オリジナルカタログ 作りました!!

投稿者:落合智貴
当社オリジナルのカタログを作成し、このたび完成しました。
表題は「会社案内 取扱商品一覧 標準在庫表」としております。
私たちはお客様にスムーズに工事を進めていただくために、配管材料の出来るだけ多くの在庫アイテムを持つように努力しています。その在庫の有無が一覧にわかるものを作りたかったというのが今回の発行につながりました。

上代価格の一覧表をベースにして、在庫品の価格を網掛けしてありますので在庫品かどうかが一目瞭然です。
現場で働く職人さんや代理人さんが手元に置いて見てもらえたらうれしいです。

また、このカタログは当社と初めてお取引いただくお客様にお渡しできるように、冒頭に会社案内をつけています。会社の概要と歴史、品揃えの豊富さを同時にご理解いただけたら良いなと思っています。

池井戸潤の「陸王」

投稿者:落合智貴


今本屋さんに行くと「陸王」という本が山積みにされています。
この本の作者は「半沢直樹シリーズ」や「花咲舞シリーズ」の原作者である池井戸潤氏です。
池井戸氏は銀行出身だそうで、銀行員にまつわる小説が多いです。
半沢直樹の“倍返しだ!!”のセリフは一時ブームになりましたね。

今回の「陸王」は、100年続いた足袋(たび)製造会社のお話です。足袋製造は衰退産業であり、同業他社は徐々に倒産していきます。資金繰りが厳しい状況の中で、主人公は足袋の技術を生かしてランニングシューズを開発することを決意します。

テレビドラマにしてしまえば、一つ一つのエピソードを面白おかしく見ることができますが、私はこの本をリアルな実体験と重ねて読んでしまいました。
主人公の経営者は、自分の会社が衰退していくのをどうしたらいいか悩んでいます。
保守的なベテラン社員たちは今まで通りでいいと冷やかに見ています。
進むべきか? 退くべきか? 何もしないのか? 
どの道を進んでもリスクはあるし、猛烈に反対する人も出てきます。
自分が考えに考えて結論を出しても、まわりの関係者は簡単に納得してくれません。
それぞれの立場で利害が違うからです。

責任から逃げない。
決めたことは自分を信じてやり通す。
迷える私に勇気をくれた一冊でした。

興味のある方は是非お読みください。

都立城東職業能力開発センターへ出張授業

投稿者:落合智貴
綾瀬にあります都立城東職業能力開発センターは最近建替えた新しい建物の職業訓練校です。
6か月間で配管実技を学ぶ「建築設備施工科」というクラスがありますが、当社が配管材料についての授業を請け負い、8月5日に行ってまいりました。
生徒さんは21名。9月の卒業に向けて各配管の実習を重ねてきています。
塩ビ管・鋼管・銅管の実演をすでに授業で行っていたのですが、授業では比較的安い材料で実習を行っています。当社が依頼されたのは実際に現場で使われている最新の材料の説明です。


まずは私が「配管材料概論」と称して40分間、最新の各種配管材料を薄く広く説明しました。


次に実習所に場所を移して、リケンさんによる鋼管材料の説明です。
白→コート→コア入 と継手の変遷を説明し、LA継手やVF継手、埋設用継手などの実物を見せての説明を行いました。その後レッキス工業さんによるグルービング加工を実演しました。


続いてベンカンさんによるステンレス継手の説明です。
プレス式の「モルコジョイント」、拡管式の「BKジョイント」、ワンタッチ式の「EGジョイント」を実演とともに説明しました。


最後は積水化学工業さんの説明です。HI継手、HT継手、耐火DV継手、ACドレン継手など各種塩ビ配管材の説明と、電気融着式の「エスロハイパー」を実演しました。写真はスクレーパーで管の外面を薄く削り取っている様子です。この後JKワーパーというペーパーで汚れをふき取り、通電する作業に移ります。

これから生徒さんたちは就職活動が本格化すると思います。
生徒さんたちの今後の設備業界でのご活躍を期待したいと思います。

リオ五輪とその後・・・

投稿者:落合智貴
ブラジルのリオデジャネイロ五輪が盛り上がってますね。
本日現在で日本のメダルは金7個を含む24個です。大会中盤で既にロンドン五輪の金メダル数に並んでいます。体操の内村航平選手の演技は見事でしたし、水泳陣も萩野公介選手が金・銀・銅の3つを獲得。平泳ぎの金藤理絵選手はいままでの苦労がにじみ出ているのが印象的でした。卓球の水谷隼選手は個人初のメダル獲得。柔道では多くの選手がメダルを獲得。ウエイトリフティングの三宅宏実選手の笑顔はいつも素敵ですね。
今後も日本選手の活躍を期待しています。

そしていよいよ4年後に東京五輪が待っています。
東京五輪に向けて景気は良くなると言われているものの、実感が持てないというのが多くの人の意見です。
しかし、人手不足で有効求人倍率が高水準ですし、史上最高益を出している企業も多くありますので、景気はある程度良い水準で推移しているというのが現実ではないでしょうか。
今後4年間で五輪需要が益々本格化していくと思います。

  

東京五輪において、設備業界ではLIXILが「住宅設備部材&水回り備品」カテゴリースポンサーとしてゴールドパートナーになっています。TOTOもオフィシャルパートナーになりました。
我々のパートナーが東京五輪で大きく宣伝されるのは我々にとって心強いことです。
今後4年間が充実したものになるよう頑張っていきたいです。

みらい市2016 ご報告

投稿者:落合智貴
7月23日(土)東京ビックサイトで行われました、管工機材の総合展示会「みらい市2016」を見学してきました。法規制の説明コーナー、ITコーナー、他社比較コーナー、管材コーナー、住設コーナー、工具コーナー などに区分けされており、順路通り進むとモレなく見学できるので非常にわかりやすい展示会です。

気になった商品を2点ご紹介します。
まずは積水化学工業の「冷温水用エスロハイパー」です。
従来の青いエスロハイパーは電気融着式の樹脂配管として定着してきましたが、温度による管の伸縮が大きく、冷温水には使用できませんでした。そこで今回の製品では管に加工を施し、管の伸縮を抑えた冷温水用が発売されました。管の色は紫もしくは黄色。往きと戻りで色を分けることができるそうです。

二つ目はTOTOキッチンに採用された「きれい除菌水」です。
数年前に便器で採用された除菌水機能をキッチンにも採用しました。この除菌水は特別な薬品を使うのではなく、普通の水道水から作られるので、メンテナンスが不要です。
まな板が黒ずんでしまうことがよくありますが、この除菌水を使えばきれいになるそうです。「きれい除菌水」は今年TOTOの洗面化粧台にも採用され、歯ブラシの除菌に使用するように設計されています。清潔性を気になさるお客様は是非ご検討ください。

田中角栄ブーム

投稿者:落合智貴
石原慎太郎氏が本を書いたことが発端だったのでしょうか、最近書店に行くと田中角栄のコーナーができています。
田中角栄が首相だったのが昭和47年7月~昭和49年12月ですので当時私は1~3歳。首相在任中の記憶は私にはありません。首相を辞めた後「闇将軍」として権力を握っていたイメージや「ロッキード事件」の方が強く印象に残っていますね。

最近の角栄ブームは、金権政治の負のイメージの強かった角栄氏の良い所、スゴイ所に焦点を当てている論調が多いようです。自分の事を批判していたライバルの大物政治家が入院した際に何度も病院を見舞い、札束を置いて行ったというエピソードもあるそうです。弱い立場に立たされた人にこそ手を差し伸べる。これが角栄流の心のつかみ方だったんですね。自民党のライバル政治家や野党の政治家までも魅了してしまう器の大きさは、凡人にまねできるものではないと思います。

相手の事をとことん考え、相手の喜ぶようなことをする。それが「お金」という形で表現することが多かったのが最終的には批判の対象となってしまいました。
戦後の混乱期から、社会が成熟化する中で「清濁併せのむ」ことが徐々に許されなくなってきた過程にロッキード事件があったのだと思います。

大きな大義やビジョンを打ち出すこと。コトの重要性を見抜く力は天才的だったのだと思います。「日本列島改造論」もその象徴でしょう。
正しいビジョンを打ち出すこと。そしてそれを周りに納得させて、正しいやり方で成し遂げること。それらを両立することはいつの時代も難しいものだと思います。

前澤化成「ビニコア」 ~グランドフェア2016にて~

投稿者:落合智貴

千葉県の幕張メッセにおいて毎年恒例の展示会「グランドフェア」が7月8日、9日に開催されました。
ユアサ商事㈱の取り扱いメーカーがこぞって出品しております。
最近の特徴は「テーマゾーン」の充実です。防災・減災、環境エネルギー、ロボットイノベーションなどテーマを絞った展示コーナーを設けています。


管材商品で私が興味をもったのが、前澤化成工業の「樹脂製単管式排水システム ビニコア」です。
鋳物排水集合管の技術をもった小島製作所と、塩ビの技術をもった前澤化成工業との共同開発だそうです。
何よりのメリットは“軽さ”。従来の鋳物の1/3の軽量化に成功しました。
また熱膨張材が内臓されており国土交通大臣認定及び消防評定品です。
他にも
・錆びない
・立て管、横枝管にVP管使用可能
・防滴、防露仕様
などの特徴があります。最近発売されたばかりです。注目の商品だと思います。

イギリスのEU離脱問題

投稿者:落合智貴
先日イギリスの国民投票が行われ、EU離脱の是非が問われました。
結果は皆様ご存じの通り、離脱が残留をわずかに上回りました。
驚いたのはその後のイギリス国民の反応です。
「まさか離脱派が勝つとは思わなかった」という声があちこちから聞こえてきたようです。
それを後悔している人がとても多いとか。
責任のある人は考えに考えて決断をするものだと思いますが、投票の様に一人の一票の重みが軽い場合はこのような結果が出ることがあるのだという珍しい事例になりましたね。

ヨーロッパは国境が変わったり、国が分裂・統合をすることが珍しくはありません。
日本の場合は島国ということもあり、国が分裂や統合を現実のものとして真剣に議論されることは今ではまずないと思います。

残留派のキャメロン首相が退任を発表し、離脱派のジョンソン氏も保守党党首選への不出馬を宣言するなど今後のイギリスの状況は不透明です。
かつては大英帝国を誇っていたイギリスが今では世界経済の不安定材料になってしまったのは皮肉なことですね。

管機連 第四回定時社員総会

投稿者:落合智貴
一般社団法人 全国管工機材商業連合会(略称 管機連)という団体があります。配管材料などを扱う各都道府県の業界団体の上部組織です。6月14日(火)にグランドアーク半蔵門において定例の第四回総会が行われました。私はこの総会の司会を今回を含めて4年連続で務めさせていただきました。各地域の理事長様の報告もさることながら、国の各省の講演が大変参考になりましたので報告したいと思います。

●経済産業省 製造産業局 茂木氏 「第四次産業革命への対応」
円安がしばらく続いたが生産の日本国内への回帰はあまり行われていない。国内拠点は「イノベーション拠点」「マザー工場」「フレキシブル工場」の役割と考えている企業が多い。IoT、ビックデータ、人工知能(AI)、ロボットなどの発達によりこれまで実現不可能と思われていた社会が現実に起こりうる。第四次産業革命とは、大量の情報を基に人工知能が自ら考えて最適な行動を取ることができる「自律的な最適化が可能」になる世界である。IoTの分野ではドイツがリードしている。

●国土交通省 住宅局 真鍋氏 「ストック時代の住宅行政について」
日本の人口は2010年をピークに減少していく見込み。住宅着工は100万戸割れが続いている。日本の住宅は使用期間が諸外国と比べてとても短い。滅失住宅の平均築年数はイギリスの81年、アメリカの67年に対して日本は持家で35年、借家で27年しかない。日本の空き家は現在約820万戸もあり、この20年で1.8倍に増えている。空き家のうち賃貸用の住宅が52.4%を占める。国の「住生活基本計画」では①若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現 ②既存住宅の流通と空き家の利活用を促進し、住宅ストック活用型市場への転換を加速 ③住生活を支え、強い経済を実現する担い手としての住生活産業の活性化 を目指している。

●厚生労働省 健康局水道課 宮崎氏 「水道行政の現状と課題」
水道事業の経営は年々厳しくなっている。経営状況の悪化により施設の更新など必要な投資が行えず、老朽化が進行している。平成25年度の管路更新率はわずか0.79%であり、すべての管路を更新するのに125年以上かかるペースになる。過度なコスト削減に伴う水道職員の削減による体制の弱体化により水道施設の維持管理が困難になる懸念がある。水道基幹管路の耐震適合率は平成26年で36%にしか達していない。今年の熊本地震では43万戸断水した。現在は99.9%が復旧している。


【新会長の小泉氏(東京組合)のあいさつ 一瀬氏(大阪組合)からバトンを受け継いだ】

消費税8%→10%増税延期

投稿者:落合智貴
安倍首相は先日、2017年4月の消費税10%への増税を2019年10月へ延期することを発表しました。
消費者の立場からは増税が延期されてほっとした方が多いのではないでしょうか。

消費税の歴史をたどると以下の様になります。
・1989年4月 竹下内閣において3%の消費税を初めて導入。
・1997年4月 5%に引き上げ。村山内閣で決定し、橋本内閣で実施。
・2012年6月 野田内閣が2014年4月に8%に引き上げ、2015年10月に10%に引き上げることを決定。
・2014年4月 8%に引き上げを安倍内閣において実施。
・2014年11月 安倍首相が10%への引き上げを1年半延期(2017年4月)を発表。
・2016年6月 安倍首相が10%への引き上げをさらに2年半再延期(2019年10月)を発表。

消費税の増税には必ず駆け込み需要とその反動がきます。
1997年の3→5%への引き上げ時は顕著でしたし、2014年の5→8%の時も少なからずありました。企業の立場からすると駆け込み需要時においては増産のための人員を確保したり、欠品への対応に追われたりといった苦労があります。また、反動時には売り上げの急激な減少という痛手があります。消費税だけではなくエコポイントなど一時的な需要創造を促す政策がとられることがありますが、副作用があることも認識する必要があると思います。

私の個人的な見解ですが、消費税の増税をするならば一気に2%や3%増やすのではなく、1年おきもしくは2年おきに1%づつ増税するというやり方が良かったのではないかと思います。たとえば2014年4月に6%、2015年4月に7%、2016年4月に8%、2017年4月に9%、2018年4月に10%という予定で最初からやれば駆け込み需要と反動は小さく抑えられたと思います。またこのやり方は、政府が目標としている緩やかなインフレを人為的に作る効果もあると思います。
また、軽減税率には私は反対です。経費の精算のたびに税率を区分けしなくてはならず、企業の経理処理や税理士の申告業務、税務署のチェックなどが煩雑になり全体としてコストが上回ると思います。

社会保障の充実と財政の立て直しの両立。
政治的な思惑も絡み、なかなかうまくいかないものですね。

ユアサ商事 350周年記念式典

投稿者:落合智貴
東京・芝公園にありますザ・プリンスパークタワー東京にて5月26日に「ユアサ商事㈱350周年記念式典」が行われました。ユアサ商事㈱は私が平成6年に入社し、1年間社員としてお世話になった会社です。今では同期入社の友人たちが部長など会社の中核で活躍しています。私の社会人としての基礎はこの会社で築いたと言えます。今でも当社の主力仕入先としてお世話になっている会社です。
350周年ということは1666年の創業。徳川4代将軍家綱の時代といいますからスゴイ歴史です。
創業当初は木炭商からスタートしましたが、数年後には刃物などを扱う金物商へと転換しました。1919年に湯淺七左衛門商店を設立。1940年には社名を湯浅金物㈱に変更。1978年に湯浅商事㈱に社名を変えています。バッテリーで有名なGSユアサもこの会社から派生した会社です。

式典では佐藤悦郎社長が会社の歴史や今後の取り組みについて説明しました。
今後のユアサ商事の強化ポイントとして掲げたのが以下の通りです。
・ロボットイノベーションを推進
・ゼッチハウスなど社会のスマート化への対応(岐阜県瑞浪市にスマートタウンを作る計画)
・レジリエンス(事業継続・防災・減災)商材の強化
・多様な人材の活用(年齢・性別・国籍を超えた人材の活用)
・医療・介護分野への取り組み強化(パワーアシストスーツへの取り組みなど)
・海外市場への取り組み強化
・得意先、仕入先とのインターネット取引基盤の推進

「老舗は常に新しい」
これがなければ組織は長く続かないものだと思います。

350周年を機に今後ますます繁栄されますことを祈念しております。

マイナス金利の影響は?

投稿者:落合智貴
日銀は2月16日よりマイナス金利を実施しました。
実施から3か月が経ち、様々なメディアで賛否が論じられていますね。
おおむね「効果が少ないのでは?」という論調が多い気がします。
私の実感としてもマイナス金利前後で大きく変化があったという感覚はありません。
当社の借入金利はマイナス金利導入以前から既に低水準で、この3か月における金利低下はありませんでした。

5月19日に帝国データバンクが「マイナス金利導入に関する企業の影響調査」を発表しました。ここでその要旨をご紹介します。
1、 マイナス金利の影響に関する回答は“影響はない”や“分からない”が約8割を占めている。プラスの影響を感じている業界は不動産業が突出している。
2、 企業の23.3%で金利が低下。とりわけ大企業で金利低下した会社が多い。金利引き下げに関しては自社から要請したケースより金融機関から提案があったケースのほうが多かった。
3、 マイナス金利をきっかけに資金需要が発生した企業は11.1%にとどまる。そのうちの用途は、設備投資が64.2%、運転資金39.2%、事業拡大が23.9%であった。

大企業はしっかり低金利の恩恵を受けているんですね。
今回のマイナス金利については金融機関にとっては逆風の政策だったようです。
一方、プラスに考える業界としては、不動産・自動車・ホテルなどが目立っています。
個人住宅や自動車など大きな買い物のローンが安くなることで需要が増えることをチャンスと考えているのでしょう。ホテルもインバウンド増加で需要が見込まれますから建設費に対する低金利はありがたいということだと思います。
日銀が今後さらにマイナス幅を広げるのか?新たな対策をとっていくのか?
動向が注目されます。

東管機組合 製販懇談会 2016年春

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の半年に一度の製販懇談会が4月21日に行われました。各メーカーさまから最近の情勢についてご説明がありました。
4月14日の熊本大震災のサプライチェーンの影響に関心が集まりましたが、各メーカーさま共影響は軽微とのことで安心しました。

●JFEスチール
1~3月の中国向けの鉄の生産量が減っている。世界全体としても2年連続で生産量が落ちている。鉄鉱石や石炭など原料は上がっている。
●JFE継手
鉄管継手は10年間で3割減の出荷量。鉄管から樹脂管への流れが止まらない。転造ねじの普及もなかなか進んでいない。
●キッツ
バルブの需要は2007年のピークに回復していない。2015年度は前年とほぼ横這い。2016年度も大きくは伸びないであろう。水素ステーション向けの高圧バルブの需要に期待。
●ダイキン工業
2010年から2014年まで猛暑が続いたが、2015年夏は暑い日が少なかったためパッケージエアコンの出荷は悪かった。冷媒ガスのR32は地球温暖化・オゾン層破壊対策として推奨されている。エコキュートの出荷は福島原発事故以来大きく減少している。
●荏原製作所
ポンプの出荷台数は2006年がピークだった。2015年度は前年比微減。内訳は陸上ポンプ・水中ポンプ・消火ポンプが減少、増圧ポンプを含む給水装置は増加した。
●LIXIL
パブリックトイレにおける外国人への配慮を進めている。中国・台湾・韓国・タイ・インドネシア・アメリカ・フランスの7か国の外国人にアンケートを取った。各国の習慣やニーズの違いが分かってきた。リモコンへの多言語表示などを進めている。
●タカラスタンダード
キッチンショールームのリニューアルや新規オープンを増やしている。新築マンションでのシェアは7~8割と高いがリフォームはまだ弱い。熊本大震災に対する製造の影響はほとんどない。仮設住宅へのニーズは出てくるかもしれない。

大塚商会さんのパネルディスカッション

投稿者:落合智貴
㈱大塚商会さん主催の「経営戦略セミナー」が4月12日に行われました。

中小企業がどのように経営改善をしていけばよいのか。特にITをどう活用していけばよいのかを考えるためのセミナーです。大塚商会さんは当社のITをサポートしていただいている大切なパートナーですが、「経営改善の手段を具体的な形で提供し、企業活動全般にわたってサポートする」というミッションステートメントを掲げており、私も時々勉強会やセミナーに参加させていただいております。

今回はIT活用の成功事例として、なんと当社が選ばれ、3社が発表する企業の中の1社としてパネルディスカッションに登壇してきました。


参加した企業は当社の他、海外旅行のお土産をネットで頼んで自宅にお届けするサービスや、ふるさと納税の仕組みをITで構築したレッドホースコーポレーション㈱さん。
そして、美容室向けの商品を、優れた受注システムを使って販売している㈱レボさんです。

当社の事例発表では以下の3点をご説明しました。
1、ITを活用した、きめ細かい在庫管理 
2、ホームページを活用した情報発信 
3、ネット通販「設備ロジス.com」の立ち上げ 

当社の取り組みは決して先端を行っている事例とは言えないと思いますが、大塚商会さんに評価いただき、発表する機会を与えていただいたのは大変光栄に思います。
当社は昨年「情報システム室」という新部署を立ち上げ、ITの活用を進めています。
ITと経営はすでに切っても切れない関係になっています。日進月歩のITの進歩についていき、半歩先行く活用が今後もできればと思っています。

熊本地震と建築基準法

投稿者:落合智貴


4月14日の午後9時26分ごろに熊本地方を襲う震度7の地震がありました。
その後もマグニチュード7.3の新たな地震が起きるなど予断を許さない状況のようです。
本日現在報道されているところによりますと死者は41名とのことです。
被害に遭われました方々には心よりお見舞い申し上げます。

私も今年の1月に家族旅行で熊本を訪れたばかりでしたので非常に身近に感じております。
最初の地震の震源地となった益城町は昼食を食べた場所でした。
阿蘇山の雄大な景色にも魅了されましたが、激しい土砂災害が起きてしまいました。

1995年の阪神淡路大震災では建物の倒壊と火災で多くの人が命を落としました。
2011年の東日本大震災では津波によって多くの方が亡くなりました。
日本の建築基準法や防火基準は大きな地震や災害のたびに見直されています。
今回の熊本地震においても日本の旧耐震基準が改正されていなければもっと多くの死者が出ていたでしょうし、同じ規模の地震が諸外国などの耐震化が進んでいない国で起きていれば被害は日本の比ではないと思います。

当社が扱う商品は消防認定品商品や消火ポンプ、耐火二層管など防火にかかわる商品が多くあります。
それら一つ一つが人の命を守る大切な商品ということです。
建築に携わる者として今回の地震をしっかりと心に刻む必要があると思います。

鈴木敏文氏のカリスマ

投稿者:落合智貴
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日本のコンビニの生みの親とも言えるセブン&アイホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOが先日退任を発表しました。セブンイレブンの社長人事における経営陣・伊藤名誉会長・大株主の意見と鈴木氏の意見の相違が原因のようです。
今回の問題はカリスマ経営者の引き際と企業統治(ガバナンス)の二つの問題がポイントであると思います。
鈴木氏は経営の天才と言えるでしょう。昭和40年代に始めたコンビニエンスストア。コンビニでの公共料金の決済業務。銀行業への進出。オムニチャネルへの進出。これら誰もが思いもつかない、周りが反対するような新しいビジネスをことごとく成功させてきました。鈴木氏のおかげで世の中が便利になった功績は大変大きなものだと思います。おそらくセブングループの意思決定において、多くの凡人の意見を集約するよりも一人の天才である鈴木氏の判断を尊重したほうが成功の確率が高く、決断のスピードも格段に速かったのだと思います。そのカリスマに引導を渡すことは並大抵のことではないと思います。今回の取締役会の結論に対して鈴木氏が反発し、自分の意見を押し通すこともできたでしょう。しかし鈴木氏は自ら引退を決断しました。今回の事件は鈴木氏に対する批判的な意見もあるようですが、私は鈴木氏の引退の決断は大変立派だったと思います。自らの方針が正しいと信じつつも、周りの意見はきちんと尊重するという姿勢に「カリスマの中の謙虚さ」を感じるからです。

カリスマ経営者は憎まれることも多いでしょう。下で働く人はハラワタが煮えくり返る思いも結構していると思います。スズキの鈴木修氏、日本電産の永守重信氏、ユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏。現役のカリスマ経営者はたくさんいます。彼らが今後どんな引き際を見せるのか注目したいと思います。

加工管のススメ

投稿者:落合智貴

最近の建設業界はオリンピック・パラリンピック需要の高まりを受けて人手不足が言われています。現場ではいかに効率よくスピーディーに作業ができるかということが課題になっているかと思います。最近少しずつ増えているのが加工管のご依頼です。鉄管・樹脂管・フネン管・塩ビ管など各管種で問屋やメーカーが加工をお勧めしています。

加工管を使うメリットは以下のようなものがあります。

1、現場での作業時間を短縮
2、工場で耐圧試験をやるので漏水のリスクが少ない
3、現場で余る端材がないのでゴミ処理コストを削減できる

事前の打ち合わせが必要ですので、現場スケジュールをしっかり管理できていないと難しいですが、メリットは大きいと思います。鉄管の場合、パイプを指定された寸法で切断し、両端をねじ切りやグルービング加工をし、継手をつけるまでをご依頼されるケースが多いです。マンションにおける架橋ポリエチレンのプレハブ加工も今では当たり前になっていますね。材料費は多少高くなりますが、施工費を含めたトータルコストを考えるとメリットは大きいです。一番高いのが人件費。それをうまくコントロールするのが現場代人さんの腕の見せ所だと思います。

【先日ご依頼頂いた 白sch40管 の加工管】

 

ラグビー 大畑大介選手

投稿者:落合智貴
パナソニックの研修会社であるパナソニックエコソリューション創研の研修説明会に2月8日に行ってきました。そこでの講演会の特別講師はラグビー元日本代表の大畑大介さんでした。
昨年のラグビーワールドカップの活躍や五郎丸ルーティーンが話題となり、ラグビーブームがありましたが、少し落ち着いたところでしょうか。

大畑大介さんは大阪の東海大仰星高校-京都産業大学-神戸製鋼でバックスとして活躍した選手です。五郎丸の前の日本のエースといえるでしょうか。
果敢なプレーで魅了した大畑選手ですが、その反動でケガにも大いに悩まされたそうです。

今回のお話の中で最も印象に残ったエピソードが高校時代のお話です。
高校入学時に地元では活躍していたものの、まだ無名だった1年生の時。レギュラーになれるかどうかも分からない段階で彼は真っ白な上履きに「全国制覇」「高校日本代表」と大きくマジックで書いたそうです。当時東海大仰星高校はまだ全国大会である花園出場の経験がなく、周囲は冷めた目で彼を見ていたそうです。
大畑選手は退路を断ち、自分を追い込んで行ったのだと思います。
全国制覇はならなかったものの、全国大会でベスト8、高校日本代表にはぎりぎりで選ばれたそうです。

「念ずれば通ずる」熱い男の話を聞くのは刺激になりますね。

【講演する大畑大介さん】

空調展示会「HVAC&Rジャパン」見学

投稿者:落合智貴
空調メーカーの合同展示会「HVAC&Rジャパン」が2月に東京ビックサイトで開催されました。
2年おきに開催されているものです。
多くの空調メーカーが出展しておりましたが、ダイキンの商品セミナーに参加しましたのでご報告します。
いくつか目新しい情報がありました。

1、 ルームエアコンの暖房機能が垂直気流によって充実
最上級機種のRXシリーズでは暖かい風を垂直に吹き出し、エアコンの風が直接顔に当たらないよう足元から温めるように工夫。
2、 S-ラウンドフローによりムラのない気流を実現
業務用の天井カセットタイプの暖房吹き出しは天井を這わせるように真横に吹き出し、天井→壁→床というように足元から暖めます。冷暖共に4方吹きと2方吹きを繰り返し気流のムラを防ぐ「サーキュレーション気流」も実現。
3、 セパレート型チラー「JIZAI(ジザイ)」を発売
従来のような大型のチラーを分割設置できるようになった。現場路上からのクレーン搬入をせずにエレベーターで搬入が可能。
4、 業務用エアコンスカイエアーの160型以下に新冷媒R32を使用
室内機はR410AとR32の機種が共用のため、R32使用機種の場合はリモコンに「R32」を表示する。
5、 天井カセットパネル用の風向調整キットを新たに発売
人に直接風を当てないための板をダイキンブランドで発売。従来のエアーウイングのようなものですね。
6、 フロン点検ツール「Dfct」が無料で公開
2015年4月に施行された「フロン排出抑制法」により業務用空調機の点検が義務付けられました。
このツールを使えばスマホなどで簡単に点検の管理ができます。ダイキンホームページから無料でユーザー登録ができますのでオススメです。 

ダイキン工業は今や世界ナンバーワンの空調機器メーカーになりました。
「ぴちょんくん」の人気も相変わらずですね。

【HVAC&Rでのダイキンブースの様子】

オムニチャネルの時代到来

投稿者:落合智貴
ネットの発達が目覚ましい最近ですが、流通や物流も大きく変わり始めています。
通信販売市場は2003年の2.79兆円から10年後の2013年には5.86兆円に倍増したそうです。
宅急便でおなじみのヤマトグループの従業員数は2005年の14.2万人から2015年には19.7万人に増加しています。

オムニチャネルという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
消費者がモノを購入するまでの過程の中でリアルやネットが融合してくる状況を言いますが、オムニチャネルに至るまでにはいくつかの段階があります。
・シングルチャネル
「顧客とお店」「顧客とテレビショッピング」など単一接点で購買が行われる状態。
・マルチチャネル
「店舗で買う人」、「電話で注文する人」、「ネットで注文する人」などそれぞれの顧客が自分のチャネルを選ぶ。複数接点を別々の人が使う状態。
・クロスチャネル
一つのお店に対し店舗や電話やネットなど複数接点を一人の人が使い分ける状態。ただし在庫状況などは一元化されていない。
・オムニチャネル
複数拠点をシームレスに利用できる。たとえばカタログで見つけて、スマホで仕様を調べて、WEBで価格を比較して、ネットで注文して、店舗で受け取り といったことができる。在庫状況はあらゆるチャネルがネットで一元化されている。

オムニチャネルの最先端企業はセブンアンドアイグループヨドバシカメラが代表的です。
ユニクロもオムニチャネルを意識した戦略を進めています。
これから宅配ロッカーが駅やコンビニやいろいろなところに増えてくるでしょう。
時代はどんどん進んでいるようです。

【楽天BOXやアマゾンロッカーが増えてきそうです】

TOTOミュージアム(九州)見学

投稿者:落合智貴
TOTOミュージアム」は2017年のTOTOの100周年の記念事業として昨年(2015年)8月にオープンしたものです。TOTOの会社の歴史、衛生陶器やユニットバスなどTOTO製品の歴史などが展示してあります。
福岡県小倉のTOTO本社に隣接するこの施設を昨年末に見学してきました。

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TOTOは森村グループの一社として1917年に大倉和親が創業しました。ヨーロッパで普及していた衛生陶器を日本にも広めたい、いずれは東洋にも広めたいとの思いから「東洋陶器」の社名にしました。小倉を選んだ理由は原料の入手がしやすかったことと門司港の近くで船による輸送が有利だった事だそうです。創業当初はお皿の製造販売で利益を確保し、衛生陶器が黒字になるまでをしのいでいたそうです。
その後水栓金具の内製化、ユニットバスの発売、ウォシュレットの発売など商品の幅を広げ、社名も1970年に「東陶機器」に変更。2007年には「TOTO」に変更し、今に至っています。
森村グループの創設者である森村市左衛門とTOTOの創業者の大倉和親は親戚にあたり、今ではグループとしてTOTOの他、森村商事、ノリタケカンパニーリミテド、日本ガイシ、日本特殊陶業、大倉陶園の6社に分社しています。
森村グループは「一業一社の精神」を大事にしています。新しい事業が出来たら分社し、その専門性を磨くということです。最近は企業が大きくなればいいという風潮があると思います。企業の合併により売上高を多くすることが目的化している様に思えます。私は専門性を磨くことの重要性が大切であると強く思います。
森村グループの理念には大変共感できました。

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高知県の旅

投稿者:落合智貴
前回は薩摩鹿児島への家族旅行の話題をお伝えしましたが、今度は土佐高知県です。
TOTO様の代理店会での旅行でした。
桂浜や高知城といった名所や、坂本龍馬の記念館などを見てきました。
高知城は400年前のお城が現存している貴重なものです。急階段を上って天守閣まで上がりました。
高知の英雄と言えば、長宗我部元親、山内一豊、坂本龍馬 が挙げられます。
高知は銅像が大変多いです。日本は太平洋戦争の際、武器弾薬が不足していたため全国各地の銅像が軍部に提供されたそうです。しかし坂本竜馬は海軍の創設に関わった人ということで壊されることがなかったとの話があるそうです。

日本人は幕末の話が好きですよね。
時代の変化とは人をわくわくさせるものなのでしょうか。

【2011年に作られた高知駅前の銅像   左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎】

五代友厚の足跡

投稿者:落合智貴
先日家族で九州に行ってきました。福岡、熊本、鹿児島と3泊に渡る旅行です。
吉野ヶ里遺跡、柳川川下り、阿蘇山の草千里、熊本城など、いろんなところを回りました。
阿蘇山は昨年(平成27年)9月の噴火の影響でロープウエーが運休していましたが、阿蘇山一帯の壮大な自然は圧巻でしたね。

最終日は鹿児島でした。維新ふるさと館では西郷隆盛や大久保利通などの功績を展示していました。
仙厳園(磯庭園)は島津藩の旧別邸で観光スポットとして有名で、桜島がきれいに見えました。

今年のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ではディーン・フジオカさんが演じる、薩摩出身の五代友厚が脚光を浴びています。五代友厚はドラマではやさしいスマートな役になっていますね。
でも実際は、密航で外国に行ったり、武器の買い付けで危ない橋を渡ったり、薩英戦争では相手の懐に入って交渉したり、となかなか度胸のある方だったようです。
維新後は官職につきますが、自ら辞任し大阪商法会議所の設立や弘成館という鉱山の管理会社など多くの会社の設立に関わったそうです。
上海やイギリスなど多くの外国を目の当たりにし、日本との差を実感したことがその後の実業に大きな影響を与えたのだと思います。

鹿児島中央駅前には「若き薩摩の群像」という銅像がありました。
薩摩藩英国留学生の17人のものですが、五代友厚もそのうちの一人です。

東管機組合 平成28年賀詞交換会

投稿者:落合智貴
東京ドームホテルにおいて東京管工機材商業協同組合の恒例の賀詞交歓会が1月7日に開かれました。
ご来賓等のご挨拶をご紹介致します。

・東京管工機材商業協同組合 橋本政昭 理事長
昨年の管工機材設備総合展の御礼。昨年より「管工機材の将来を考える研究会」を新たに始めた。東京都水道局・東京都管工事組合・三多摩管工事組合との災害協定の実効性を高めていきたい。

・牧原秀樹 衆議院議員
今年は経済の年であると安倍総理が言っている。人口減への対応が必要。消費税増税の駆け込みと反動を抑える対策が必要。

・秋田一郎 都議会議員
2019年ラグビーW杯、2020年オリンピック・パラリンピックと世界的な大きな大会が2年連続で開催されるのは珍しいこと。これを機に東京を世界にPRしたい。

・経済産業省製造産業局 茂木正 化学課長
経済は緩やかに回復する見通し。設備・技術・人材への投資が大切。エネルギー対策として省エネが重要。電力の自由化も今年スタートする。

・東京都管工事工業協同組合 佐藤章 理事長
昨年は安保法制・TPPなど重要な政治案件が多かった。マンション杭打ち問題では建設業界の信頼を落としたが回復していきたい。今年の第48回管工機材設備総合展への協力をお願いする。

謹賀新年 平成28年

新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
本年はオリンピック・パラリンピック需要の本格化と消費増税の駆け込み需要が予想されます
現場に関わります皆様がスムーズにお仕事できる様つとめたいと存じます
社員一同益々努力していく所存でございますので、本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます
貴社の益々のご発展をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます

                                    平成28年 元旦
                                  落合住宅機器株式会社    
                                 代表取締役社長 落合智貴

リフォーム産業新聞 さん

投稿者:落合智貴
新聞といえば、読売・朝日・毎日・日経などの全国紙を思い浮かべると思いますが、小さなカテゴリーごとの“業界専門紙“というのが様々な業界で存在しています。
管材業界においても、「日本設備工業新聞」「管材新聞」「水と生活新聞」などがあり、管材業界における政治・行政の動き、新製品の紹介、展示会の報告、業界各社の情報などを提供しています。

管材業界とは少しずれますが、「リフォーム産業新聞」という業界紙があります。昭和62年創刊で、発行部数は4万部だそうです。主な読者層はリフォーム業者、工務店、各種専門工事業者のほかメーカーや流通業なども多いようです。
リフォームは新築着工が伸び悩む中、非常に注目されています。リフォームを受注するには広告・販促・施工・アフターサービスなど様々な対策が求められる業態だと思います。
リフォーム産業新聞をみていると、この業界の各会社が様々な工夫をしているのが分かります。

この度当社もこの「リフォーム産業新聞」に取り上げて頂くことになりました。平成27年11月17日号に掲載されております。主に当社の在庫管理について触れて頂いております。記事にして頂けるのは企業イメージの向上につながりますので大変ありがたいですね。
WEB版にも掲載(コチラ)されていますのでよかったらご覧下さい。

コーポレートカラー、新ロゴマーク 決定しました!!

投稿者:落合智貴
当ブログの10月11日でお伝えした通り、当社のイメージカラー(コーポレートカラー)を社員の投票で選考していました。この度2カ月の時間をかけてようやく決めることができました。
メインカラーを紫、サブカラーを黄色とするイメージ色です。

水道資材を扱う業界ですので青や水色を使っている同業社が多いのですが、今回の選考は無難にブルー系で行くか、独自色を打ち出すかの二つの意見に分かれました。
ブルー系の候補と、紫・黄色の組み合わせの二つが残ったのですが、最後は僅かな差で紫・黄色が勝ちました。
個性を出したいという社員が若干多かったということだと思います。
今後この色で当社の個性をうまく出すことができるでしょうか?
皆様の反応を楽しみにしたいと思います。

色の決定に伴い、ロゴマークの選定に着手しました。
今回は「ビズアップ」さんというロゴマーク専門の会社にお願いしました。
当社で昔からあるロゴマークと社名の字体は、おそらく社名を今の落合住宅機器にしたときに作ったものだと思いますので40年以上使っています。
今回はそれらを大幅に刷新するか、ブラッシュアップするかと迷いました。
しかし永年の歴史を大事にする意味でも刷新はせずに今までのデザインを生かす事にしました。
今までのロゴに紫と黄色の色をつけて立体的に表現したものです。
これから車体やホームページにも使っていくことになると思います。
イメージが定着するのには時間が掛かると思いますが、新しいロゴマークを見て、良い印象を持ってもらえるよう良い仕事をしていきたいと思います。

いまさら“イアン・ブレマー”

投稿者:落合智貴
アメリカの政治学者イアン・ブレマーの著書「Gゼロ後の世界」が発表されたのが2012年ですから今から3年前になります。私より1歳年上の彼が、安倍総理をはじめとする世界の政治家に影響を与える論理を展開していくことを尊敬のまなざしで見ておりました。
以前から読みたいと思っていたこの「Gゼロ後の世界」をようやく読むことができました。

イギリスが世界の覇権を握っていたのが18世紀ごろからですが、第一次・第二次世界大戦を経て世界の覇権はアメリカが握るようになりました。戦後はソ連との二大勢力が冷戦状態の中睨みあう状態が続いていましたが、東西ドイツの統一やソ連の崩壊によって二極体制が崩れました。その後西側諸国を中心とするG7が世界の重要事項を決めるようになりましたが、その範囲はBRICSなど新興国に拡大し、今ではG20が主要な会議体となっております。
しかし20カ国の首脳が集まったところでそれぞれの利害が複雑すぎてリーダーシップを誰も取ることが出来なくなっているのが現状のようです。
アメリカはもはや財政的・軍事的理由から世界の警察官の役割を果たせないと宣言し、相対的な覇権の力を落としているというのが現在の状況です。
イアン・ブレマーはその状況を「Gゼロ」と称しています。
そしてこの「Gゼロ」の状況は長くは続かず、「その後」の世界を予想するのが本書の主題となります。

Gゼロ後の想定されるシナリオをイアン・ブレマーはいくつか考えています。
1、G2(米中パートナーシップ)
 ―世界のリーダーシップをアメリカと中国が分担する体制―
2、協調(実際に機能するG20)
 ―緊急事態において先進国と新興国が共同で重責を分担できるか?―
3、冷戦2.0(さらにひどい状況)
 ―アメリカと中国が軍事的に対立―
4、地域分裂社会(各国はそれぞれに)
 ―局地的、地域的なリーダーシップを発揮する国が各地域に台頭する―
5、シナリオX(Gマイナス)
 ―国際秩序が分裂し、各地で無政府状態が頻発する―

フランスのテロなど世界が解決しなければならない課題は終わることがありません。
日本は既に世界情勢に大きな影響力のある国となっています。
私たち日本人も今まさに世界の歴史の渦中にいるという当事者意識が必要だと思います。

製販懇談会2015年10月 報告

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
管材業界のメーカー様から市況などをお聞きする会合です。

●新日鉄住金
世界の鉄鋼需要は現在中国が40%を占めているが、中国経済のリセッションが危惧されている。管材商品においては防災関係、施工性の良い製品、環境問題のニーズなどをとらえていきたい。
●リケン
ゼネコン各社のヒヤリングによると、大型物件が本格的に動き出すのは2016年夏以降ではないか。建築コストの上昇により先送りになっている現場が多い様だ。ねじ込み継手の需要は下降傾向だがトップジョイントの需要は増えている。
●積水化学工業
塩ビ管の原料であるレジンの価格は下がっているが、物流費等が高騰しており製品値下げの余地は少ない。2015年下期は下水関連は前年ダウンを予想するが、水道・戸建・建築・プラントは前年アップを予想している。
●フネンアクロス
集合管のアクロスブロックを新発売。横枝管1mを耐火管にする必要のない商品。10月中に消防認定取得予定。「音ふうじ」の増産のため新工場の建設を予定。フネン管のプレハブ加工サービスも順調に伸びている。フネンアクロスのロゴマークを刷新した。
●川本製作所
老人施設のスプリンクラー設置の需要が伸びており、消火ポンプは好調。2015年4月のモータートップランナー規制の影響で製品単価はアップしているが台数は苦戦している。東京都の受水槽ストックはまだ22万件程度あり、増圧への切り替え需要に期待。
●大和バルブ
半導体関係や船用のバルブ需要は好調。
建築用は前年90%程度と低迷している。
●TOTO
成田空港国際第二ターミナル内に「GALLERY TOTO」をオープン。九州の小倉にはTOTOミュージアムを8月にオープンさせた。小便器と自動水栓(アクアオート)に“きれい除菌水”を搭載する新商品を発売予定。
●クリナップ
消費税増税の影響は3%→5%の時よりも今回(5%→8%)の方が増税前後の増減の山が少ない。“流レールシンク”がグットデザイン賞を受賞。アマゾンや楽天によるリフォームの受注が増えている。
●パナソニック
ハウスメーカー各社は“空気質”の差別化で訴求しようとしている。ゼロエネルギー住宅を意味する「ZEH(ゼッチ)住宅」を国が推進している。パナソニックと富士通の共同開発で高齢者の状況を把握するための見守りサービスを売り出す予定。

マンションの杭打ち問題

投稿者:落合智貴
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜のマンションが傾いた事件がありました。
三井住友建設が元請けとして施工し、旭化成建材の杭打ちに問題があったことが判明しております。
杭打ちデーターの改ざんが、杭打ち業界全体で行われていたのではないかとの疑いが強くなってきました。
自分の住んでいるマンションは大丈夫か?と心配されている方も多いのではないでしょうか。


 (写真は本文と関係がありません)

建設業界に関わるものとして、自分も襟を正さなければという思いがあります。
しかし報道されている通り、建設業界はきちんと正確に施工しなければいけないという施主への責任があるものの、現場に携わる人々にとっては「工期を守らなければならない」「コストを最小限に抑えなければならない」「やり直しはできるだけしたくない」という利益を追求する責任との板挟みがあり、それらと常に折り合いをつける側面も現実にはあると思います。

自動車のスピード違反のように実際に違反をした事がない人はいない様な規則もあります。
ルールやモラルの高さは、その国や社会や会社の規範レベルの高さによるものではないかと思います。
日本では最近社長がお詫びをする記者会見が大変多いですが、従来なら許されていたことがだんだん許されにくい社会になってきたのだと思います。
これを堅苦しい世の中になってしまったと考える人もいると思います。
しかしこれは日本の規範レベルが上がってきたと前向きにとらえることが出来ます。
ズルをする人が淘汰され、まじめにやっている人が報われる世の中に一歩ずつ近づいていると考えてみてはいかがでしょうか。