マイナス金利の影響は?

投稿者:落合智貴
日銀は2月16日よりマイナス金利を実施しました。
実施から3か月が経ち、様々なメディアで賛否が論じられていますね。
おおむね「効果が少ないのでは?」という論調が多い気がします。
私の実感としてもマイナス金利前後で大きく変化があったという感覚はありません。
当社の借入金利はマイナス金利導入以前から既に低水準で、この3か月における金利低下はありませんでした。

5月19日に帝国データバンクが「マイナス金利導入に関する企業の影響調査」を発表しました。ここでその要旨をご紹介します。
1、 マイナス金利の影響に関する回答は“影響はない”や“分からない”が約8割を占めている。プラスの影響を感じている業界は不動産業が突出している。
2、 企業の23.3%で金利が低下。とりわけ大企業で金利低下した会社が多い。金利引き下げに関しては自社から要請したケースより金融機関から提案があったケースのほうが多かった。
3、 マイナス金利をきっかけに資金需要が発生した企業は11.1%にとどまる。そのうちの用途は、設備投資が64.2%、運転資金39.2%、事業拡大が23.9%であった。

大企業はしっかり低金利の恩恵を受けているんですね。
今回のマイナス金利については金融機関にとっては逆風の政策だったようです。
一方、プラスに考える業界としては、不動産・自動車・ホテルなどが目立っています。
個人住宅や自動車など大きな買い物のローンが安くなることで需要が増えることをチャンスと考えているのでしょう。ホテルもインバウンド増加で需要が見込まれますから建設費に対する低金利はありがたいということだと思います。
日銀が今後さらにマイナス幅を広げるのか?新たな対策をとっていくのか?
動向が注目されます。

東管機組合 製販懇談会 2016年春

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の半年に一度の製販懇談会が4月21日に行われました。各メーカーさまから最近の情勢についてご説明がありました。
4月14日の熊本大震災のサプライチェーンの影響に関心が集まりましたが、各メーカーさま共影響は軽微とのことで安心しました。

●JFEスチール
1~3月の中国向けの鉄の生産量が減っている。世界全体としても2年連続で生産量が落ちている。鉄鉱石や石炭など原料は上がっている。
●JFE継手
鉄管継手は10年間で3割減の出荷量。鉄管から樹脂管への流れが止まらない。転造ねじの普及もなかなか進んでいない。
●キッツ
バルブの需要は2007年のピークに回復していない。2015年度は前年とほぼ横這い。2016年度も大きくは伸びないであろう。水素ステーション向けの高圧バルブの需要に期待。
●ダイキン工業
2010年から2014年まで猛暑が続いたが、2015年夏は暑い日が少なかったためパッケージエアコンの出荷は悪かった。冷媒ガスのR32は地球温暖化・オゾン層破壊対策として推奨されている。エコキュートの出荷は福島原発事故以来大きく減少している。
●荏原製作所
ポンプの出荷台数は2006年がピークだった。2015年度は前年比微減。内訳は陸上ポンプ・水中ポンプ・消火ポンプが減少、増圧ポンプを含む給水装置は増加した。
●LIXIL
パブリックトイレにおける外国人への配慮を進めている。中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア・アメリカ・フランスの7か国の外国人にアンケートを取った。各国の習慣やニーズの違いが分かってきた。リモコンへの多言語表示などを進めている。
●タカラスタンダード
キッチンショールームのリニューアルや新規オープンを増やしている。新築マンションでのシェアは7~8割と高いがリフォームはまだ弱い。熊本大震災に対する製造の影響はほとんどない。仮設住宅へのニーズは出てくるかもしれない。

大塚商会さんのパネルディスカッション

投稿者:落合智貴
㈱大塚商会さん主催の「経営戦略セミナー」が4月12日に行われました。

中小企業がどのように経営改善をしていけばよいのか。特にITをどう活用していけばよいのかを考えるためのセミナーです。大塚商会さんは当社のITをサポートしていただいている大切なパートナーですが、「経営改善の手段を具体的な形で提供し、企業活動全般にわたってサポートする」というミッションステートメントを掲げており、私も時々勉強会やセミナーに参加させていただいております。

今回はIT活用の成功事例として、なんと当社が選ばれ、3社が発表する企業の中の1社としてパネルディスカッションに登壇してきました。


参加した企業は当社の他、海外旅行のお土産をネットで頼んで自宅にお届けするサービスや、ふるさと納税の仕組みをITで構築したレッドホースコーポレーション㈱さん。
そして、美容室向けの商品を、優れた受注システムを使って販売している㈱レボさんです。

当社の事例発表では以下の3点をご説明しました。
1、ITを活用した、きめ細かい在庫管理 
2、ホームページを活用した情報発信 
3、ネット通販「設備ロジス.com」の立ち上げ 

当社の取り組みは決して先端を行っている事例とは言えないと思いますが、大塚商会さんに評価いただき、発表する機会を与えていただいたのは大変光栄に思います。
当社は昨年「情報システム室」という新部署を立ち上げ、ITの活用を進めています。
ITと経営はすでに切っても切れない関係になっています。日進月歩のITの進歩についていき、半歩先行く活用が今後もできればと思っています。

熊本地震と建築基準法

投稿者:落合智貴


4月14日の午後9時26分ごろに熊本地方を襲う震度7の地震がありました。
その後もマグニチュード7.3の新たな地震が起きるなど予断を許さない状況のようです。
本日現在報道されているところによりますと死者は41名とのことです。
被害に遭われました方々には心よりお見舞い申し上げます。

私も今年の1月に家族旅行で熊本を訪れたばかりでしたので非常に身近に感じております。
最初の地震の震源地となった益城町は昼食を食べた場所でした。
阿蘇山の雄大な景色にも魅了されましたが、激しい土砂災害が起きてしまいました。

1995年の阪神淡路大震災では建物の倒壊と火災で多くの人が命を落としました。
2011年の東日本大震災では津波によって多くの方が亡くなりました。
日本の建築基準法や防火基準は大きな地震や災害のたびに見直されています。
今回の熊本地震においても日本の旧耐震基準が改正されていなければもっと多くの死者が出ていたでしょうし、同じ規模の地震が諸外国などの耐震化が進んでいない国で起きていれば被害は日本の比ではないと思います。

当社が扱う商品は消防認定品商品や消火ポンプ、耐火二層管など防火にかかわる商品が多くあります。
それら一つ一つが人の命を守る大切な商品ということです。
建築に携わる者として今回の地震をしっかりと心に刻む必要があると思います。

鈴木敏文氏のカリスマ

投稿者:落合智貴
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日本のコンビニの生みの親とも言えるセブン&アイホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOが先日退任を発表しました。セブンイレブンの社長人事における経営陣・伊藤名誉会長・大株主の意見と鈴木氏の意見の相違が原因のようです。
今回の問題はカリスマ経営者の引き際と企業統治(ガバナンス)の二つの問題がポイントであると思います。
鈴木氏は経営の天才と言えるでしょう。昭和40年代に始めたコンビニエンスストア。コンビニでの公共料金の決済業務。銀行業への進出。オムニチャネルへの進出。これら誰もが思いもつかない、周りが反対するような新しいビジネスをことごとく成功させてきました。鈴木氏のおかげで世の中が便利になった功績は大変大きなものだと思います。おそらくセブングループの意思決定において、多くの凡人の意見を集約するよりも一人の天才である鈴木氏の判断を尊重したほうが成功の確率が高く、決断のスピードも格段に速かったのだと思います。そのカリスマに引導を渡すことは並大抵のことではないと思います。今回の取締役会の結論に対して鈴木氏が反発し、自分の意見を押し通すこともできたでしょう。しかし鈴木氏は自ら引退を決断しました。今回の事件は鈴木氏に対する批判的な意見もあるようですが、私は鈴木氏の引退の決断は大変立派だったと思います。自らの方針が正しいと信じつつも、周りの意見はきちんと尊重するという姿勢に「カリスマの中の謙虚さ」を感じるからです。

カリスマ経営者は憎まれることも多いでしょう。下で働く人はハラワタが煮えくり返る思いも結構していると思います。スズキの鈴木修氏、日本電産の永守重信氏、ユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏。現役のカリスマ経営者はたくさんいます。彼らが今後どんな引き際を見せるのか注目したいと思います。

加工管のススメ

投稿者:落合智貴

最近の建設業界はオリンピック・パラリンピック需要の高まりを受けて人手不足が言われています。現場ではいかに効率よくスピーディーに作業ができるかということが課題になっているかと思います。最近少しずつ増えているのが加工管のご依頼です。鉄管・樹脂管・フネン管・塩ビ管など各管種で問屋やメーカーが加工をお勧めしています。

加工管を使うメリットは以下のようなものがあります。

1、現場での作業時間を短縮
2、工場で耐圧試験をやるので漏水のリスクが少ない
3、現場で余る端材がないのでゴミ処理コストを削減できる

事前の打ち合わせが必要ですので、現場スケジュールをしっかり管理できていないと難しいですが、メリットは大きいと思います。鉄管の場合、パイプを指定された寸法で切断し、両端をねじ切りやグルービング加工をし、継手をつけるまでをご依頼されるケースが多いです。マンションにおける架橋ポリエチレンのプレハブ加工も今では当たり前になっていますね。材料費は多少高くなりますが、施工費を含めたトータルコストを考えるとメリットは大きいです。一番高いのが人件費。それをうまくコントロールするのが現場代人さんの腕の見せ所だと思います。

【先日ご依頼頂いた 白sch40管 の加工管】

 

ラグビー 大畑大介選手

投稿者:落合智貴
パナソニックの研修会社であるパナソニックエコソリューション創研の研修説明会に2月8日に行ってきました。そこでの講演会の特別講師はラグビー元日本代表の大畑大介さんでした。
昨年のラグビーワールドカップの活躍や五郎丸ルーティーンが話題となり、ラグビーブームがありましたが、少し落ち着いたところでしょうか。

大畑大介さんは大阪の東海大仰星高校-京都産業大学-神戸製鋼でバックスとして活躍した選手です。五郎丸の前の日本のエースといえるでしょうか。
果敢なプレーで魅了した大畑選手ですが、その反動でケガにも大いに悩まされたそうです。

今回のお話の中で最も印象に残ったエピソードが高校時代のお話です。
高校入学時に地元では活躍していたものの、まだ無名だった1年生の時。レギュラーになれるかどうかも分からない段階で彼は真っ白な上履きに「全国制覇」「高校日本代表」と大きくマジックで書いたそうです。当時東海大仰星高校はまだ全国大会である花園出場の経験がなく、周囲は冷めた目で彼を見ていたそうです。
大畑選手は退路を断ち、自分を追い込んで行ったのだと思います。
全国制覇はならなかったものの、全国大会でベスト8、高校日本代表にはぎりぎりで選ばれたそうです。

「念ずれば通ずる」熱い男の話を聞くのは刺激になりますね。

【講演する大畑大介さん】

空調展示会「HVAC&Rジャパン」見学

投稿者:落合智貴
空調メーカーの合同展示会「HVAC&Rジャパン」が2月に東京ビックサイトで開催されました。
2年おきに開催されているものです。
多くの空調メーカーが出展しておりましたが、ダイキンの商品セミナーに参加しましたのでご報告します。
いくつか目新しい情報がありました。

1、 ルームエアコンの暖房機能が垂直気流によって充実
最上級機種のRXシリーズでは暖かい風を垂直に吹き出し、エアコンの風が直接顔に当たらないよう足元から温めるように工夫。
2、 S-ラウンドフローによりムラのない気流を実現
業務用の天井カセットタイプの暖房吹き出しは天井を這わせるように真横に吹き出し、天井→壁→床というように足元から暖めます。冷暖共に4方吹きと2方吹きを繰り返し気流のムラを防ぐ「サーキュレーション気流」も実現。
3、 セパレート型チラー「JIZAI(ジザイ)」を発売
従来のような大型のチラーを分割設置できるようになった。現場路上からのクレーン搬入をせずにエレベーターで搬入が可能。
4、 業務用エアコンスカイエアーの160型以下に新冷媒R32を使用
室内機はR410AとR32の機種が共用のため、R32使用機種の場合はリモコンに「R32」を表示する。
5、 天井カセットパネル用の風向調整キットを新たに発売
人に直接風を当てないための板をダイキンブランドで発売。従来のエアーウイングのようなものですね。
6、 フロン点検ツール「Dfct」が無料で公開
2015年4月に施行された「フロン排出抑制法」により業務用空調機の点検が義務付けられました。
このツールを使えばスマホなどで簡単に点検の管理ができます。ダイキンホームページから無料でユーザー登録ができますのでオススメです。 

ダイキン工業は今や世界ナンバーワンの空調機器メーカーになりました。
「ぴちょんくん」の人気も相変わらずですね。

【HVAC&Rでのダイキンブースの様子】

オムニチャネルの時代到来

投稿者:落合智貴
ネットの発達が目覚ましい最近ですが、流通や物流も大きく変わり始めています。
通信販売市場は2003年の2.79兆円から10年後の2013年には5.86兆円に倍増したそうです。
宅急便でおなじみのヤマトグループの従業員数は2005年の14.2万人から2015年には19.7万人に増加しています。

オムニチャネルという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
消費者がモノを購入するまでの過程の中でリアルやネットが融合してくる状況を言いますが、オムニチャネルに至るまでにはいくつかの段階があります。
・シングルチャネル
「顧客とお店」「顧客とテレビショッピング」など単一接点で購買が行われる状態。
・マルチチャネル
「店舗で買う人」、「電話で注文する人」、「ネットで注文する人」などそれぞれの顧客が自分のチャネルを選ぶ。複数接点を別々の人が使う状態。
・クロスチャネル
一つのお店に対し店舗や電話やネットなど複数接点を一人の人が使い分ける状態。ただし在庫状況などは一元化されていない。
・オムニチャネル
複数拠点をシームレスに利用できる。たとえばカタログで見つけて、スマホで仕様を調べて、WEBで価格を比較して、ネットで注文して、店舗で受け取り といったことができる。在庫状況はあらゆるチャネルがネットで一元化されている。

オムニチャネルの最先端企業はセブンアンドアイグループヨドバシカメラが代表的です。
ユニクロもオムニチャネルを意識した戦略を進めています。
これから宅配ロッカーが駅やコンビニやいろいろなところに増えてくるでしょう。
時代はどんどん進んでいるようです。

【楽天BOXやアマゾンロッカーが増えてきそうです】

TOTOミュージアム(九州)見学

投稿者:落合智貴
TOTOミュージアム」は2017年のTOTOの100周年の記念事業として昨年(2015年)8月にオープンしたものです。TOTOの会社の歴史、衛生陶器やユニットバスなどTOTO製品の歴史などが展示してあります。
福岡県小倉のTOTO本社に隣接するこの施設を昨年末に見学してきました。

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TOTOは森村グループの一社として1917年に大倉和親が創業しました。ヨーロッパで普及していた衛生陶器を日本にも広めたい、いずれは東洋にも広めたいとの思いから「東洋陶器」の社名にしました。小倉を選んだ理由は原料の入手がしやすかったことと門司港の近くで船による輸送が有利だった事だそうです。創業当初はお皿の製造販売で利益を確保し、衛生陶器が黒字になるまでをしのいでいたそうです。
その後水栓金具の内製化、ユニットバスの発売、ウォシュレットの発売など商品の幅を広げ、社名も1970年に「東陶機器」に変更。2007年には「TOTO」に変更し、今に至っています。
森村グループの創設者である森村市左衛門とTOTOの創業者の大倉和親は親戚にあたり、今ではグループとしてTOTOの他、森村商事、ノリタケカンパニーリミテド、日本ガイシ、日本特殊陶業、大倉陶園の6社に分社しています。
森村グループは「一業一社の精神」を大事にしています。新しい事業が出来たら分社し、その専門性を磨くということです。最近は企業が大きくなればいいという風潮があると思います。企業の合併により売上高を多くすることが目的化している様に思えます。私は専門性を磨くことの重要性が大切であると強く思います。
森村グループの理念には大変共感できました。

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高知県の旅

投稿者:落合智貴
前回は薩摩鹿児島への家族旅行の話題をお伝えしましたが、今度は土佐高知県です。
TOTO様の代理店会での旅行でした。
桂浜や高知城といった名所や、坂本龍馬の記念館などを見てきました。
高知城は400年前のお城が現存している貴重なものです。急階段を上って天守閣まで上がりました。
高知の英雄と言えば、長宗我部元親、山内一豊、坂本龍馬 が挙げられます。
高知は銅像が大変多いです。日本は太平洋戦争の際、武器弾薬が不足していたため全国各地の銅像が軍部に提供されたそうです。しかし坂本竜馬は海軍の創設に関わった人ということで壊されることがなかったとの話があるそうです。

日本人は幕末の話が好きですよね。
時代の変化とは人をわくわくさせるものなのでしょうか。

【2011年に作られた高知駅前の銅像   左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎】

五代友厚の足跡

投稿者:落合智貴
先日家族で九州に行ってきました。福岡、熊本、鹿児島と3泊に渡る旅行です。
吉野ヶ里遺跡、柳川川下り、阿蘇山の草千里、熊本城など、いろんなところを回りました。
阿蘇山は昨年(平成27年)9月の噴火の影響でロープウエーが運休していましたが、阿蘇山一帯の壮大な自然は圧巻でしたね。

最終日は鹿児島でした。維新ふるさと館では西郷隆盛や大久保利通などの功績を展示していました。
仙厳園(磯庭園)は島津藩の旧別邸で観光スポットとして有名で、桜島がきれいに見えました。

今年のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ではディーン・フジオカさんが演じる、薩摩出身の五代友厚が脚光を浴びています。五代友厚はドラマではやさしいスマートな役になっていますね。
でも実際は、密航で外国に行ったり、武器の買い付けで危ない橋を渡ったり、薩英戦争では相手の懐に入って交渉したり、となかなか度胸のある方だったようです。
維新後は官職につきますが、自ら辞任し大阪商法会議所の設立や弘成館という鉱山の管理会社など多くの会社の設立に関わったそうです。
上海やイギリスなど多くの外国を目の当たりにし、日本との差を実感したことがその後の実業に大きな影響を与えたのだと思います。

鹿児島中央駅前には「若き薩摩の群像」という銅像がありました。
薩摩藩英国留学生の17人のものですが、五代友厚もそのうちの一人です。

東管機組合 平成28年賀詞交換会

投稿者:落合智貴
東京ドームホテルにおいて東京管工機材商業協同組合の恒例の賀詞交歓会が1月7日に開かれました。
ご来賓等のご挨拶をご紹介致します。

・東京管工機材商業協同組合 橋本政昭 理事長
昨年の管工機材設備総合展の御礼。昨年より「管工機材の将来を考える研究会」を新たに始めた。東京都水道局・東京都管工事組合・三多摩管工事組合との災害協定の実効性を高めていきたい。

・牧原秀樹 衆議院議員
今年は経済の年であると安倍総理が言っている。人口減への対応が必要。消費税増税の駆け込みと反動を抑える対策が必要。

・秋田一郎 都議会議員
2019年ラグビーW杯、2020年オリンピック・パラリンピックと世界的な大きな大会が2年連続で開催されるのは珍しいこと。これを機に東京を世界にPRしたい。

・経済産業省製造産業局 茂木正 化学課長
経済は緩やかに回復する見通し。設備・技術・人材への投資が大切。エネルギー対策として省エネが重要。電力の自由化も今年スタートする。

・東京都管工事工業協同組合 佐藤章 理事長
昨年は安保法制・TPPなど重要な政治案件が多かった。マンション杭打ち問題では建設業界の信頼を落としたが回復していきたい。今年の第48回管工機材設備総合展への協力をお願いする。

謹賀新年 平成28年

新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
本年はオリンピック・パラリンピック需要の本格化と消費増税の駆け込み需要が予想されます
現場に関わります皆様がスムーズにお仕事できる様つとめたいと存じます
社員一同益々努力していく所存でございますので、本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます
貴社の益々のご発展をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます

                                    平成28年 元旦
                                  落合住宅機器株式会社    
                                 代表取締役社長 落合智貴

リフォーム産業新聞 さん

投稿者:落合智貴
新聞といえば、読売・朝日・毎日・日経などの全国紙を思い浮かべると思いますが、小さなカテゴリーごとの“業界専門紙“というのが様々な業界で存在しています。
管材業界においても、「日本設備工業新聞」「管材新聞」「水と生活新聞」などがあり、管材業界における政治・行政の動き、新製品の紹介、展示会の報告、業界各社の情報などを提供しています。

管材業界とは少しずれますが、「リフォーム産業新聞」という業界紙があります。昭和62年創刊で、発行部数は4万部だそうです。主な読者層はリフォーム業者、工務店、各種専門工事業者のほかメーカーや流通業なども多いようです。
リフォームは新築着工が伸び悩む中、非常に注目されています。リフォームを受注するには広告・販促・施工・アフターサービスなど様々な対策が求められる業態だと思います。
リフォーム産業新聞をみていると、この業界の各会社が様々な工夫をしているのが分かります。

この度当社もこの「リフォーム産業新聞」に取り上げて頂くことになりました。平成27年11月17日号に掲載されております。主に当社の在庫管理について触れて頂いております。記事にして頂けるのは企業イメージの向上につながりますので大変ありがたいですね。
WEB版にも掲載(コチラ)されていますのでよかったらご覧下さい。

コーポレートカラー、新ロゴマーク 決定しました!!

投稿者:落合智貴
当ブログの10月11日でお伝えした通り、当社のイメージカラー(コーポレートカラー)を社員の投票で選考していました。この度2カ月の時間をかけてようやく決めることができました。
メインカラーを紫、サブカラーを黄色とするイメージ色です。

水道資材を扱う業界ですので青や水色を使っている同業社が多いのですが、今回の選考は無難にブルー系で行くか、独自色を打ち出すかの二つの意見に分かれました。
ブルー系の候補と、紫・黄色の組み合わせの二つが残ったのですが、最後は僅かな差で紫・黄色が勝ちました。
個性を出したいという社員が若干多かったということだと思います。
今後この色で当社の個性をうまく出すことができるでしょうか?
皆様の反応を楽しみにしたいと思います。

色の決定に伴い、ロゴマークの選定に着手しました。
今回は「ビズアップ」さんというロゴマーク専門の会社にお願いしました。
当社で昔からあるロゴマークと社名の字体は、おそらく社名を今の落合住宅機器にしたときに作ったものだと思いますので40年以上使っています。
今回はそれらを大幅に刷新するか、ブラッシュアップするかと迷いました。
しかし永年の歴史を大事にする意味でも刷新はせずに今までのデザインを生かす事にしました。
今までのロゴに紫と黄色の色をつけて立体的に表現したものです。
これから車体やホームページにも使っていくことになると思います。
イメージが定着するのには時間が掛かると思いますが、新しいロゴマークを見て、良い印象を持ってもらえるよう良い仕事をしていきたいと思います。

いまさら“イアン・ブレマー”

投稿者:落合智貴
アメリカの政治学者イアン・ブレマーの著書「Gゼロ後の世界」が発表されたのが2012年ですから今から3年前になります。私より1歳年上の彼が、安倍総理をはじめとする世界の政治家に影響を与える論理を展開していくことを尊敬のまなざしで見ておりました。
以前から読みたいと思っていたこの「Gゼロ後の世界」をようやく読むことができました。

イギリスが世界の覇権を握っていたのが18世紀ごろからですが、第一次・第二次世界大戦を経て世界の覇権はアメリカが握るようになりました。戦後はソ連との二大勢力が冷戦状態の中睨みあう状態が続いていましたが、東西ドイツの統一やソ連の崩壊によって二極体制が崩れました。その後西側諸国を中心とするG7が世界の重要事項を決めるようになりましたが、その範囲はBRICSなど新興国に拡大し、今ではG20が主要な会議体となっております。
しかし20カ国の首脳が集まったところでそれぞれの利害が複雑すぎてリーダーシップを誰も取ることが出来なくなっているのが現状のようです。
アメリカはもはや財政的・軍事的理由から世界の警察官の役割を果たせないと宣言し、相対的な覇権の力を落としているというのが現在の状況です。
イアン・ブレマーはその状況を「Gゼロ」と称しています。
そしてこの「Gゼロ」の状況は長くは続かず、「その後」の世界を予想するのが本書の主題となります。

Gゼロ後の想定されるシナリオをイアン・ブレマーはいくつか考えています。
1、G2(米中パートナーシップ)
 ―世界のリーダーシップをアメリカと中国が分担する体制―
2、協調(実際に機能するG20)
 ―緊急事態において先進国と新興国が共同で重責を分担できるか?―
3、冷戦2.0(さらにひどい状況)
 ―アメリカと中国が軍事的に対立―
4、地域分裂社会(各国はそれぞれに)
 ―局地的、地域的なリーダーシップを発揮する国が各地域に台頭する―
5、シナリオX(Gマイナス)
 ―国際秩序が分裂し、各地で無政府状態が頻発する―

フランスのテロなど世界が解決しなければならない課題は終わることがありません。
日本は既に世界情勢に大きな影響力のある国となっています。
私たち日本人も今まさに世界の歴史の渦中にいるという当事者意識が必要だと思います。

製販懇談会2015年10月 報告

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
管材業界のメーカー様から市況などをお聞きする会合です。

●新日鉄住金
世界の鉄鋼需要は現在中国が40%を占めているが、中国経済のリセッションが危惧されている。管材商品においては防災関係、施工性の良い製品、環境問題のニーズなどをとらえていきたい。
●リケン
ゼネコン各社のヒヤリングによると、大型物件が本格的に動き出すのは2016年夏以降ではないか。建築コストの上昇により先送りになっている現場が多い様だ。ねじ込み継手の需要は下降傾向だがトップジョイントの需要は増えている。
●積水化学工業
塩ビ管の原料であるレジンの価格は下がっているが、物流費等が高騰しており製品値下げの余地は少ない。2015年下期は下水関連は前年ダウンを予想するが、水道・戸建・建築・プラントは前年アップを予想している。
●フネンアクロス
集合管のアクロスブロックを新発売。横枝管1mを耐火管にする必要のない商品。10月中に消防認定取得予定。「音ふうじ」の増産のため新工場の建設を予定。フネン管のプレハブ加工サービスも順調に伸びている。フネンアクロスのロゴマークを刷新した。
●川本製作所
老人施設のスプリンクラー設置の需要が伸びており、消火ポンプは好調。2015年4月のモータートップランナー規制の影響で製品単価はアップしているが台数は苦戦している。東京都の受水槽ストックはまだ22万件程度あり、増圧への切り替え需要に期待。
●大和バルブ
半導体関係や船用のバルブ需要は好調。
建築用は前年90%程度と低迷している。
●TOTO
成田空港国際第二ターミナル内に「GALLERY TOTO」をオープン。九州の小倉にはTOTOミュージアムを8月にオープンさせた。小便器と自動水栓(アクアオート)に“きれい除菌水”を搭載する新商品を発売予定。
●クリナップ
消費税増税の影響は3%→5%の時よりも今回(5%→8%)の方が増税前後の増減の山が少ない。“流レールシンク”がグットデザイン賞を受賞。アマゾンや楽天によるリフォームの受注が増えている。
●パナソニック
ハウスメーカー各社は“空気質”の差別化で訴求しようとしている。ゼロエネルギー住宅を意味する「ZEH(ゼッチ)住宅」を国が推進している。パナソニックと富士通の共同開発で高齢者の状況を把握するための見守りサービスを売り出す予定。

マンションの杭打ち問題

投稿者:落合智貴
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜のマンションが傾いた事件がありました。
三井住友建設が元請けとして施工し、旭化成建材の杭打ちに問題があったことが判明しております。
杭打ちデーターの改ざんが、杭打ち業界全体で行われていたのではないかとの疑いが強くなってきました。
自分の住んでいるマンションは大丈夫か?と心配されている方も多いのではないでしょうか。


 (写真は本文と関係がありません)

建設業界に関わるものとして、自分も襟を正さなければという思いがあります。
しかし報道されている通り、建設業界はきちんと正確に施工しなければいけないという施主への責任があるものの、現場に携わる人々にとっては「工期を守らなければならない」「コストを最小限に抑えなければならない」「やり直しはできるだけしたくない」という利益を追求する責任との板挟みがあり、それらと常に折り合いをつける側面も現実にはあると思います。

自動車のスピード違反のように実際に違反をした事がない人はいない様な規則もあります。
ルールやモラルの高さは、その国や社会や会社の規範レベルの高さによるものではないかと思います。
日本では最近社長がお詫びをする記者会見が大変多いですが、従来なら許されていたことがだんだん許されにくい社会になってきたのだと思います。
これを堅苦しい世の中になってしまったと考える人もいると思います。
しかしこれは日本の規範レベルが上がってきたと前向きにとらえることが出来ます。
ズルをする人が淘汰され、まじめにやっている人が報われる世の中に一歩ずつ近づいていると考えてみてはいかがでしょうか。

東京ガス TG-NEXPO2015 報告

投稿者:落合智貴
ブログを始めてちょうど一年になりました。
どこまでできるか不安でスタートしましたが、今の所毎週欠かさずに投稿しております。
これからも当社の状況や業界の動向などをお伝えできればと思っています。

10月20日に東京ガス様主催の展示会「TG-NEXPO2015」を見学してきました。
これからのエネルギー事情は平成28年の電力自由化や平成29年のガスの自由化によって大きく変わってきます。
ガス会社が電気を売る。
電気会社がガスを売る。
携帯電話会社、石油会社、ハウスメーカー、保険会社などもガスや電気の販売に名乗りを上げています。
一軒の家を建てるときにエネルギーをどう組み立てるかの選択肢も多くなってきます。
以前からガスvsオール電化の争いがありましたが、例えばエネファームや太陽光発電を組み合わせることで電力をほとんど購入しないといった組み方もあります。
また、自動車のハイブリット化や電気自動車の普及、水素自動車の開発などが進んでおり、家庭で自動車の充電設備を設けることも大きな選択肢になるかもしれません。

展示会の基調講演で「地方創生について」と題した講演を聴きました。国は石破地方創生担当大臣のもと「まち・ひと・しごと創生」を進めているとの事です。
東京一極集中、地方の人口減が言われて久しいですが、地方でのコンパクトシティ創設の事例が増えてきているそうです。
保育園や学校が近くにある街。
買い物や交通移動が便利な街。
病院があり介護がしやすい街。
現在日本の世帯の形は2005年以降「単身者」世帯が「夫婦と子供」世帯を逆転し、最も多い世帯形態になったそうです。その中でも「高齢単身者」が増えています。
ご高年者が愛着のある土地を離れるという問題はありますが、インフラをコンパクトにまとめた街を地方に創って人をそこに集めることによるメリットは大きいのだと思います。
団塊の世代が70歳を超えてくる今後、エネルギー問題と合わせて人口問題と街づくりも国家の重要な課題になりそうです。

外国人観光客の急増

投稿者:落合智貴
新宿などの街を歩いていると、外国の方が驚くほど多いのを感じます。
中国や韓国の方はもちろん最近はインドの方かな?と思われる人もよく見ますし、白人系の方も大変多いです。
観光庁の発表によると、2012年までの訪日外国人旅行者数は800万人台で推移しておりました。それが2013年には1036万人、2014年には1341万人に増加。政府は2020年までに2000万人に増やす目標を立てているそうですが、今年(2015年)の10月までに既に1500万人を超えているそうです。今年中に2000万人を突破するのも夢ではありません。
これは円安や東京五輪の開催による影響が大きいと思いますが、日本の自然や文化、おもてなしの心などが評価されているということだと思います。中国の方が「日本の空はとてもきれいだ」と驚いていたという話も聞いたことがあります。

ホテルの予約が取りにくくなっている様ですね。
最近ホテルが無いはずの当社の周辺で外国人の集団を見かけることが時々あります。
先日も会社の近くを歩いていたらシンガポール人の5~6人の旅行者に道を聞かれました。
住所を頼りに案内したところ、賃貸マンションでした。彼らはここに泊まるとのこと。
最近は空き家やマンションの空室を外国人にあっせんするビジネスがはやっているそうです。
法律的にグレーなようですが、後追いで法整備されていくのでしょう。

TPP、オリンピック、外国人労働者の受け入れ・・・   ひょっとして難民問題??
外国人と接する機会は今後益々増えていくでしょう。
カタコトの英語くらい少し勉強した方がよいかもしれませんね。
外国の方に会ったら親切にしていきましょう。


【浅草も外国の方々が沢山訪れていました】

コーポレートカラー 只今選考中

投稿者:落合智貴
企業のイメージを色で表す「コーポレートカラー」というものがあります。
黄色と緑と赤の横線があれば誰でもセブンイレブンを想像しますよね。
グレーとブルーのマークのトラックが走っていたら佐川急便だとすぐにわかります。

当社では特に決まったものがなかったのですが、ホームページも作りましたし今後お客様に配布するものにも統一のイメージカラーが必要と思い現在選考中です。
メインカラーとサブカラーの二色でオリジナリティーを出したいと考えています。

選考は70色の候補から毎週社員に投票してもらい候補を徐々に絞り込んでいく方法です。
当社のイメージにぴったり合うのは何色か?
同業他社と全く同じ色になっていないか?
そんなことも考慮に入れなければなりません。
一次選考では70色の中でメインカラーとしてふさわしいもの7つに○印、ふさわしくないもの7つに×印をつけてもらい3割くらいを候補から外しました。同様に二次選考では5つの○と×、三次選考では3つの○と×。
いよいよ四次選考では15色に絞られました。

この中から自分が一番良いと思うものを各自選んでもらいます。
その後は自分が選んだ色にサブカラーを組み合わせ、一人に一つの候補を作ってもらいます。
70色の中からメインとサブのカラーを組み合わせると、なんと4,900通りの組み合わせが考えられます。
メインカラーを決めるのに1カ月。最終決定までにさらに1カ月かけようと思っています。
最終的にどんな色に決まるのか全く想像できていません。
「こんな色にしたいな~」というのも自分自身考えないようにしています。
自分のセンスに自信がないものですから(笑)
社員の総意として皆が「これだ」と納得できるものが出来るといいなと思います。
決まりましたらこのブログで発表しますね。
皆さんお楽しみに!!

新三本の矢と“決断”

投稿者:落合智貴
安倍首相は先日「新三本の矢」を発表しました。
 1、希望を生み出す強い経済(GDP600兆円の達成)
 2、夢を紡ぐ子育て支援(出生率1.8の実現)
 3、安心につながる社会保障(介護離職ゼロの実現)
「一億総活躍プラン」とも言っていましたが、一部の人でなく全ての人々が自分の存在意義ややりがいを感じられる世の中は素晴らしいものだと思います。
育児や介護の問題は切実に感じている方が多いでしょう。
是非この新たな方針が具体的に進展していくことを期待したいと思います。

第二次安倍政権はこれまでも「三本の矢」や「消費税8→10%への増税延期」「安保法改正」など新しい大きな決断をしました。また「閣僚不祥事」「オリンピック問題」「自然災害」「外交問題」など臨機応変に決断を迫られる場面も次々に起きています。
安倍政権に対しては安保法改正など賛否様々な意見があるのは承知しておりますが、決断のスピード感に関しては優れたものがあると私は感じています。一つの課題がクリアされると人は安心してしまうものですから、次の目標をすぐに掲げるというのはなかなか出来ない事だと思います。

次々に起こる課題に対して常に正しい決断を導くには、日頃の情報収集や自身の持っている倫理観・歴史観、世論の風向きを読む力など、相当のセンスを持ち合わせていないと出来ない事だと思います。
一橋大学院教授の楠木建さんは『経営センスの論理』という著書の中で“経営センスは磨くことが出来る“と言っています。持って生まれたものはともかくとして、経営者としてはいつも決断力を磨く習慣を持たなければいけないということでしょう。
優れた政治家や経営者はこの“経営センス“を永年にわたって磨き続けた人たちなのだと思います。
私も偉人たちの”センス”に、もーちょっとでも近づければもちろん嬉しいです。

省エネルギー政策の動向について

投稿者:落合智貴
東京管工機材商組合の9月の合同八日会において経済産業省 製造産業局の茂木さまによる講演会がありました。概略をご報告致します。

国はエネルギーの消費状況を4つの部門に分類して統計を取っているそうです。
1、産業部門(全体の43.0%)
2、家庭部門( 同 14.0%)
3、業務部門( 同 20.6%)
4、運輸部門( 同 22.5%)
1973年→2013年の40年間における実質GDPの伸びは約2.5倍だったのですが、講演会では各部門のエネルギー消費量の伸び率が示されました。
産業部門が一番大きなウエイトを占めていますが、省エネに関してはこの産業部門が最も効果を上げており40年で0.8倍とエネルギー消費を2割削減しています。
そして家庭部門は2.0倍、業務部門は2.9倍のエネルギー消費量の増加がみられるとの事です。
これらを受けて、業務部門・家庭部門における省エネの促進を国は政策として進めています。
様々な機器のトップランナー方式(最も優れた機器などの性能以上にすることを求める制度)や、省エネ技術への補助金、リフォームに対する減税 等があげられます。

住宅の性能向上に対して特筆すべきことが断熱です。
全国に約5000万戸ある住宅のうち、昭和55年基準しか満たしていない住宅が37%。
そして無断熱住宅がなんと39%。
断熱のリフォームを促進するだけでもまだまだ省エネの余地は大きそうですね。

小売業の王者は誰?

投稿者:落合智貴
企業の盛衰は時代の変化と共に変わってくるのが世の常ですが、小売業の主役も少しずつ変わってきています。
就職を希望するランキングなどをみても時代の変遷が読み取れるかもしれません。
かつて日本の小売業の王者は「百貨店」でした。
三越や高島屋、伊勢丹といった老舗百貨店が小売業の代表格でした。
そして高度経済成長の過程で小売りの王者はダイエーやイトーヨーカドーといった「総合スーパー」に移行していきます。
その後イトーヨーカドーから派生したセブンイレブンを筆頭とした「コンビニ」が小売業の王者に君臨しているというのが現在の状況でしょう。

そして「コンビニ」の次に小売業の主役になるのは何か?
私は「ネット通販」が主役になりつつあるのではないかと思います。

この動きは消費者が購入する場所がどんどん自宅に近付いているということを表しています。
「百貨店」は日本橋や新宿といった大きな都市にあるものです。
「総合スーパー」は中堅都市、簡単にいえば急行が停まるような駅にあるもの。
「コンビニ」は自宅から徒歩で行ける所に無数にあるもの。
そして「ネットで頼んで自宅にお届け」・・・  いよいよ小売りの現場は玄関口まで来てしまいました。

以前ローソンの新浪社長(当時)は“ローソンの最大のライバルはアマゾンだ”と言っていました。
ネットとリアルが融合する”オムニチャネル”という言葉も出てきました。
ネットの存在はどんな業界も無視できなくなったと言えると思います。


(我が家では お茶もネットで 買ってます)

カクダイ さん の熱い展示会 ~メーテルと共に~

投稿者:落合智貴
水栓金具メーカーのカクダイさんはここ数年、展示会において抜群の存在感を示しています。
2年前は「宇宙戦艦ヤマト」
昨年は「魁!!男塾」・・・
そして今年は「銀河鉄道999」でした。

とことんコダワルというのはこういうことを言うのでしょう。
毎年アイデアを考えるのは大変でしょうし、コストも相当掛かるでしょうね。
経営にはメリハリが必要ということでしょうか。
この社風がカクダイさんのブランドになっていくんでしょうね。

その他商品開発でも、変わり種の水栓なども遊び心満点で作っています。
是非カクダイさんのカタログを見てみて下さい。


【999(666?)の車掌に扮しているのがアイデアマンの多田さん(右)】

日本の盛衰 40年周期説

投稿者:落合智貴
戦後70周年に合わせて「日本のいちばん長い日」(主演:役所広司)という映画が公開されています。
この映画の原作者である半藤一利さんが「昭和史」という著書の中で触れているのが、近現代史における日本の盛衰は40年周期であるということです。

徳川幕府の衰退の時期にペリーが黒船でやってきたのち、朝廷が開国へと国策を転換したのが1865年だそうです。そこから1905年の日露戦争の勝利までが上り坂の40年。
そこから日本の軍部が台頭し、政治が軍部をコントロールできなくなり1945年の壊滅的な敗戦に至ったのが下り坂の40年。
その後戦後の混乱期を経てサンフランシスコ講和条約(1952年)からバブルの絶頂(1992年頃)までが高度経済成長を遂げた上り坂の40年。
現在、失われた20年と言われているのは下り坂の40年の途上ということでしょうか。
下り坂の渦中にいる我々は、日本を大きな破滅に導かない様に謙虚にならなければならないということかもしれません。

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明治期の富国強兵による日本の隆盛は「軍事力」がポイントでした。
昭和戦後期のモーレツ労働による日本の隆盛は「経済力」がポイントでした。
バブル絶頂の40年後にあたる2032年ごろから始まるであろう上り坂の40年は何がポイントになってくるのでしょうか?

日本が世界を何でリードしていくのかを考えると、その頃にはインフラの整備や工業製品などの物質的な豊かさがポイントではないんだろうと思います。
色々と考えられますが、例えばアニメやゲームといった「コンテンツ」や「ソフト」といったものかもしれません。あるいは発展途上の国々に対する「ノウハウ」や「カイゼン」や「仕組み」の輸出によってリーダーになれる可能性もあると思います。貧困の撲滅を日本がリード出来れば世界の平和にもつながっていくと思います。
最終的には世界で最も「感謝」されて「信頼」されて「尊敬」される国になれたらすばらしいですね。

管工機材設備総合展 の グローバル化?

投稿者:落合智貴
7月28日(火)~30日(木)に東京ビックサイトの東4ホールにおきまして業界恒例の「第47回管工機材・設備総合展」が開催されました。159社のメーカーが出展し、来場者数は16,255名と2年前の同開場での開催時を若干上回る来場者でした。
私は主催者側の受付委員長としてご来場の皆様をお迎えする係を担当しました。
受付をお手伝い頂いた皆様、ご来場頂いた皆様、出品メーカーの皆さま、本当にありがとうございました。


今回受付をやっていて一番印象に残ったのは、海外のお客さまが意外と多かった事です。
海外向けの宣伝は特にしていないのですが、アジア系(中国・台湾・韓国)のお客さまが多かった印象です。
通訳の方が引率しての団体や、学生らしきアジアの若者が一人で来ていたりしていました。
円安の影響でインバウンドが増えているのは街を歩いていてもよく感じる昨今ですが、日本の技術がアジアから見習うべき存在になっているのだとしたらうれしいことだと思います。
海外の方が日本を観光する際に、日本の企業や工場を見学コースに取り入れたりするのも今後はニーズがあるのかもしれませんね。
東京五輪の開催に向けて益々インバウンドが増えていくでしょう。
「爆買い」も含めて日本の良さを出来るだけ感じてもらえればと思います。

打ち水のススメ

投稿者:落合智貴
今年の夏も暑くなりました。
数年前から、工事現場での熱中症も増えており、対策が求められています。
暑い中現場で仕事をされている方は無理をしない様ご注意ください。

エアコンの普及が進んでおりますが、室外機の発する熱が余計に外の気温を上げるという悪循環が起きているのではないかと思います。
最近のエアコンは省エネになっているとはいえ、できるだけ使わないに越したことはありません。

そこで地球温暖化対策としての「打ち水」をお勧めしたいと思います。
家のベランダや会社前の道路など、日中に熱を帯びた場所に是非打ち水をしてみてください。
寝る前に寝室外のベランダや廊下に水をまくだけでも寝苦しさが少し解消されます。
省エネ対策としては室外機の周辺に打ち水することも有効です。室外機周辺の気温が下がることで、冷房効率が上がりますので、電気代の節約になります。
是非お試しください。

第47回管工機材設備総合展 いよいよ

投稿者:落合智貴


7月28日(火)~30日(木)にいよいよ管工機材設備総合展が東京ビックサイトの東4ホールで開催されます。
この展示会は東京都管工事工業協同組合(工事組合)と東京管工機材商業協同組合(材料屋組合)が隔年で交互に主催しており、今年は当社の所属する材料屋の組合が当番です。
今年も水道・空調・プラント等に関わる、いわゆる管工機材メーカーが159社一同に集まります。
各メーカーさんはこの展示会に合わせて新商品を発表することもあり、情報収集には最適な展示会です。
業界最大のイベントですので、是非足をお運びください。
招待状 ←(コチラをクリックするとインターネット招待状が印刷できます)
私は今回受付の責任者を担当しております。見かけましたらお声掛けください。