国立競技場の解体

投稿者:落合智貴
先日国立競技場の近くを通りかかりましたら報道されている通り解体工事が始められていました。
以前、何度か国立競技場内を走るリレーマラソンにも参加したことがありました。
友人や家族とチームを組んで走るのが楽しかった思い出があります。
国立競技場のスポーツ観戦で最も印象に残っているのが1992年度のラグビー大学選手権の決勝戦です。大学3年の冬、母校の法政大が早稲田大を破り優勝したのですが、終了間際の逆転トライの瞬間は鳥肌が立つ程の感動でした。

国立競技場は日本の戦後高度経済成長の象徴の一つと言えるでしょう。
1964年(昭和39年)の東京オリンピックは日本の歴史に残るイベントでした。
来る2020年(平成32年)の東京オリンピックに向けて、これから準備が加速していきます。
建設需要も好調に推移していくと思われます。
オリンピックは「参加することに意義がある」なんて昔よく言っていました。
我々は仕事を通じて、オリンピックを軸とした日本のインフラ整備に「参加」することができます。
すばらしい大会になることを祈念しております。

若年者正社員チャレンジ事業

投稿者:落合智貴
最近の景気好転で飲食業界や運送業界、看護・介護業界など多くの業界が人手不足に悩んでいる様です。
建設業界でも職人が足りないといった声をよく聞くようになりました。
実際有効求人倍率が1.15倍を超え、失業率が下がってきているのが現状です。
そうは言っても、仕事を探す求職者の方々は日々不安な気持ちを抱えながら仕事を探しておられると思います。

昨年あるきっかけで「若年者正社員チャレンジ事業」という東京都の制度を知りました。
29歳以下で正社員の経験がない方(いわゆるニート、フリーター等が中心になるかと思います)への対策として、職場体験を積ませ、正社員への就職へとつなげていこうという制度です。一日6~8時間程度の職場体験を15~20日間ほどの期間で実施します。

求職者の方々は日当として一日5,000円の奨励金をもらいながら働きます。
企業側は賃金を払わなくて良いのに加え、一日6,000円の受け入れ準備金を頂けます。
そしてもし正社員として雇用し、6ヶ月間辞めずに勤め上げたら15万円の採用奨励金が頂けるのです。
例えば3人の職場体験者を20日受け入れ、一人を採用して6ヶ月経てば合計51万円が頂けることになります。

職場体験を受け入れる際は求職者を選考して選べないというのが難点ではありますが、20日の仕事ぶりを見たうえで採否を決められるので、リスクの少ない採用方法では有ると思います。
実際当社では二人の職場体験者を受け入れて、まもなく修了する予定です。
今の20代の若者はリーマンショックで不利な就職活動を強いられ、能力があるのに正社員になれなかった人たちも多くいるように感じます。
人手不足でお困りの企業の方は一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

トマ・ピケティ

投稿者:落合智貴
フランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」がブームとなっています。私も気になって書店に行きましたが、本の厚みと値段(6,000円位します)を見て読むのは挫折しました(笑)。
いろんな書評を見ましたがおおむね評価が高いようです。テーマは“富の蓄積と格差“ということになると思います。例えばその国の上位0.1%の所得を占める人が全体の何%の所得を占めているか?あるいは上位1%の資産が全体の何%の資産を占めているか?といったことを世界各国の過去からの膨大なデータを調べたというものです。結論として、資本主義は放っておくと格差がどんどん広がっていくという事なんですね。

日本の場合はどうでしょうか?日本は欧米諸国などと比べると超高給取りが少ないので世界的に見たら所得や資産の上位者のシェアは小さいです。ただし、かつて中流意識が高かった日本も最近では生活が苦しいと考える人が増えたとの分析もあります。
こういった格差問題は税制などで解決することが可能だと思いますが、長期的な格差の是正をするとなると相続税をかなり多くする必要があると思います。
かつては資本主義と社会主義というのがイデオロギーの対立軸でした。そして資本主義の欠点をそろそろ是正するべきだと考える人が増えているというのが今回のブームの理由なのかもしれません。成功者が巨万の富を得る社会と、貧困のない社会。今後はこの二つのバランスをどの程度にするかというのが世界のイデオロギーの論点になるのかもしれませんね。
そういう論点で考えると、中小企業の存在が重要になってくると思います。
雇用の受け皿として、元気な中小企業を目指したいと思います。

○○安 ○○安 ○○安

投稿者:落合智貴
最近○○安という言葉をよく聞きます。安いというのは買う時には嬉しく、売る立場になると複雑な気持ちになりますね。最近の○○安は果たしてどちらでしょう??

まずは「円安」です。輸出が得意なのが日本企業の特徴でしたから、円安は日本景気にはプラスとみられていたのですが、最近は意外とそうでもないようです。生産拠点の海外シフトがリーマンショック以来かなり進んだということなのでしょう。その代わり、外国人観光客が過去最高で2014年は前年比27%程増えたそうです。東京オリンピック・パラリンピックに向けて益々増えていくことでしょう。

二つ目は「金利安」です。日銀の金融緩和の成果だと思いますが、かつてない程の水準に下がっていると思います。当社でも昨年に比べて借入金利が0.5~1%程度下がっています。企業経営にとってはかなり有利になると思います。J-REIT(不動産投資信託)が連日上がっているそうですが、調達金利の安い資金が不動産などに多く流れているということかと思います。預金金利は元々低いですから、これはメリットの方が大きいととらえたいと思います。

最後は「原油安」です。これはガソリン価格だけでなく、様々な製品の原価を押し下げることになるでしょう。今は冬ですから暖房コストもかなり下がるでしょうね。管材業界でも塩ビなど化成品も多く使われていますので、いずれ影響が出てくるかもしれません。(今の所そういった話は聞こえてきませんが・・)
物価を上げたい政府や日銀にとっては痛し痒しといったところでしょうか。当社としては多くの車を使って日々配達や営業をしていますのでガソリン安はいくらか経費削減につながるのは有り難いことです。


 (ガソリン安は経費削減につながる)

謹賀新年 平成27年

新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました。
今年も「スムーズな設備工事現場をお手伝いします」をモットーに、お客様からのご支持を頂ける会社を目指してまいります。
社員一同益々努力していく所存でございますので、本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます。
皆様の益々のご発展とご健勝をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

平成27年 元旦

落合住宅機器株式会社    
代表取締役社長 落合智貴

女性の活躍推進について

投稿者:落合智貴
今日は衆議院選挙でしたね。自民党優位の結果に終わったようです。
安倍政権はアベノミクスの政策の中で「女性活躍推進」を掲げています。日経新聞でもここの所女性の活躍をテーマにした特集記事をよく掲載していますね。自分の能力を生かし切れていないと考えている社会人女性がまだまだ多いようです。これから働き手が減っていくことが予想され、また、社会で活躍したいと願っている女性が増えていることもあり、企業側としては女性に生き生きと働いてもらえる環境を作ることが重要な課題になっていると思います。

当社では女性の営業職の育成に4年ほど前から取り組んでいます。建築現場に足を運ぶといった男社会の仕事ですが、女性でも男性以上に活躍できると実感しています。先日女性社員が出産(当社の歴史上初めてかもしれません)したのですが、育児休業・介護休業の制度がきちんと明文化されておらず、現在就業規則の見直しを行っているところです。ポイントは育休復帰後に無理のない働き方ができ、それを周りが暖かく見守る風土を作ることではないかと思います。
以前、大学の後輩で就職活動中の女子学生と話す機会がありましたが、総合職志望の女性にとって就職は依然として狭き門の様です。管材業界ではまだまだ女性を生かし切れていないように思います。当社でも女性が活躍し、男性も一緒に頑張る風土が作れる様努力していきたいと思います。

横浜銀行と東日本銀行の経営統合について

投稿者:落合智貴
先日、横浜銀行と東日本銀行の経営統合が日経新聞の一面を飾り、びっくりしましたね。
東日本銀行は当社のメインバンクであり、永く安心して付き合える銀行であると日頃から評価していましたので、大変興味深く発表のニュースを拝見しました。

昨今の銀行の経営統合はシステム統合のトラブルや、人事面での一体化の難しさなどが指摘されています。
また、顧客側から見たときの統合のメリットがあまり見いだせないことが多い印象があります。
ただ単に大きくなれば良いとの考えで終わらせてほしくないですね。
その点、横浜銀行と東日本銀行にはいくつかのメリットが見いだせそうです。
 1、横浜銀行にとっては手薄な東京都内の中小企業顧客へのアプローチができる。
 2、東日本銀行にとっては知名度と提案力がアップする。
 3、店舗地域の重複が少ない事による混乱の回避。
店舗の統廃合によるコストの削減というのが一般的には大きなメリットとみなされると思いますが、横浜・東日本共に足で稼ぐ地域密着型の銀行ですので、店舗を集約して一店舗当たりの負荷が上がりすぎるのは良くない。顧客側から見たときの満足度がかえって下がってしまうことになると私は思います。今回は重複店舗が少ないようですので、その点は心配ないかと思います。銀行側のメリットだけでなく、顧客にとってのメリットも忘れずに考えてほしいですね。

今まで新聞等で話題になることが少なかった東日本銀行にとって、これほどマスコミに注目されることはなかったでしょう。特に人材採用には大いにメリットが有ると思います。今後の採用は両行合同で行い、幅広く優秀な人材が採用できる体制ができたらいいと思いますね。
横浜銀行も小田急線沿線で育った私にとってはなじみの銀行です。学生アルバイトの時に初めて通帳を作ったのも横浜銀行でした。中小企業にとって、提案力があり頼りになる銀行グループになって頂ける事を期待したいです。