投稿者:落合智貴
ユアサ商事さんのご招待でタイに行ってきました。現地では空調機メーカーのダイキン工業、及びバルブメーカーのKITZの工場を見学しました。
ダイキン工業タイ工場は1990年に竣工。ルームエアコンやVRV(ビルマル)など多品種を製造しています。PDS(Production of Daikin System)と呼ばれる独自の生産システムを展開しており、従業員の積極的な改善提案を促しています。生産ラインでは“順位同期化混合生産システム”を採用しており、多数の異なる機種や仕様の製品を生産しており、生産計画の変動にフレキシブルに対応ができるそうです。室外機の最終工程ではダンボール箱に小さな穴をあけ、ガス漏れがないかのチェックを全数行っていました。
KIZTのタイ工場は「バンプリ工場」と「アマタ工場」の二つがありますが、今回は主にバタフライ弁を製造している「アマタ工場」を見学しました。
バタ弁の工程は、ダイキャスト(鋳造)→塗装→加工→ゴム成形→組立 の手順で製造されます。アマタ工場では鋳鉄のダイキャストは単価の安い外注を採用していますが、アルミニウムのダイキャストは最近内製化に成功したそうです。太陽光パネルの導入で工場の30%の電気代をまかなったり、新排水処理設備を導入して排水を再利用し、工場内での野菜作りに活用しているそうです。今後は塗装の自動化も検討しているとの事です。梱包の際にできるだけビニールテープを使わずにダンボールの組立方を工夫するなど、環境配慮にも気を使っているとの事でした。