人手不足にどう立ち向かうか?

投稿者:落合智貴
人手不足が深刻な状況になってきているようです。インバウンドの増加など、コロナ明けの急激な需要増に人員がついてこないことに加え、建設業や物流業に携わる方々の残業規制の猶予期間が終了した2024年問題も拍車をかけた形になっています。
古屋星斗+リクルートワークス研究所著「働き手不足1100万人の衝撃」では2040年に日本が直面する危機と希望について論じています。
日本はこのままいくと、2040年には1100万人の働き手が足りなくなり“宅配便が届かない” “救急車を呼んでも来ない” “道路や橋が未修繕のまま放置” “警察官のなり手が足りなくなる” “デイサービスに3日しか通えない”などの影響が出てくると指摘しています。
要するに『お金を払えば誰かがやってくれる』と簡単に考えないほうがいい時代が来るかもしれないという事だと思います。
これまでの人手不足は景況感や企業業績に左右されて需要の増減をベースとして労働者の過不足が決定するものでしたが、これからは労働供給制約すなわち景況感や企業業績に左右されず、労働供給量がボトルネックになる、との事。
これらを打開する対策として、著者は以下の4つの解決策を挙げています。
1, 機械化・自動化
2, ワーキッシュアウト
3, シニアの小さな活動
4, 仕事におけるムダ改革

いずれにしても人材を大切にしない会社は淘汰されていくことになりそうです。
『経営者より労働者のほうが立場が強い』そんな時代に突入したのかもしれません。

働き手不足1100万人の衝撃