投稿者:落合智貴
平成29年10月5日に東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
各メーカー様の発表を要約しました。
●キッツ
汎用バルブの製造はタイ、プラント向けバルブの製造は中国が多い。水素ステーションなどクリーンエネルギー向けのバルブ需要の拡大に期待している。
●積水化学工業
塩ビ管の需要は2002年の48万トンから2016年には28万トンまで減っている。塩ビ原料メーカーは15から6社まで集約されている。塩ビの需給はタイトで、価格は高位圏を維持する見通し。
●新日鉄住金
君津工場での生産をやめたため、白ガス管の需給はタイト。建設用鋼材の需給もタイト。鉄は全般的に値上げ基調で推移している。
●リケン
ねじ込み継手の需要は横ばい。防災ZD継手、ステンレス用メカニカル継手は職人不足の影響により出荷が増えている。JFEを中心とした業界団体が「軽量鋼管」の研究開発を検討している。「軽量鋼管」とはネジが切れる範囲で肉厚を薄くした製品。
●TOTO
2017年上期は住宅が横ばい。非住宅が111%と増加。4.8L以下の節水便器の出荷割合が79%まで拡大。ネオレストNXが好調。ネオレスト・アプリコット等高級グレード品が好調。
●クリナップ
システムキッチンの売上も大事だか、ブロックキッチンの販売にも力を入れたい。ショールームスタッフにはキッチンスペシャリスト・整理収納アドバイザー・食育インストラクターなどの資格取得に力を入れている。
●パナソニック
受験生・乳幼児・介護・ペットなど空間除菌を必要とする家庭は約2200万世帯あり、需要が見込まれる。次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」は家庭用も発売した。学習塾・保育園・福祉施設などにもニーズは多い。
●フネンアクロス
ケイプラとのOEM提携を解消したため、耐火二層管の売上は落ちたが、OEM部分を除くと前年比106%とまずまず。遮音製品は121%と伸びている。フネン受口付パイプを新発売。オリンピック関連の受注も決まってきた。
●川本製作所
ポンプの出荷台数は全体としては横ばいだが、増圧ポンプは107%と好調。人手不足対策としてユニット商品の開発を進めている。受水槽使用の建物はまだ多いので増圧ポンプの需要はある。