投稿者:落合智貴
足立区綾瀬にあります都立職業能力開発センターで配管材料の授業をやるようになって来年で10年になります。6か月で生徒さんが入れ替わるのですが、入学して3か月目くらいにいつも授業を行っています。
生徒さんは入学するとまず、塩ビ管(VP管)の接着、鉄管(SGP白)の切断・ネジ切り、銅管(裸銅管)の溶接の基礎作業を学びます。
これらが終わったころに私の「配管材料概論」の半日授業を受けていただきます。
まずは私が今実際に現場で使われている高性能の配管材料をザックリと教室で説明します。
その後実習室に移り、リケンさんから、白・コート・コア入・VF・LA・トップジョイントなどの継手を見せながら鋼管継手の種類を説明してもらいます。
その次はベンカンさんです。SU管用の継手を3種類説明します。圧着式(モルコ、ダブルプレス)、拡管式(BKジョイント)、ワンタッチ式(EGジョイント)を生徒さんに施工体験して頂きます。
最後はセキスイさんです。架橋ポリエチレン管をエスロカチット継手に各自差し込んでいただきます。エスロハイパーAWは電気融着するまでの作業手順を現物を見せながら説明します。ACドレン・耐火DV継手なども商品を触っていただきます。
職人不足はなかなか解消されませんが、職業訓練校である城東校でも生徒集めに苦労しているようです。生徒さんたちの納得のいく就職と社会でのご活躍を期待したいと思います。
【リケンさんによる説明風景】
月別: 2022年12月
新価値創造展2022 を見学
投稿者:落合智貴
東京ビックサイトで行われた「新価値創造展2022」を12月16日に見学してきました。
この展示会は中小企業基盤整備機構(中小機構)が主催するものです。
中小機構は独立行政法人として様々な中小企業支援を行っています。
当社も先日、銀行様の紹介で経営相談窓口を利用させて頂きました。
今回の展示会は中小企業が持っている工業的な技術やITツール、SDGsへの取り組みを意識した商品など、様々な企業が出展していました。
イベントコーナーでは「中小企業の未来戦略2023 どうなる? どうする?」と題して、ロンドンブーツの田村淳さんをモデレーターとしたトークセッションも行われました。
田村さんの他、ダイヤ精機の諏訪貴子社長、ココナラの南章行会長、日経BPマーケティングの高柳正盛社長が参加されていました。
中小企業の主な悩みとして議題に上がったのは以下の通りです。
1,事業継承について
2,人材採用・育成について
3,ブランディング・マーケティングについて
1の事業継承については跡継ぎとなる子息が継いでくれない、もしくはうまく継承できない会社が多いことを知りました。最近はM&Aなども増えているようですが、3代・4代と世襲を続けていく事はなかなか難しいようです。
2の人材採用・育成については、中小企業ではそもそも採用が出来ない、採用しても2~3年で辞めてしまうケースが多いようです。
3のブランディング・マーケティングについては、若い経営者は比較的上手にやれるケースがありますが中小企業では難しいと感じている会社が多いようです。
会社のブランディングは2の人材採用にもつながってくるものだと思います。
少子化でこれからますます人材採用が難しくなる中で、働きやすく、やりがいのある会社であることを社内外に認めてもらう努力をしていかないと中小企業の継続は簡単ではなさそうですね。
落合住宅機器の歴史を辿る【平成7年度(1995年度)後篇】
投稿者:落合智貴
平成7年6月4日に父 落合隆博が死去し、右も左もわからぬまま24歳の私は三代目社長に就任しました。私が入社した時には父はすでに入院していましたので、父と一緒に会社に行くことは一日もありませんでした。もちろん引き継ぎなんてできてません。
世間は「お手並み拝見」と思っていたことでしょう。「あの会社ヤバいんじゃないか」と思っていた人も少なくなかったかもしれません。
会社の存続が賭かった状況で、とりあえずやるべきことの優先順位をつけました。
社長就任の挨拶に伺うのは、1、金融機関 2、仕入先 3、得意先 の順番でした。
企業の資金繰りは待ったなしですので、銀行をまずは安心させなければいけません。そして与信不安を感じて商品を売ってもらえなくなっては困りますので仕入先への挨拶を行いました。得意先への対応はひとまずスタッフに任せ、ひと段落した後にお得意様を回りました。
何しろ入社して一カ月しか経っていませんのでやること全てが初めてです。
祖父の落合義作会長は現場を退いて永かったので細かいことは分かりません。
資金繰り、給料計算、ボーナスはどうする?
月次決算ってどうやるの? 算定基礎届ってなんだ! 年末調整?わけわからん
売上が下がってる?? お客さんの支払いが遅れてる?? 社員が辞めたがっている??
次々と押し寄せる難問に一つ一つ応えていくのに精いっぱいでした。
しかし、社員やお取引先様の助けを借りながら何とか1年を乗り越えました。
もう安心だと思えたのはこの何年後だったでしょうか?
パナソニック工具 ミニ展示会を実施
投稿者:落合智貴
当社の工具展は初台に本社があった際には近くの渋谷本町公民館で工具メーカー様に一堂に集まっていただき行っていました。
令和元年に中野区江古田に引っ越してからは、工具展に適した会場が会社近くになかったため、狭いながらも1階入り口のカウンター前で2日に分けて行いました。しかし令和2年にはコロナ禍となり工具展は中止としチラシセールを開催する形をとっています。
今回新たな試みとして、11月29日に1社単独の展示をしてみました。
パナソニックさんのみの参加で、ついでに防寒対策商品も展示しました。
ウィズコロナの時代の展示会の在り方はまだまだ模索が続きそうです。
お客様に喜んでいただける形を考えていきたいと思います。