WBC日本優勝

投稿者:落合智貴
ご承知の通り、野球のワールドベースボールクラシック(WBC)2023で日本がアメリカを決勝で破り優勝しました。日本中が沸いていますね。
今までの日本は体格差で劣るアメリカに対して、きめ細かい小技で勝負するスモールベースボールのイメージが強かったです。しかし今回のチームは選手が大型化し、パワーでも負けないチームで臨むことが出来ました。
メンタル面でもチーム全体が前向きな雰囲気を作り出し、チャンスやピンチでもプレシャーに押しつぶされることなく自分たちの力を出し切ることが出来たと思います。
今回の勝因はなんといっても栗山監督の一貫したチームコンセプト作りだったと思います。
ベテランとして皆が尊敬するダルビッシュ投手、世界が誇るNo.1プレーヤーの二刀流大谷選手、日本では無名だった日系メジャーリーガーのヌートバー外野手など、自分がこのチームいる意義をよく理解した人たちを集めたチーム編成だったと思います。

WBC
そして選手起用に関しても、選手を信じ切って任せることを通しました。不振だった村上選手が、準決勝のメキシコ戦で1点差で負けていた9回裏0死1,2塁の場面で登場。バントをさせてもおかしくない場面でも村上を信じて打たせ、逆転サヨナラ二塁打を導いたのはこの大会最大の決断だったと思います。
あまり目立ちませんが、今回のヘッドコーチを務めた白井一幸氏は元日本ハムの選手、二軍監督などで活躍した方で、若手育成に関する著書もあり講演活動も行っています。選手には手取り足取り教えるのではなく、自分で考えさせ、自分の意志で努力をさせるコーチングの理論をしっかりと確立している方です。前提としては選手をリスペクトすることからスタートするのが最近のコーチング理論だと思います。
野球におけるチーム作りと会社におけるチーム作りは共通するものが多いと思います。
今回のWBCから学べることは多いかもしれませんね。
【白井一幸ヘッドコーチ】
白井一幸ヘッドコーチ

金属継手メーカーの業界再編【日立・JFE】

投稿者:落合智貴
金属継手
鋼管や金属継手はかつて管工機材業界では主流の管種でした。昭和40年代くらいまでは飲料用の給水管においてSGP白と白継手が使われておりました。しかし水道管の赤錆が社会問題となり、それを解消すべく昭和50年前後から、粉体ライニング鋼管(PA,PB,PD)とコート継手の組み合わせが登場します。しかし鋼管の管端部や継手の残り山ネジの金属部分が赤錆を発生させることが分かり、昭和60年前後に管端防食継手(コア入)が開発され、今でも塩ビライニング鋼管(VA,VB,VD)と組み合わせで使われることが多いです。

しかし平成10年代くらいから、従来からある塩ビ管に加え、架橋ポリエチレン管(白色)やポリブテン管(黄色)が登場し、今では宅内配管の主流となりました。平成23年の東日本大震災を契機に、耐震性に優れた高性能ポリエチレン管(青色)が給水立管に使われることも増えてきました。給水・給湯・排水のいずれにおいても金属配管から樹脂配管への移行が進んでいるのが現状です。

そんな中、金属継手メーカーは合併やグループ再編などのアライアンスが進んでいます。
令和5年に入ってからも大きな動きがありました。
永年、金属継手のトップシェアを誇っていた“ひょうたんマーク”の日立金属は日立グループから離れ1月4日に「プロテリアル」に社名変更しました。
また、“ゆびわマーク“のJFE継手(旧日本鋼管継手)は親会社がリケンとなり5月9日より「日本継手」に社名変更する予定です。
“こまマーク”のリケンは当社がメインとしているメーカーですが、従来からCK金属と連携をとっており、「リケン・CK・旧JFE」を一つのグループとみると旧日立グループを超える勢力となります。
アライアンスの進行は、需要の減少による生き残り策ともいえるでしょう。
消火配管を含めれば金属管はまだまだ根強い需要もあります。
時代の変化に柔軟に対応できるかが生き残りのカギのようです。

インボイス制度 適格請求書の消費税の扱い

投稿者:落合智貴
インボイス制度が令和5年10月からスタートするにあたり当社でも本格的に準備を始めました。
「T」で始まる適格請求書発行事業者番号を取得し、請求書や納品書・領収書などに記載をしなければならないのは知っていましたが、消費税の計算の仕方にも注意が必要であることを最近知りました。
一般的に個人が商店などで買い物する場合は一回ごとのレシートで消費税を計算して支払いを済ませます。車を買うとか何かのサービスの対価を支払う時も同様に一回一回の買い物ごとに清算するのが普通だと思います。
しかしBtoBの場合などでは、一ヶ月の売上げをまとめて請求書を発行するのが普通です。当社も仕入・売上、両面で一ヶ月の請求書を元に支払い・入金を処理しています。
今回のインボイス制度においては一つの請求書において「明細ごとに消費税端数処理を行い、その合計を税率ごとに区分した消費税額等として記載することは出来ない」とのことです。当社では今までこのやり方で請求書を発行していました。しかし今後は「一つの適格請求書につき、税率ごとに一回、1円未満の端数処理を行わなければいけない」となります。

インボイス
お客様によって一ヶ月の伝票明細は100件以上になることもあります。伝票ごとに消費税を計算してから一ヶ月の合計を計算するのと、一ヶ月の税抜き金額を合算してから消費税率を掛けるのでは数円のズレが出てくるのが普通です。
これを無くそうというのが今回のインボイス制度の変更点となります。
販売管理システムの設定変更で対応できるようなので一安心ですが、“適格請求書登録番号“を表示するように修正するのに多少のコストが掛かることが分かりました。
フリーランスなど年間課税売上が1000万円以下の方への緩和措置が検討されているなど、まだ未確定の部分もあるようです。
今回の制度は税逃れを防ぐために必要なものであることは理解しますが、それに対応するためのコストや今後発生する事務コストを考えると企業側の負担は大きいなと、ため息をついてしまう今日この頃です。