々増えていくことでしょう。
二つ目は「金利安」です。日銀の金融緩和の成果だと思いますが、かつてない程の水準に下がっていると思います。当社でも昨年に比べて借入金利が0.5~1%程度下がっています。企業経営にとってはかなり有利になると思います。J-REIT(不動産投資信託)が連日上がっているそうですが、調達金利の安い資金が不動産などに多く流れているということかと思います。預金金利は元々低いですから、これはメリットの方が大きいととらえたいと思います。
最後は「原油安」です。これはガソリン価格だけでなく、様々な製品の原価を押し下げることになるでしょう。今は冬ですから暖房コストもかなり下がるでしょうね。管材業界でも塩ビなど化成品も多く使われていますので、いずれ影響が出てくるかもしれません。(今の所そういった話は聞こえてきませんが・・)
物価を上げたい政府や日銀にとっては痛し痒しといったところでしょうか。当社としては多くの車を使って日々配達や営業をしていますのでガソリン安はいくらか経費削減につながるのは有り難いことです。