投稿者:落合智貴
“報われない努力なんてない!”
Amazonランキング1位と書かれた本のカバーに記されたこのメッセージを見て思わず購入してしまったのが、喜多川泰著の短編小説「運転者」です。
主人公の修一は、自分の不運を嘆き、イライラしているところに現れたタクシーに乗り込みます。そのタクシー運転手はなぜか修一の状況をすべて承知しており、彼が今行くべき場所へ連れていきます。
運転手はこう言います。「機嫌が悪い人は、最高の運気がやっていている場にいても、それに気づかないでイライラして、早くその場を立ち去りたいということばかり考えるんです。上機嫌でいないと、運の転機を感じることはできません。」
機嫌が悪い人と一緒にいると、こちらまで気分が悪くなってしまいますね。
機嫌が良い人と一緒にいると、こちらまで元気が出てきて、この人なら何か協力してあげようと思うのが人情です。
“自分は運が悪いなあ“と思ったときは、この運転者の言葉を思い出したいですね。