管機連社員総会 2017

投稿者:落合智貴
一般社団法人 全国管工機材商業連合会(管機連)の第5回社員総会が6月15日にグランドアーク半蔵門で開催されました。今年も私が司会を担当しました。もう5年連続くらいになります。
総会のあとに、官公庁による講演会がありましたので要約したいと思います。

●厚生労働省 医薬・生活衛生局水道課 宮崎課長様
「水道行政の現状と課題及び水道法改正案について」
今後の人口減少に伴い、給水量の減少が見込まれ、水道料金の徴収が減少することが予想される。水道管路は法定耐用年数が40年であるが、法定耐用年数を超えた管路は平成27年で13.6%に達している。今後も予算がなかなかつかず老朽化が益々進む可能性が高い。水道の基盤強化を図るため、水道法の一部改正を検討している。

●国土交通省 住宅局 住宅生産課 真鍋課長様
「安全で質の高い住宅・建築ストックの整備・更新への支援策等について」
新設住宅着工戸数は昭和43年に100万戸を超えて推移してきたが、リーマンショック以降は70~90万戸で推移している。住宅ストック数は上昇を続け、約6060万戸に達している。反面空き家が820万戸を超え、空き家率が13.5%にもなっている。少子高齢化を踏まえた国の住宅政策は下記の通り。
1、 若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現
2、 既存住宅の流通と空き家の利活用を促進し、住宅ストック活用型市場への転換を加速
3、 住生活を支え、強い経済を実現する担い手としての住生活産業を活性化

●経済産業省 製造産業局 素材産業課 茂木課長様
「Society5.0・Connected・Industriesを実現する『新産業構造ビジョン』」
2030年を想定した姿をSociety5.0(超スマートな社会)と名付けている。これは「必要なもの・サービスを必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会」である。これを実現するために以下の5つの「打ち破るべき壁」を乗り越えなければならない。
1、 不確実性の時代に合わない硬直的な規制
2、 若者の活躍・世界の才能を阻む雇用・人材システム
3、 世界から取り残される科学技術・イノベーション力
4、 不足する未来に対する投資
5、 データ×AIを使いにくい土壌/ガラパゴス化


【意見交換会での中締めの様子】