国際物流総合展2024を見学

投稿者:落合智貴
東京ビックサイトにて9月10~13日に開催された「国際物流総合展2024」に行ってきました。
当社が5年前に初台から現在の中野区江古田に引越す前には、新倉庫や配送体制をどう構築していくかを勉強するために物流関連のセミナーや展示会によく顔を出していたのですが、久しぶりに展示会に参加してみました。
今回の展示を見て、AIやIOTを使った倉庫管理や配車の技術が進んでいることを実感しました。

【トヨタL&Fの自動搬送ロボット】
トヨタ
【AUTO STOREは高さを有効に活用した今注目の設備です】
autostore

意外な会社が出展?!
LIXILはIOTを使って、パブリックトイレの使用頻度や故障などの異常を管理できる「LIXIL Toilet Cloud」を展示。
よく使う便器とあまり使われていない便器の清掃頻度を見える化することで清掃の効率化を実現できるとの事でした。
lixil

首都圏外郭放水路を見学

投稿者:落合智貴
埼玉県春日部市に「首都圏外郭放水路」という施設があり、先日見学してきました。
首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。中川・綾瀬川の流域は、利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。この地域は、土地が低く水がたまりやすいお皿のような地形となっているため、これまで何度も洪水被害を受けてきましたが、この施設の建設によって水害が大幅に軽減されたそうです。
外角放水路図
内径約30m、高さ約70mの立坑が5つあり、各立坑は地下トンネルで連結されています。各地の増水を立坑で一旦吸収し、下流の立坑に水を送っていきます。今回見学したのは江戸川に流す最後の第1立坑に直結している「調整水槽」となります。これはトンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに江戸川へ流すための巨大プールです。太い柱が並ぶ壮観な姿は『パルテノン神殿』のようだとも言われています。
外郭放水路現地
ゲリラ豪雨などが増えている昨今、洪水被害は毎年のように起こっています。
ダム建設なども含め、治水は非常に時間のかかる事業となります。
水は生活に欠かせないインフラであるとともに、災害を引き起こす存在でもあります。
水とうまく付き合っていくことは人類の永遠のテーマかもしれませんね。

人手不足にどう立ち向かうか?

投稿者:落合智貴
人手不足が深刻な状況になってきているようです。インバウンドの増加など、コロナ明けの急激な需要増に人員がついてこないことに加え、建設業や物流業に携わる方々の残業規制の猶予期間が終了した2024年問題も拍車をかけた形になっています。
古屋星斗+リクルートワークス研究所著「働き手不足1100万人の衝撃」では2040年に日本が直面する危機と希望について論じています。
日本はこのままいくと、2040年には1100万人の働き手が足りなくなり“宅配便が届かない” “救急車を呼んでも来ない” “道路や橋が未修繕のまま放置” “警察官のなり手が足りなくなる” “デイサービスに3日しか通えない”などの影響が出てくると指摘しています。
要するに『お金を払えば誰かがやってくれる』と簡単に考えないほうがいい時代が来るかもしれないという事だと思います。
これまでの人手不足は景況感や企業業績に左右されて需要の増減をベースとして労働者の過不足が決定するものでしたが、これからは労働供給制約すなわち景況感や企業業績に左右されず、労働供給量がボトルネックになる、との事。
これらを打開する対策として、著者は以下の4つの解決策を挙げています。
1, 機械化・自動化
2, ワーキッシュアウト
3, シニアの小さな活動
4, 仕事におけるムダ改革

いずれにしても人材を大切にしない会社は淘汰されていくことになりそうです。
『経営者より労働者のほうが立場が強い』そんな時代に突入したのかもしれません。

働き手不足1100万人の衝撃

設備資材が学べる日めくりカレンダー

投稿者:落合智貴
「設備資材が学べる日めくりカレンダー」を作成しました。
令和6年(2024年)版で、昨年末に作成してすでに配布を始めております。
このカレンダーは1日~31日の日めくりで一日一問、配管材料や住宅機器に関するメーカーさんが作成した問題を掲載しているものです。
月が替わると1日に戻ってきますので、毎日めくっていくと年12回各メーカーさんの問題に触れることが出来ます。3択問題となっており、翌日のページに回答と解説が掲載されています。各メーカーさんは新製品やよくある質問を中心に問題を作成してくれました。
なかなかマニアックな問題も多く、知らないことが多いのに気づかされます。
カレンダー下部には当社が運営しているネット通販サイト「設備ロジス.com」のロゴとスマホから読み取れる二次元バーコードを印刷しています。日頃カレンダーを飾っていただき、設備資材をお求めの際には「設備ロジス.com」をご利用して頂ければありがたいです。
まだ残りがありますので、ご興味のある方は当社社員までお気軽にお声がけください。

日めくりカレンダー

春になったら・・・

投稿者:落合智貴
フジテレビ系で放送されているドラマ「春になったら」は明日(3月25日)の最終回をもって完結します。
木梨憲武さん演じるお父さんと奈緒さん演じる娘のお話です。
お父さんは余命3ヶ月を宣告されますが、治療を拒み、残された時間で“死ぬまでにやりたいことリスト”を作り一つずつ実現していきます。
小さいときに母を亡くした娘は3か月後に結婚式を控えており、父が治療を拒むことに納得がいきませんが、徐々に父の気持ちを理解し、父との残された時間を大切に生きていきます。
人は日々漫然と生きてしまうことが多いと思いますが、死を意識した時に初めて時間の大切さを知り、自分の生きてきた意義を問い直すのかもしれません。
自分が人生の最期を迎える時に、家族や周りから感謝されるような人でありたいと思いました。
NETFLIXやTVerでも見ることが出来ますので、よかったらご覧ください。

春になったら

水道本管耐震化の遅れ

投稿者:落合智貴
1月1日に発生した能登半島地震において、断水がいまだに続いている地域があるとの報道をよく目にします。道路の陥没などによって工事が難航していることが復旧の遅れにつながっているのだと思います。
そもそも、水道本管は耐震化が進んでいないということが以前から指摘されておりました。2011年の東日本大震災を受けて耐震化を進めてはいるものの、全国の耐震適合率は2021年度で41.2%。トップは神奈川県の73.1%、2位の東京都は66.0%、今回被災した石川県は36.8%しか耐震化されていなかったということです。
水道事業は市町村などが運営し、料金収入で経費などをまかなう独立採算を原則としています。よって都市部においては財政的に耐震化投資がしやすいですが、人口密度の低い地方部では費用調達が難しいというのが現状だそうです。
高齢化や過疎化が進んでいる地域では耐震性の向上をあきらめ、タンク車などで水を運ぶ「運搬送水」を検討する自治体も現れているとのこと。
財政難・資材高騰・人手不足。耐震化のピッチを上げていくのは簡単ではなさそうです。
毎年のように起こる地震や水害への備えは優先順位をつけて着実に進めていかなければいけない問題だと思います。

水道本管耐震化の遅れ

日経平均株価 過去最高を更新!

日経平均最高値
投稿者:落合智貴
2月22日の日経平均株価が、1989年のバブル最高値だった3万9815円を34年ぶりに更新しました。
リーマンショック後の2009年に7054円で底を打ってからアベノミクスを経て15年がかりで最高値を回復したことになります。
1989年と指標を比べると、東証時価総額は606兆円から943兆円に増加。PER(株価収益率)は61.7倍から16.5倍へ。PBR(株価純資産倍率)は5.6倍から1.4倍へ。1989年に比べると株価が過大評価とは言えない。つまりバブルではなく、実力にともなった株価であると言えると思います。
世の中は春闘に向けて賃金上昇の機運が高まっています。今のところインフレ率に名目賃金上昇率が追い付いていない状況ですが、今後は名目賃金上昇がインフレ率を上回り、実質賃金プラスが実現する可能性が高いと思います。
日銀の植田総裁は2024年以降の物価見通しについて『2023年までと同じような右上がりの動きが続くと予想している。日本経済はデフレではなくインフレの状態にある』と発言しました。
インフレの原因についてはコロナ禍におけるサプライチェーンの混乱の反動や、ロシアのウクライナ侵攻による資源高が発端の様に見えます。株価上昇についてはインフレによる先行期待に加え、中国の不動産供給過剰問題・日米金利格差によって円安となったことなどを理由に、割安な円に世界から投資が集まってきたのも大きな要因のようです。新NISAがスタートし個人投資家が参入したことも要因の一つだと思います。
1月21日の当ブログで「日本の盛衰40年周期説」について述べました。
プラザ合意から40年後の来年2025年前後から日本は上り坂の40年がスタートするとの説です。
日経平均株価のバブル最高値更新はその号砲かもしれません。

40年周期の日本

投稿者:落合智貴
2024年が明けましたが、年始から能登半島震災や羽田空港の飛行機事故など不穏なスタートとなっています。一方、株価は年初から上昇基調で、能登半島の復興への願いと共に今後の経済活動には期待感が高まっているように感じます。

来年2025年は昭和100年にあたります。同時に昭和20年の終戦から80年にもあたります。
半藤一利著「昭和史(上・下巻)」と、吉崎達彦著「1985年」という二つの書籍において同じ説に言及があります。
それは『日本の盛衰40年周期説』
日本が40年おきに上り坂と下り坂を繰り返しているというものです。

江戸時代末期に徳川幕府が力を失っていきますが、開国を求める諸外国の要求に応じざるを得ないと徳川幕府が考えたのが明治維新の3年前、1865年頃だったそうです。
その後日本は欧米列強からの植民地支配を防ぐために“富国強兵”と“殖産興業”を進め、1905年に日露戦争で勝利するまでになります。ここまでが上り坂の40年です。
その後日本は領土拡大を目指して軍部主導で無謀な戦争に突入していきます。
1945年の敗戦までが下り坂の40年。
焼け野原となった日本は経済重視の政策を進めて戦後復興を進め、GDP世界第二位まで上り詰めます。上り坂の40年の果てに1985年のプラザ合意がありました。日本の貿易黒字とアメリカの貿易赤字を是正するためにドル安・円高をアメリカから求められたもので、バブルの発生とその崩壊の原因になったという説もあります。1ドル250円近かった円相場がプラザ合意の3年後には120円近くまで円高になります。製造業を中心に成長してきた日本ですが、円高を受けて次々に製造拠点を中国などに移し、空洞化が起こります。
バブル崩壊後の下り坂は、円高・デフレ・人員過剰が常態化し、物価も賃金も30年近く横這いという状況が続いています。

プラザ合意からちょうど40年後が来年2025年です。
『日本の盛衰40年周期説』が本当なら、そろそろ上り坂に転ずることになります。
この1~2年、その兆候は見えてきています。円安・インフレ・人手不足が足元の状況です。半導体工場の相次ぐ建設をはじめ、海外から日本に製造拠点を戻すメーカーが増えており、内需が大きく改善することが期待されています。
“景気は気から“とも言います。これから来る上り坂40年を楽しみにしたいと思います。

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【産経新聞HPより 写真は1985年プラザ合意】

謹賀新年 2024

新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
昨年はコロナ五類への移行など行動制限のない日常が戻ってきたものの、ウクライナに続き、パレスチナ紛争が勃発するなど世界情勢は依然として厳しい状況が続いております
日本経済においてはデフレからインフレへの転換点となる重要な局面に差し掛かっていると感じており、この変化を皆様と共に乗り越えていきたいと存じます
今後とも社員一同益々努力していく所存でございます
本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます

令和六年 元旦
〒165-0022          
東京都中野区江古田4-23-15      
落合住宅機器株式会社     
代表取締役社長 落合智貴

PUDOを初めて利用してみた

投稿者:落合智貴
ドライバー職の方などの残業規制が義務化される2024年問題が目の前に迫っており、人手不足によって今までのように物流がスムーズにいかないのではないかとの懸念がされています。近年宅配の再配達を防ぐために宅配ロッカーが普及してきているのはご承知の通りです。
宅配ロッカーはかなり普及してきましたが、街中でもアマゾンロッカーやPUDOなども増えてきた印象があります。自宅に宅配ロッカーがなくても都合の良い場所にあるロッカーで荷物の受取や発送ができる世の中になってきました。

pudo
先日2024年版の手帳をアマゾンで購入したつもりだったのですが、届いたものが2023年版の手帳であり、発注ミスをしていたことが分かりました。
アマゾンの返品ルールによると、ヤマト運輸さんの引き取り・持ち込みが可能でしたが、PUDOなど街中の宅配ロッカーへの預け入れも可能であることが分かりました。
スマホで返品手続きをすると番号が発行され、PUDOでも返品することが出来ました。
PUDOの画面で番号を入力もしくは二次元バーコードをかざすと、預け入れるものが“誰からのどんな商品なのか”が特定されます。数日後にはクレジットカードで手数料を引いた金額で返金処理がなされるという仕組みです。
これはロッカーというハードウエアとヤマト運輸の物流インフラ、そして決済システムを含むITシステムを上手に仕組化した事例だと思います。
顧客がストレスなくやり取りができる仕組みを作ることが、あらゆる商売で重要であると感じた経験でした。

大塚商会グットパートナー交流会2023 参加

投稿者:落合智貴
IT関連のハードや販売管理ソフトなどでお世話になっているのが大塚商会さんです。
当社は大塚商会さんの「グットパートナー」に認定されております。
毎年恒例のグットパートナー異業種交流会/勉強会が今年も開催されました。

午前中は5つの見学コースの中から1つを選んで参加します。
私は六本木にありますシスコシステムズ合同会社の見学に参加いたしました。
シスコシステムズはITデバイスを開発している会社で、最近ではビデオ会議に使用するデバイスや会議予約システムに使うデバイスなどに力を入れています。シスコのオフィスは出社率が平均20%しかないそうです。会社には固定席はなく、デバイスを使った会話が気兼ねなくできる“フォンボックス”が多く設置されています。その他一人で作業がしやすいイスや、数人で打ち合わせができるカフェのようなスペースも充実しています。会議システムが導入された会議室は自由に予約をして使うことができ、各会議室にはモニターや温度センサー・人感センサーが設置されており、会議室の利用状況が一目で分かります。シスコでは自社のオフィスを実験的に活用し、お客様に見てもらい、販売に繋げているとのことです。今後テレワークがどんどんスムーズになっていくのでしょうね。
シスコシステムズイス
【静かに仕事をしたい場合はこのイス】

午後は九段会館に移動して2つの講演会でした。
最初はAVILEN社長の髙橋光太郎さんです。AVILENは企業による生成AI活用をお手伝いしている会社です。今後マイクロソフトOfficeにもChatGPTが装備されてくるそうで、一般の人がAIを安価で使える時代は目の前に来ているようです。
二人目の講師はラグビー元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんです。
ラグビーを引退した後はラグビー解説だけでなく、ドラマ出演・報道番組のコメンテーターなど幅広く活躍されていますが、株式会社HiRAKUを創業し、社会貢献にも積極的に取り組んでおられます。チームビルディングにはコミュニケーションが大事で、一人一人の個性に寄り添うことが重要とのお話を頂きました。
廣瀬俊朗
【右 ラグビー元日本代表 廣瀬俊朗氏】

新冷戦の勝者になるのは?

投稿者:落合智貴
第二次世界大戦後の世界は米ソ冷戦状態が永く続いていました。日本はその間急速な経済成長により戦後復興を果たし、世界第二位のGDPまで上り詰めました。その後ベルリンの壁崩壊やソ連崩壊によってポスト冷戦時代へと続きました。ポスト冷戦時代の日本はバブルが崩壊し、30年の長きにわたって低成長を続けているうちにGDPで中国に抜かれ、一人当たりGDPも2022年現在で世界30位に甘んじています。
「新冷戦の勝者になるのは日本(中島精也著)」では新冷戦において日本が大復活を遂げる条件が整っていると述べています。
新冷戦の勝者になるのは日本
新冷戦とは2017年の習近平国家主席の中国共産党大会のスピーチを皮切りに、世界覇権を狙う中国とそれを阻止すべく反撃をする米国の対立を軸として、権威主義と民主主義が戦う構図であり、ロシアのウクライナ侵攻はそれを象徴するものです。

第8章では「新冷戦は日本大復活の時代」と題し、日本復活の理由を説明しています。
ポスト冷戦時代では、冷戦終結とバブル崩壊が重なり、円高によって国内製造業がどんどん海外にシフトしていき、国内経済が空洞化していきました。その後金融緩和によって多少の円安に戻りましたが、日本の供給力がすでに落ちてしまっていたため、円安→輸出増加→生産増加→労働需給の逼迫→賃金上昇→インフレ→消費拡大→設備投資拡大→成長率の上昇 といった好循環のメカニズムが働かなかったというのです。
しかし昨今の大幅な円安によって製造業の国内回帰が徐々に進んでいます。安倍首相の“地球儀を俯瞰する外交”の成果として、台湾TSMCの半導体工場を熊本に誘致したことは国内設備投資の呼び水になると予想されています。アベノミクスによって株価や不動産価格がバブル期並みまで回復し、日本を苦しめてきたバランスシート悪化・円高・産業空洞化は過去のものとなった。日本が国際競争力をもつ、ips細胞・半導体製造技術・医療機器・工作機械などのポテンシャルは高い。ポスト冷戦期に日本に不利だった条件が新冷戦期においてオセロゲームのように日本有利になっていくだろうとのことです。
日本の復活に期待したいと思います。

野方警察署協議会の委員に就任

投稿者:落合智貴
日本の警察は様々な事件対応や警備に日々尽力していますが、平成11年に起こった桶川ストーカー殺人事件において適切な対応を取らなかった事案の他、警察不祥事が多発した時期があったそうです。そこで有識者会議を開き、警察運営のあり方を協議した結果、様々な対策がとられ、その一環で設置されたのが「警察署協議会」です。
警察署協議会は、警察署長が警察署の業務運営に地域住民の声を反映させるため、警察署の業務について説明し、地域の方々の意見や要望を聞くとともに、理解と協力を得る場として、平成13年6月に設置されました。都内の全警察署(102署)で運営されているそうです。

野方警察署協議会
当社が渋谷区から中野区の野方警察署管内に移転したのは4年前の令和元年でしたが、その後時々野方警察署の方がお見えになり、世間話程度のお付き合いをしておりました。
警察署協議会の委員は、各警察署の管轄区域内に居住又は勤務する方で、委員の職務を遂行するに足る人格、識見を有し、地域の安全に関する問題について熱意を有する方各署5から10名で構成されています。
今回私はこの協議会委員に選ばれ、先日第一回の委員会に参加してきました。
協議会委員は東京都公安委員会から委嘱され、任期は2年で、1回に限り再任されることができます。
参加されている委員の面々は、地域の町会長さんやPTA会長経験者、防犯協会会長やお寺の住職など様々な方がいるようです。
中野区における殺人や強盗、交通事故などは決して少ないものではなく、地域の不安を代弁するこの委員会の役割は大きそうです。

会社運営にまつわる犯罪というのは、古くは商品を大量に購入して転売し、お金を支払わずに行方をくらます“取り込め詐欺”の類。最近ではサイバー攻撃の類などがあります。
私は会社運営の視点からの意見発信が出来ればと思っております。
いずれにしても警察署と日頃からお話ができる関係性があるというのは大変心強いです。
せっかくの機会ですのでこの経験を生かしていけたらと思います。

日曜の夜ぐらいは・・・

投稿者:落合智貴
毎週日曜夜10時からテレビ朝日系で放送中の「日曜の夜ぐらいは」を観ています。
主人公の3人の女性はそれぞれ少し不遇で、人生をあきらめかけているような日々を過ごしていました。
その三人がラジオ番組企画のバスツアーに参加し、今まで感じたことのない楽しい友情関係を経験します。
その三人が買った宝くじで思いがけず3000万円が当たり、3人でカフェを開くことを決めたのが前回までのお話でした。

日曜の夜ぐらいは

ドラマチックな事件が起きるわけではないのですが、不遇だった三人が小さな幸せを積み重ねていく姿を見ているとこちらも幸せな気分になります。
自分の置かれた境遇やうまくいかない生活になんとなく無力感を感じている人も多いのではないでしょうか。
漫然と日々を過ごすのではなく、小さくてもいいから夢を持つ。
そして仲間と一緒に夢を目指していく人生というのは素敵だと思います。
ドラマを観て“月曜から頑張ろうかな“と多くの人が思えたらいいですね!!

WBC日本優勝

投稿者:落合智貴
ご承知の通り、野球のワールドベースボールクラシック(WBC)2023で日本がアメリカを決勝で破り優勝しました。日本中が沸いていますね。
今までの日本は体格差で劣るアメリカに対して、きめ細かい小技で勝負するスモールベースボールのイメージが強かったです。しかし今回のチームは選手が大型化し、パワーでも負けないチームで臨むことが出来ました。
メンタル面でもチーム全体が前向きな雰囲気を作り出し、チャンスやピンチでもプレシャーに押しつぶされることなく自分たちの力を出し切ることが出来たと思います。
今回の勝因はなんといっても栗山監督の一貫したチームコンセプト作りだったと思います。
ベテランとして皆が尊敬するダルビッシュ投手、世界が誇るNo.1プレーヤーの二刀流大谷選手、日本では無名だった日系メジャーリーガーのヌートバー外野手など、自分がこのチームいる意義をよく理解した人たちを集めたチーム編成だったと思います。

WBC
そして選手起用に関しても、選手を信じ切って任せることを通しました。不振だった村上選手が、準決勝のメキシコ戦で1点差で負けていた9回裏0死1,2塁の場面で登場。バントをさせてもおかしくない場面でも村上を信じて打たせ、逆転サヨナラ二塁打を導いたのはこの大会最大の決断だったと思います。
あまり目立ちませんが、今回のヘッドコーチを務めた白井一幸氏は元日本ハムの選手、二軍監督などで活躍した方で、若手育成に関する著書もあり講演活動も行っています。選手には手取り足取り教えるのではなく、自分で考えさせ、自分の意志で努力をさせるコーチングの理論をしっかりと確立している方です。前提としては選手をリスペクトすることからスタートするのが最近のコーチング理論だと思います。
野球におけるチーム作りと会社におけるチーム作りは共通するものが多いと思います。
今回のWBCから学べることは多いかもしれませんね。
【白井一幸ヘッドコーチ】
白井一幸ヘッドコーチ

インボイス制度 適格請求書の消費税の扱い

投稿者:落合智貴
インボイス制度が令和5年10月からスタートするにあたり当社でも本格的に準備を始めました。
「T」で始まる適格請求書発行事業者番号を取得し、請求書や納品書・領収書などに記載をしなければならないのは知っていましたが、消費税の計算の仕方にも注意が必要であることを最近知りました。
一般的に個人が商店などで買い物する場合は一回ごとのレシートで消費税を計算して支払いを済ませます。車を買うとか何かのサービスの対価を支払う時も同様に一回一回の買い物ごとに清算するのが普通だと思います。
しかしBtoBの場合などでは、一ヶ月の売上げをまとめて請求書を発行するのが普通です。当社も仕入・売上、両面で一ヶ月の請求書を元に支払い・入金を処理しています。
今回のインボイス制度においては一つの請求書において「明細ごとに消費税端数処理を行い、その合計を税率ごとに区分した消費税額等として記載することは出来ない」とのことです。当社では今までこのやり方で請求書を発行していました。しかし今後は「一つの適格請求書につき、税率ごとに一回、1円未満の端数処理を行わなければいけない」となります。

インボイス
お客様によって一ヶ月の伝票明細は100件以上になることもあります。伝票ごとに消費税を計算してから一ヶ月の合計を計算するのと、一ヶ月の税抜き金額を合算してから消費税率を掛けるのでは数円のズレが出てくるのが普通です。
これを無くそうというのが今回のインボイス制度の変更点となります。
販売管理システムの設定変更で対応できるようなので一安心ですが、“適格請求書登録番号“を表示するように修正するのに多少のコストが掛かることが分かりました。
フリーランスなど年間課税売上が1000万円以下の方への緩和措置が検討されているなど、まだ未確定の部分もあるようです。
今回の制度は税逃れを防ぐために必要なものであることは理解しますが、それに対応するためのコストや今後発生する事務コストを考えると企業側の負担は大きいなと、ため息をついてしまう今日この頃です。

一瞬で「できる」と思わせる心理術

投稿者:落合智貴
大塚商会さんの毎年恒例の展示会「実践ソリューションフェア」が2月8~10日に開催されました。そこで行われた講演会を聞いてきました。講師は山名裕子さん。“心の専門家”との肩書をもつ方です。演題は【一瞬で「できる」と思わせる心理術】です。

山名裕子
人間には“確証バイアス”というのがあり、第一印象で良いと思った人の言葉は肯定的に聞いたり感じたりし、第一印象が悪かった人の言葉や態度は否定的に感じる傾向があるそうです。初めて会った人とのやり取りはファーストリアクションが大事。“あなたに関心がありますよ!”という態度で接すれば相手は良い印象を持ちますし、“あなたには興味がない”という態度をとればその後の関係性は発展しない。ファーストリアクションが良い人は運を引き寄せることになりそうです。

第一印象を良く見せるには、自分に自信を持つことも大事だそうです。
自信を持つためには以下が大切です。
・小さな成功を重ねる
・知識・情報をたくさん得る
・はずかしい経験を厭わない(失敗も良い経験のひとつ)
・拡張自我をもつ(きちんとした服装をするなど)

“言葉が現実を作る“というのも大事な観点です。人の悪口を言うことは、その人をネガティブにとらえるように自分に聞かせていることになります。ネガティブな発言は自分の耳を通じて聞くことにより、自分の志向もネガティブになっていく。だから日頃からポジティブな発言を心掛けるようにすれば、自分の気持ちも前向きになり物事が良い方向に進むということだと思います。

ソフトバンク創業者の孫正義さんの口癖は“それ是非やりましょう!”との事。
周りを強く引っ張っていく人にはポジティブなオーラが出ているのかもしれませんね。

アルコールチェッカーの使用開始

投稿者:落合智貴
道路交通法施行規則では、乗車定員が11人以上の自動車にあっては1台、その他の自動車にあっては5台以上を使用している事業所(自動車使用の本拠)ごとに安全運転管理者1名を選任するとされています。
当社も9台のトラック・軽自動車を使用していますので、安全運転管理者設置事業者となっており、年一回の講習を受講しています。

2021年6月に千葉県においてトラック運転手の飲酒運転により複数の児童が亡くなるという事故があり、安全運転管理者設置事業者に対するアルコールチェックが義務化されました。運賃収入を得ている緑ナンバーについては従来から運転の前後にアルコールチェックが義務化されていましたが、今回は白ナンバーにおいても義務化されたということです。

アルコールチェッカー
当初は2022年10月からアルコールチェッカーを利用した検査と結果の保管が義務付けられましたが、アルコールチェッカーの機械の生産が追いついておらず義務化が延期になっている状況です。
当社は昨年春からアルコールチェッカーを発注していましたが、先月(2023年1月)にようやく入荷いたしました。
タイムカード横に機械を設置し、業務で車を運転する社員は、出社時と帰宅時にストローを使って息を吹きかけて検査をします。誰がいつ検査をしたかが自動的に記録されるので非常に便利です。当社では毎月の検査データをプリントアウトして保管することにしました。

もし社員が車で死亡事故を起こしたら大変な事態です。
出来ることを一つずつやっていくことが大切だと思います。

沼袋駅前再開発

投稿者:落合智貴
当社は3年半前の令和元年7月に今の中野区江古田に移転しましたが、最寄りの駅は西武新宿線沼袋駅となります。
現在西武新宿線は中井駅~野方駅の地下化工事を進めております。会社移転当初にはすでに工事が始まっておりましたが、当初の予定は大幅に遅れているようです。
沼袋駅前は南北を渡る道路に踏切があり、特に通勤時間の朝は踏切渋滞が起きています。
地下化工事が完成すれば踏切渋滞はなくなります。
西武線新宿線中井~野方駅間連続立体交差事業

【西武線ホームページより】
【西武線ホームページより】

【沼袋駅工事の様子】
【沼袋駅工事の様子】

合わせて中野区は、平成29年(2017年)5月に「西武新宿線沿線まちづくり推進プラン(沼袋駅周辺地区編)」を策定し、まちの将来像を実現するため、4つの具体的なまちづくりの取り組み(施策)を示しました。
沼袋駅から当社に歩いていくには、駅前の踏切から商店街を北上することになりますが、この一方通行の道が拡張し、両側通行になることが予定されています。

【商店街出口の沼袋交差点】
【商店街出口の沼袋交差点 建物の解体工事が始まっています】

沼袋の商店街は昨年後半あたりから立ち退きのため店じまいが増え、ところどころで解体工事が始められています。道路の両側が約4mづつ後退するそうです。
これを機に引退される商店の方も多いのではないでしょうか。
沼袋駅前の再開発が完了するのはまだまだ先になると思いますが、線路の地下化が終われば地上部分にも新たな商業施設ができると思います。商店街の再生も含め生まれ変わる街の風景を楽しみに観察していきたいと思います。

2023年を占う

投稿者:落合智貴
ここ数年はコロナ禍やウクライナ戦争、安倍元首相の銃撃など、年の初めには思いもしなかった出来事によって世の中の状況が大きく変わることが続いています。2023年も予測不能な事件が起こるかもしれませんが現状から考えられるポイントに目を向けたいと思います。

【日比谷 馬場先門から】
【日比谷 馬場先門から】

私が注目するポイントは「インフレ」と「サプライチェーン」です。
まずは「インフレ」について。2022年12月の消費者物価指数は前年同月比で4.0%上昇となりました。これは41年ぶりの事だそうです。企業物価指数も前年同月比10.2%アップで、22ヶ月連続で上昇。資源高は2年前からじわじわと進んでおり、ウクライナ戦争で拍車をかけたと言えます。私の実感では配管材や住宅設備機器でも前年比20%~50%ほど値上がりしている製品群も多いですので今後さらに物価指数が上昇していく可能性が高いと考えます。
岸田内閣と経団連は賃金アップが必要であるとの認識を共有しています。現状では消費者物価指数と企業物価指数には6%以上の開きがありますので、ひとまず企業は利益を削って価格上昇をギリギリに抑えているといったところでしょうか。今後、賃金アップの原資を確保するためには企業は価格転嫁を促進していかなければならないと思います。
バブル崩壊以降の日本経済は30年にわたり経済成長が止まりデフレに悩まされました。この間「値下げしないとお客様が買ってくれない」というマインドが強かったと思いますが、2023年以降「賃上げをしないと社員が働いてくれない」という新たな悩みが増えてくるのかもしれません。

二つ目は「サプライチェーン」です。コロナ禍以来、ベトナムや上海におけるロックダウンなどの影響で部品調達や製品輸入が滞り、供給不安定の状況がいまだに続いています。バブル崩壊以降の円高を背景に日本の製造業は安い人件費を求めて、中国・タイ・ベトナムなどと製造拠点を移していきました。しかし円安の顕在化や日本の相対的賃金の低下、サプライチェーンリスクの高まり、経済安全保障の観点からも製造業の国内回帰が必要との声が高まっています。半導体工場が熊本で建設、あるいは第二の候補地が検討されていることに象徴されるように「製造業の国内回帰」は日本経済復活の大きなきっかけとなるのではないでしょうか。

いずれにしても平和あっての生活や企業活動です。
ウクライナ戦争の一日も早い終戦とコロナの終息が多くの皆さんの願いではないでしょうか。

謹賀新年 2023

賀正2023
新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
お陰様で当社は昨年創立70年を超えることができました
これも偏にお取引先様各位のお力添えの賜物と深く感謝致します
新型コロナに加えウクライナ情勢などまだまだ難しい状況が続きますが
皆様と共に乗り越えていきたいと存じます
今後とも社員一同益々努力していく所存でございます
本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます

令和五年 元旦      
落合住宅機器株式会社     
代表取締役社長 落合智貴

新価値創造展2022 を見学

投稿者:落合智貴
東京ビックサイトで行われた「新価値創造展2022」を12月16日に見学してきました。
この展示会は中小企業基盤整備機構(中小機構)が主催するものです。
中小機構は独立行政法人として様々な中小企業支援を行っています。
当社も先日、銀行様の紹介で経営相談窓口を利用させて頂きました。

今回の展示会は中小企業が持っている工業的な技術やITツール、SDGsへの取り組みを意識した商品など、様々な企業が出展していました。

新価値創造展
イベントコーナーでは「中小企業の未来戦略2023 どうなる? どうする?」と題して、ロンドンブーツの田村淳さんをモデレーターとしたトークセッションも行われました。
田村さんの他、ダイヤ精機の諏訪貴子社長、ココナラの南章行会長、日経BPマーケティングの高柳正盛社長が参加されていました。

中小企業の主な悩みとして議題に上がったのは以下の通りです。
1,事業継承について
2,人材採用・育成について
3,ブランディング・マーケティングについて

1の事業継承については跡継ぎとなる子息が継いでくれない、もしくはうまく継承できない会社が多いことを知りました。最近はM&Aなども増えているようですが、3代・4代と世襲を続けていく事はなかなか難しいようです。
2の人材採用・育成については、中小企業ではそもそも採用が出来ない、採用しても2~3年で辞めてしまうケースが多いようです。
3のブランディング・マーケティングについては、若い経営者は比較的上手にやれるケースがありますが中小企業では難しいと感じている会社が多いようです。
会社のブランディングは2の人材採用にもつながってくるものだと思います。
少子化でこれからますます人材採用が難しくなる中で、働きやすく、やりがいのある会社であることを社内外に認めてもらう努力をしていかないと中小企業の継続は簡単ではなさそうですね。

「たのめーる横浜物流センター」を見学

投稿者:落合智貴
当社が取引している大塚商会さんが運営しているネット通販サイトが“たのめーる”です。
一般文具などオフィスに必要な商品を数多く取り扱っています。
11月18日に横浜市金沢区にある、「大塚商会たのめーる横浜物流センター」を見学してきました。
たのめーる横浜倉庫
昨年(2021年)10月にオープンした物流センターはSBSロジコムグループが運営しており、最新の物流設備を備えています。
受注データは電子化されており、自動発行される伝票とピッキングコンテナが倉庫内のコンベアによって運ばれていきます。
頻度の高い商品はデジタルピッキングエリアにて人が棚から商品を取り出します。その際、ピッカーは光の点滅で表示される棚から表示された個数をピッキングして商品をコンテナへ入れます。頻度の低い商品は“オートストア”と呼ばれるロボットピッキングシステムにより立体的に配置された倉庫から機械が商品をピッキングエリアまで運んでくれます。
この“オートストア”は12段積みされた箱の集積で構成されていますが、AIの判断によって、ピッキングに時間がかかる段積み下部の箱には頻度の最も低いもの、比較的頻度が高いものは段積みの上部に保管されるようにプログラムされています。

【オートストア】
【オートストア】

最後の箱詰め作業では、あらかじめ物量に適した箱の大きさが伝票に示されており、箱詰め担当者は指定された箱に要領よく収納して封函します。比較的大きな箱が必要な物量の場合は“自動梱包機”の方に回ります。これはコンピューターが判断した物量に応じて箱の大きさがぴったりになるように箱の四隅に切り込みを入れて箱を必要最小限の大きさに織り込んでから封函します。これによって無駄な緩衝材が不要になります。
当社の出荷頻度ではこのような立派な自動倉庫は必要ないと思いますが、最先端の物流システムを見ることは大変参考になりました。

初台旧本社のその後・・・

投稿者:落合智貴
【2020年 解体直前の初台旧本社ビル】
落合ビル外観
当社は令和元年(2019年)7月に渋谷区本町から中野区江古田に移転しました。
旧本社は1階に会社事務所と倉庫を構え、45㎡×18所帯の7階建て賃貸マンションでした。
当社のトラックなど車両10台を駐車し、パイプ棚も配置しておりました。
初台駅から徒歩10分程の旧本社はその後、東京建物様に売却しました。そして2年前より解体、新たな賃貸マンションへの建替えが進められてきました。
この度「Brillia ist 渋谷本町」が完成し、土地の旧オーナーとして内覧会にご招待頂き、見学してきました。

【2022年9月完成 Brillia ist 渋谷本町】
ブリリアist渋谷本町外観
今回新たに完成したのは25㎡~50㎡の合計47所帯の賃貸マンションです。
ガラス張りの外観が印象的です。
駐車スペースはなく、バイク置き場や駐輪場は完備されています。

このマンションのポイントはコロナ禍を踏まえ、共有のワークスペースが充実していることです。
1階のフリースペースにはWi-Fiやコンセントが完備されたフリーデスクがあり、入居者は自由に使うことが出来ます。
ブリリアist渋谷本町フリースペース

またオンライン会議などに使用できる個室ブースも6室設けられ、予約制で利用できるそうです。自室とは別にテレワークできる部屋があるのは公私の切り替えをする上で非常に魅力的ですね。部屋のタイプによっては居室とは別に1階に専用トランクルームがあるのもうれしい特典です。
ブリリアist渋谷本町個室
コロナ禍で資材の高騰やサプライチェーンの乱れなど建築が困難な時期であったと思います。そんな中で、ライフスタイルが変わり住まいへのニーズが大きく変わったことにうまくプランニングした東京建物様は素晴らしい会社だと思いました。

祖父の代から引き継いだこの土地は手放しましたが、社会のニーズに応えた建物に生まれ変わったことは私にとってもうれしく、一連の本社移転の本当の終結になった感じがします。
「Brillia ist 渋谷本町」が多くの方の人生のすばらしい舞台になることをお祈りしております。

コロナ、ウクライナ・・・そして円安

投稿者:落合智貴
ダイキン工業は2023年度中に有事に中国製部品がなくてもエアコンを生産できるサプライチェーンを構築するそうです。
日本はバブルの頃まで経済成長を続け、ドル円レートは360円から1995年には79円まで円高が進みました。バブル以降、日本の製造業は円高を背景に人件費の安い中国や東南アジアに製造拠点をシフトしていきました。

ダイキン
新型コロナが発生してからベトナムや上海のロックダウンの影響でウォシュレット、エアコン、給湯器、ポンプなど当社が扱う多くの製品が一時供給ストップとなりました。
コロナによるサプライチェーンの混乱、ウクライナ戦争による資源高、日米金利差による円安とメーカーが海外生産をするメリットがことごとくデメリットに転換していったのがこの3年間だったと思います。

バブル以降の日本は他国の成長を尻目に賃金が上がらず、人口減少も始まり、GDPは世界3位からの転落も視野に入ってきました。
今回のダイキン工業の動きは日本への製造拠点回帰という合理的な動きの典型例だと思います。サプライチェーンの安定化や内需・雇用の拡大など日本再興のきっかけになることを願います。

空き家問題を考える

投稿者:落合智貴
日本経済新聞によると2023年に日本の空き家は1000万戸に達するそうです。
日本の人口はすでに減少局面に入っていますが、世帯数はいまだに増え続けています。
しかしいよいよ世帯数も2023年に5419万戸でピークとなり減少が始まると予想されています。
建設業界に身を置く我々としては、新築着工戸数が増えることを期待して仕事をしてきましたが、もう新築は多くは必要ないということになりそうです。

空き家問題を考える
戸建ての空き家に関しては、死亡したのに名義が書き換えられてないケースがあります。相続人不明のまま放置されているケースや、分かっていても取り壊し費用を惜しんでそのままにしているケースなどがあると思われます。
マンションの場合も深刻です。所有者と連絡がつかず、修繕積立金が集められず、建替えに必要な5分の4の議決も得られないなどの経緯で建替えを決断できないまま管理不在で老朽化していくマンションも徐々に増えているようです。
築50年を建て替えの目安とすると、今から50年前の1972年より前に建てられたマンションよりもその後に建てられたマンションの方が圧倒的に多いです。すなわちこれから築50年を超えるマンションがどんどん増えていくということです。

これらの問題を解決するために議論されていることは、
1, 建替えに必要な議決を「5分の4」から「4分の3」や「3分の2」に引き下げる
2, 空き家を解体して更地にすると固定資産税が高くなることの是正
などです。
かつて日本の住宅事情は“ウサギ小屋”と揶揄されてきました。
しかしコロナ禍でテレワークが増えてきたことで都心ではなく郊外を選択する人も増えてきましたし、空き家をうまくスクラップ&ビルドしていけば一戸当たりの面積を広く作ることもできます。

設備や内装はかつてに比べて格段におしゃれになっています。
日本の住宅の付加価値を高めていくことも我々の役目ではないかと思います。

MMT理論を考える

投稿者:落合智貴
日本がデフレと言われるようになって25年ほどになるでしょうか。この間、中国や欧米では賃金上昇を成し遂げているにもかかわらず、日本は全く賃金が上がっていません。
政府の財政政策はプライマリーバランスが重要視されますが、その対極にあるのが“MMT理論(Modern Monetary Theory)”です。藤井聡著「MMTによる令和新経済論」(晶文社)ではMMT論者が経済理論を解説しています。

MMT理論
この著者は、MMT理論は財政規律を無視したトンデモ理論と評されることが多いが、これこそが日本経済再生のシナリオである、と述べています。
●貨幣(オカネ)とは納税に使える返済期限のない、国家の借用証書である。
●国債が存在している間だけ、その金額の貨幣がこの世に存在する。要するに国債がなくなれば貨幣も消えてなくなる。
●インフレ率を適正水準に調整することを目指すのがMMT理論。
●プライマリーバランスの黒字化目標は撤廃すべきである。
●デフレ脱却までは消費税は減税すべきである。
●「円の信認」は政府の徴税機能が崩壊したり、国民が納税義務をボイコットするなど「徴税を巡る国家体制」が失われたときに初めて失われる。国債の残高が増えすぎたり、円が増えすぎる事で「円の信認」が失われることは起こり得ない。
●財政支出は無駄遣いするのではなく、ワイズスペンディングとしてお金の使い道はいくらでもある。例えば①介護・医療供給量の強化 ②食料自給率の確保 ③資源・エネルギー自給率の向上と輸入価格の引き下げ ④物流・輸入コストの縮減 ⑤防災・強靭化 ⑥地方活性化 ⑦科学技術力の強化 ⑧防衛力の強化

結論としては、過剰なインフレやデフレを回避するために、インフレ率=物価上昇率が2%~4%程度に安定的に収まるように、新規国債の発行額、場合によっては消費税率を調整することを通して、毎年毎年政府の財政収支を調整していくことが必要であるということです。要するにインフレ目標に達するまでは国債をジャブジャブ発行した方が良いということです。
この理論が政府の中で主流になる気配はありませんが、この理論によるデメリットを私はあまり感じません。皆さんはどう思いますか?

新型コロナ第7波

投稿者:落合智貴
新型コロナの第7波のピークを迎えている現在、毎日全国で20万人以上の新規感染者が報告されています。かくいう私も先日家族が陽性になってしまいました。
濃厚接触者は追わないというのが最近のルールになりましたが、同居している家族は5日間の自宅待機が求められます。
仮に20万人が一か月続けば600万人。日本の5人に一人が感染するペースです。
家族が感染した、保育園が休園になったなど、本人が感染していなくても会社に行けない状況になる人はますます増えてきそうです。
仕事も家でできる体制や、誰かが急に休んでも替われる体制など各企業は対策を求められます。
コロナ禍3年目になりますが、秋になると落ち着いてくる傾向があります。
状況が良くなるまでもう少しの辛抱かもしれませんね。
第7波

イトーヨーカドー創業者 伊藤雅俊氏の人生

投稿者:落合智貴
セブン&アイ・ホールディングスの名誉会長で創業者の伊藤雅俊氏の人生をつづった「伊藤雅俊 遺す言葉(セブン・&アイ出版)」を読みました。
大正13年生まれの伊藤氏は三菱鉱業の勤務を経て、戦争中に徴兵され、特攻の訓練を受けている途中に運良く終戦を迎えます。戦後、東京・千住で母と異父兄が切り盛りしていた洋品店「羊華堂」を手伝います。伊藤氏は自らを複雑な家庭環境で育ったと述べており、母の3度目の結婚で生まれた伊藤氏には父の異なる兄弟がいました。その中でも、自分の事は顧みず他人に尽くした母親への思いと、父親代わりとなって自分を学校に行かせてくれ、商売の基本を教えてくれた異父兄の譲氏に対する思いは一際強いものがあります。兄の譲が44歳で急死したことをきっかけに株式会社ヨーカ堂を昭和33年に設立し、初代社長に就任します。

伊藤雅俊
伊藤氏の言葉からは端々に“人への感謝”がつづられています。戦後の混乱期の中では人の力を借りなければならないことも多く、複雑な家庭環境の中で争いにならないように道筋をつけてくれた同業者の恩人もいたそうです。“感謝”と“謙虚”が伊藤氏の考え方のベースになっているように感じます。

私が大学生だった平成初期のころ、財務会計の授業で事例として取り上げられたのが、「フロー経営のイトーヨーカ堂」と「ストック経営のダイエー」でした。借金を抑えて利益を重視するヨーカ堂と、借入によるレバレッジを効かせて不動産を増やしていくダイエーは、成功した同じ小売業にもかかわらず考え方が正反対である事例でした。その後ダイエーはバブル崩壊の波にあらがえず衰退していくわけですが、フロー経営のヨーカ堂の考え方には貧しいころの伊藤氏の借金嫌いから来ていたことをこの本を読んで初めて知りました。

巻末の元日経新聞の末村篤氏の解説は秀逸でした。伊藤氏は総会屋問題で退任しなければならなかったことについては多くを語らず、心を痛めているようです。セブンイレブンを大きくしていった鈴木敏文氏との関係も多くは語らず経営を任せていったとの記述があります。情の伊藤氏が理の鈴木氏を静かに見守ったからこそセブンイレブンやセブン銀行などの新規業態がうまくいったのだと思います。鈴木氏も”個性的なダイエー中内さんや西武の堤清二さんだったら自分は三日と持たなかっただろう”と語っているそうです。
伊藤雅俊氏の人生は、俺が俺がの経営ではなく、理念を重んじ、若い世代を陰から見守る、いかにも日本的な“和の精神”を体現したものだったように思います。

安倍晋三元首相の銃撃事件

投稿者:落合智貴
安倍晋三元首相が7月8日に銃で撃たれ死亡するという大きなニュースがありました。
日本の首相経験者が殺害されるというのは戦前の5.15事件や2.26事件以来かと思います。
私はその日の昼過ぎに“安倍元首相が撃たれて心肺停止“と取引先の方から聞いた時、「それはダメだろ」と思わず口にしてしまいました。
参院選の遊説中に背後から銃撃されたことに対し、“民主主義の根幹である選挙中に、言論の自由を暴力で封殺するのはあってはならない”と多くの政治家や識者がコメントしています。しかし容疑者の供述を見る限り、自分が恨んでいる特定の宗教団体とつながりがあるから安倍氏を襲撃したとのことです。政治的な信条の違いによる犯行ですらない事に虚しさを感じます。

安倍晋三元首相

安倍元首相は強すぎた故に批判されることも多いですが、見習うべき点が多くあると思います。
一つは考え方に信念があることです。考え方がブレずに、何度も同じことを訴えてきました。“アベノミクス3本の矢“のように重要なポイントを示して訴え続けたこともそうですし、防衛問題に関しては戦争をしないためにはどうしたらよいのかという信念を強く持っていたように感じます。
二つ目は対話能力の高さです。海外の首脳ともフレンドリーな関係を築くのが大変上手だと思います。また自分と違う考え方の人に対してもしっかりと対話ができる包容力があったように感じます。
三つ目は行動力です。アメリカのトランプ氏が大統領選に勝利した直後に真っ先にお祝いに駆け付けた素早さは、日米の協力関係を強固にするために大変重要な行動だったと思います。また世論や周りの意見を聞いて、良いと思ったことはすぐに行動に移すことが多かったと思います。

人の信頼というのは一つ一つの言動によって高められたり失墜したりするものです。
安倍氏の言動が信頼に足りるものだと評価されたからこそ、多くの外国首脳から信頼され、国内の選挙で勝ち続けたのだと思います。
日本の存在感が最近大きくなってきたのは安倍氏の功績が大きいと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。