タカラスタンダード ショールーム見学

投稿者:落合智貴
タカラスタンダードの新宿ショールームを見学してきました。
ホーローキッチンで有名なタカラスタンダードですが、ホーロー(琺瑯)とは、鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付けたものだそうです。
ショールームではホーローキッチンの表面の素材を木のハンマーで強くたたく実験をしてくれましたが、よっぽど強くたたかないと凹まないことが分かりました。また同じくホーロー表面を火で焙ってみると、ススが付きますが布巾で拭くとススはきれいに取れます。燃えたり焦げたりすることはないそうです。

フルモデルチェンジしたLEMURE(レミュー)シリーズでは木目のデザインを実現。
木製に見えるキッチン表面はホーロー素材です。
タカラ キッチン
お風呂もホーロー素材。油性マジックも水をかければ簡単に落とせます。
タカラ バス
イメージキャラクターは土屋太鳳さん。
ショールームレディーと同じ服装でメディアに登場してくれています。
タカラ 土屋太鳳

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和34~37年度(1959~1962年度)】

投稿者:落合智貴
昭和32年2月に就任した岸信介首相の最大の課題は日米安保条約改定でした。
昭和35年のいわゆる「60年安保闘争」の末、6月に新安保条約成立と引き換えに岸首相は退陣します。
戦争の記憶がまだ強く残っている時期で、戦争はこりごりだという多くの国民の声。
現実的に日本をどう防衛し、平和な社会をどう作っていくかというイデオロギーの対立。
そういったものが複雑に絡み合い、様々な人たちが日本のあり方を真剣に考える、そういう時代だったのだと思います。

当社は昭和37年4月に松下電器産業(現パナソニック)と代理店契約を結びました。
「ナショナル」のブランドで電気器具を中心に製造していた松下電器は街の家電店を「ナショナルショップ」として育成し、家電の売り上げを拡大していました。
家電業界で業績を伸ばしてきた松下電器が管材業界に目を付けたのがこの頃です。
当社は松下電器の代理店に管材業界として初めて選ばれた数社のうちの一つであり、当社の落合義作創業者はそれを大変誇りに思っていました。
松下電器の代理店であることが対外的な信用に大きくつながるんだとよく話していました。
松下電器のポンプや浄化槽、東洋陶器(現TOTO)の衛生陶器などの販売を始め、商材を広げ始めたのが昭和37年頃からだったようです。

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【経営の神様 松下幸之助。松下イズムは当社の経営理念にも大きく影響しています】

キャッシュレス決済の導入

投稿者:落合智貴
韓国や中国で早くから進んでいたキャッシュレス決済ですが、日本でもこの2~3年でかなり定着してきました。私自身もコンビニや飲食店ではPASMOを使うことが多くなりました。
当社に来店される初めてのお客様でも“キャッシュレス決済ができないか?”とのお問い合わせが増えてきました。
この度当社ではキャッシュレス決済システム「AirPay」を導入いたしました。
クレジットカード、交通系カード、バーコード決済(●●Pay等)がご利用いただけます。
手持ちの現金を気にせずにご利用できるようになりましたので、是非ご活用下さい。
尚当社と口座を開設の、月締めご請求払いの場合にはご利用できませんのでご了承下さい。

airpay

三菱電機暮らしと設備の総合展2023

投稿者:落合智貴
8月23~24日に東京ビックサイト西ホールにて「三菱電機暮らしと設備の総合展」が開催されました。以前は毎年行われていましたが、コロナ禍で開催できず、4年ぶりの開催となりました。
展示場ではBtoCコーナーとBtoBコーナーに分かれていました。
BtoCコーナーではルームエアコンやエコキュートに加え、冷蔵庫や洗濯機など家電品の展示もありました。
BtoBコーナーでは業務用空調機や照明器具、全熱交換機ロスナイなどが展示されておりました。
三菱電機
商社主催の商品説明会ではエアコンにおける三菱電機の省エネの優位性を中心に説明がありました。
原油価格の高騰により電気代が上がっている昨今、省エネは注目のポイントになっています。
ムーブアイ機能によって、人がいる場所に限定した空調が行われるなど、省エネ性と快適性を重視しているのが三菱電機の特徴です。

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和38~41年度(1963~1966年度)】

投稿者:落合智貴
昭和39年の東京オリンピックを契機に日本の戦後復興は着実に進んでいました。
新幹線や高速道路、様々なインフラが東京オリンピックを目標に建設されました。
池田勇人首相は経済に重きを置き「所得倍増計画」を掲げて高度経済成長の基礎を築きました。
池田首相は体調不良を抱えながら東京オリンピックを迎え、閉会式の翌日に退陣を表明し、翌年昭和40年に亡くなったそうです。

東陶特約店会
【昭和40年東陶特約店会 前列右から3人目が落合義作社長】

当社も設立以来10年以上が経過し、会社の体裁を整えつつあった時期だと思います。
創立当初50万円だった資本金は昭和40年には400万円まで増やしています。
この頃は増資によって財務体質を厚くしていくのが目標だったようです。

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昭和37年に松下電器産業の代理店になり、昭和42年5月には「落合ナショナル管工事店会」を発足させました。
松下電器産業と当社・管工事会社が三位一体で取り組もうとの決意の表れです。
鉛管の販売が主業でしたので、当時の社名は落合鉛工株式会社ですが、この頃から、東陶やナショナルなどの衛生機器・住設機器に本格的に取り組みはじめました。

第55回 管工機材設備総合展

投稿者:落合智貴
令和5年7月25~27日に東京ビックサイト南ホールにて「第55回管工機材設備総合展」が開催されました。今回はAKB48の4名を迎えての開場式やトークショーも開催されました。
管工機材展開場式
【柏木由紀さん含めAKB48の4名のメンバーが開場式テープカットに参加】

水栓メーカーのSANEIさんではデザインを重視した水栓を展示していました。
SANEIは17ものデザインシリーズを持っており、それぞれのコンセプトで特徴を表現しています。
展示していたのは『ROFFINE』シリーズのシャワーです。
『ROFFINE』のコンセプトは“五感を満たす心地よさ。“
ヨーロッパ調のシンプルで洗練されたデザインで、時間がゆっくりと流れるような、落ち着いた空間を演出するとのことです。
高級ホテルなどで、蛇口を開けた瞬間にシャワーから冷たい水が出るとクレームになってしまう。そうならないようにヒーターを使って即お湯が出るようにしているそうです。

SANEI

新冷戦の勝者になるのは?

投稿者:落合智貴
第二次世界大戦後の世界は米ソ冷戦状態が永く続いていました。日本はその間急速な経済成長により戦後復興を果たし、世界第二位のGDPまで上り詰めました。その後ベルリンの壁崩壊やソ連崩壊によってポスト冷戦時代へと続きました。ポスト冷戦時代の日本はバブルが崩壊し、30年の長きにわたって低成長を続けているうちにGDPで中国に抜かれ、一人当たりGDPも2022年現在で世界30位に甘んじています。
「新冷戦の勝者になるのは日本(中島精也著)」では新冷戦において日本が大復活を遂げる条件が整っていると述べています。
新冷戦の勝者になるのは日本
新冷戦とは2017年の習近平国家主席の中国共産党大会のスピーチを皮切りに、世界覇権を狙う中国とそれを阻止すべく反撃をする米国の対立を軸として、権威主義と民主主義が戦う構図であり、ロシアのウクライナ侵攻はそれを象徴するものです。

第8章では「新冷戦は日本大復活の時代」と題し、日本復活の理由を説明しています。
ポスト冷戦時代では、冷戦終結とバブル崩壊が重なり、円高によって国内製造業がどんどん海外にシフトしていき、国内経済が空洞化していきました。その後金融緩和によって多少の円安に戻りましたが、日本の供給力がすでに落ちてしまっていたため、円安→輸出増加→生産増加→労働需給の逼迫→賃金上昇→インフレ→消費拡大→設備投資拡大→成長率の上昇 といった好循環のメカニズムが働かなかったというのです。
しかし昨今の大幅な円安によって製造業の国内回帰が徐々に進んでいます。安倍首相の“地球儀を俯瞰する外交”の成果として、台湾TSMCの半導体工場を熊本に誘致したことは国内設備投資の呼び水になると予想されています。アベノミクスによって株価や不動産価格がバブル期並みまで回復し、日本を苦しめてきたバランスシート悪化・円高・産業空洞化は過去のものとなった。日本が国際競争力をもつ、ips細胞・半導体製造技術・医療機器・工作機械などのポテンシャルは高い。ポスト冷戦期に日本に不利だった条件が新冷戦期においてオセロゲームのように日本有利になっていくだろうとのことです。
日本の復活に期待したいと思います。

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和42~45年度(1967~1970年度)】

投稿者:落合智貴
アメリカのニクソン大統領と日本の佐藤栄作首相の合意により沖縄の日本への返還が決まったのがこの頃です。
終戦から20年以上が経ち“戦後が終わった“と感じた人が多かったのかもしれません。
日本の経済は順調に成長していました。

当社は昭和45年3月に社名を「落合鉛工㈱」から「落合住宅機器㈱」に変更しました。
当社にとっての創業事業である水道鉛管が使われなくなってきており、“鉛の時代が終わった“ということで社名を変えました。
昭和37年に松下電器産業の代理店になって以来、ナショナル製品の拡販に力を入れ、“これからは「住宅機器」の時代である”というのが当時の落合義作社長の判断だったのだと思います。素敵な住宅機器で暮らしがどんどん便利になっていく。日本人みんながそんな夢を描いていた時代だと思います。

【当時の木造の社屋前 女性社員5人】
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【昭和44年10月の伊東温泉社員旅行】
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【昭和45年2月 創立記念食事会にて】
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【落合ビル建替時の世田谷弦巻の仮事務所】
弦巻仮事務所

関東グランドフェア2023

投稿者:落合智貴
7月7~8日に幕張メッセで「関東グランドフェア2023」が開催されました。
ユアサ商事の得意先である「やまずみ会」が主催となり、ユアサ商事の仕入先メーカーが出展する展示会です。
コロナによる行動規制がなくなって初めての開催となりました。
ようやく日常が戻ってきたことを実感しました。
グランドフェア2023
東尾メックではSU管用拡管式継手「KKベスト」を展示していました。
拡管式の工法ではまれに袋ナットの緩みによる事故があるそうです。
「KKベスト」はパイプを拡管した後に、袋ナットをレンチで締め付けるのではなく、手回しで所定の位置まで回した後、ピンクやブルーやグリーンの回り止めのロックリングを挿入すれば施工完了です。
レンチで締め付ける作業がないのは画期的だと思います。
東尾メック

第55回管工機材設備総合展がいよいよ開幕!

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合(東管機)と東京都管工事工業協同組合が隔年で交互に主催する「管工機材・設備総合展」が東京ビックサイトで7月25日(火)~27日(木)に開催されます。
2年前はコロナ感染防止のために中止であったため、東管機が主催となるのは4年ぶりとなります。
今回の目玉はAKB48がゲスト参加することです。
7月25日のオープニングセレモニー及び11時30分から行われるトークショーに、AKB48の小田えりなさん・柏木由紀さん・平田侑希さん・向井地美音さんの4人のメンバーが登場する予定です。
また新たな試みとして、出展メーカーさんの展示の様子をユーチューブで発信する「東管機商チャンネル」を開設しました。
お忙しいとは思いますが、ぜひ多くの方々にご来場・ご見学頂きたいと思います。

管工機材展

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和46~48年度(1971~1973年度)】

投稿者:落合智貴
佐藤栄作総理が長期政権を終え、田中角栄が若くして首相に上り詰めたのがこの頃です。
時代はまさに高度経済成長の進行中でした。

創業以来当社の本社は木造平屋であり、社長自宅と社員寮を兼ねてやっていたそうです。
創業して約20年が経ち、ようやく鉄筋コンクリートの本社ビルを建てようということになりました。
当時は新宿の高層ビルも京王プラザホテルや住友ビルなどが初めて建ったころであり、当社のビルが7階建てですので、周りと比べるとかなり大きく感じたと思います。
日本はまだまだ住宅の供給が足りず、賃貸住宅併用の本社を作ったのは時機を得た決断だったと思います。
1階に事務所兼倉庫を構え、2階から7階を18所帯の賃貸マンションにしました。
これが令和元年(2019年)まで本社だった初台の落合ビルです。
賃貸マンションの名前は「ベルフラワーコーポ」。
落合家の家紋が「桔梗(ききょう)」であることからその英名が付けられました。
【新築当時の落合ビル】
落合ビル
【私の父(右)は昭和46年に入社しました】
社長と専務

落成式看板
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落成式
昭和48年(1973年)の落合ビルの落成式には多くの来賓が詰めかけ、落語家の方を呼んでの催しもあったそうです。
創業者の落合義作社長にとっては誇らしい瞬間だったのではないかと思います。

東京ガス ガスてなーに

投稿者:落合智貴
給湯器メーカーのノーリツさんの勉強会で豊洲にある「がすてなーに」を見学してきました。
がすてなーに ガスの科学館」は2006年に豊洲で開業し、暮らしを支えるガス・エネルギーの特長や、これからの暮らし・社会、SDGsや地球温暖化(または気候変動)などの社会の課題について、体験しながら考え、楽しみながら学ぶ施設です。

ガスは主に海外からタンカーで輸入されています。ガスは気体で家庭などに供給されますが、輸入の際は液化されて運ばれます。気体の天然ガスをマイナス162℃に冷やすと液化され体積が600分の1に圧縮されるため大量のガスを運搬できることになります。
これは「液化天然ガス」あるいは「LNG」と呼ばれます。
LNGは国内のガス貯蔵施設に液体のまま保管され、各家庭に供給する段階で大量の海水をかけて温度を上げて気化させます。ガスは本来無臭ですが、ガス漏れに気づきやすいようにわざと臭いをつけて家庭に供給されます。この臭いの成分はガス会社によって違うそうです。
ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー供給の混乱が続いていますが、日本の天然ガスはオーストラリアが最大の輸入元であり、2位はマレーシア、3位はカタール。ロシアは4位ですから元々ロシアへの依存度は高くないそうです。
エネルギーの安全保障の観点から、原油も含めエネルギーの調達は一国に集中しないことが大切ですね。
ガスについて勉強したい方は「がすてなーに」に遊びにいってみてはいかがでしょうか。

ガスてなーに
【ガスの配管では黄色いポリエチレン管が使われています】

管機連社員総会2023

投稿者:落合智貴
全国管工機材商業連合会(管機連)の社員総会が6月21日にグランドアーク半蔵門で行われました。私が総会の司会を担当するのは10年連続になりました。
総会後の講演会では4名の講師の皆様にお話しを伺いました。

●経済産業省 製造産業局 素材産業課 吉村課長様
「素材産業を取り巻く現状と課題」
世界ではカーボンユートラル目標を表明する国・地域が増えており、GX(グリーントランスフォーメーション)に向けた大規模投資競争が激化している。日本でも菅義偉政権時代に2050年カーボンニュートラルを宣言した。
賃上げ確保のための、価格転嫁・取引適正化に向けた取り組みを推進している。

●国土交通省 住宅局 住宅産業課 山下課長様
「住宅建築行政の最近の動向」
2050年のカーボンニュートラルに向けて、住宅・建築物分野の省エネ対策を進めている。
住宅の省エネリフォームへの支援強化として補助金を設定。高断熱窓・高効率給湯器の設置・開口部や躯体等の省エネ改修工事が対象。

●厚生労働省 医薬・生活衛生局 水道課 名倉課長様
「最近の水道行政の動向について」
上水道事業の水道整備・管理行政の管轄は2024年4月より厚生労働省から国土交通省に、また水質基準の策定等については環境省に移管されることになった。これで上下水道一体で国交省が管轄することになる。
水道本管において法定耐用年数を超えた管の比率は令和2年で20.6%に達している。
人口減少による水道料金収入の減少が予想され、水道財政は益々厳しくなっていく。
水道料金の値上げと投資規模の削減など検討している。

●元内閣官房国家安全保障参与 宮川眞喜雄様
「国際情勢について」
広島で開催されたG7先進国首脳会議ではロシアのウクライナへの侵略を非難する強いメッセージを送ることが出来た。ゼレンスキー大統領の参加により注目度を高めることが出来た。グローバルサウスの経済的存在感は増している。中国の台頭により米国主導の国際機関は機能不全に陥っている。

管機連総会2023
【意見交換会であいさつする管機連の橋本政昭会長】

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和49~51年度(1974~1976年度)】

投稿者:落合智貴
第一次、第二次オイルショックの影響を受けたのがこの頃です。
トイレットペーパーをスーパーで奪い合う当時のシーンをテレビなどで見ることがありますが、石油の値上がりによって管材業界で特に大きな影響を受けたのがビニール管の供給です。
ビニール管の買い占めや売り渋りなどが発生し、商売倫理が問われた事件でした。
お客様に「オイルショックの時に売ってくれた」と感謝されるか、「オイルショックの時に売ってくれなかった」といつまでも悪口を言われるか。おそらく業界各社でいろんな反省があったのだろうと思います。

【当時の正月の集合写真】

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落合忠氏と藤原氏
当社は松下電器産業の代理店としての地位を大切にし、高度経済成長の波に乗って着実に売り上げを伸ばしていました。昭和51年度の売上は初めて6億を超えました。当時の通貨価値を考えると今の6億円よりはもっと忙しかったんだと思います。

松下幸之助
写真は松下電器産業の代理店会「昭和51年度ナショナル住設共栄会」でのものです。
前列中央にはパナソニックの創業者であり「経営の神様」とも称される松下幸之助氏。
最後列中央の背の低い人が当社の落合義作社長です。
歴史上の人物と一緒に写った貴重な写真です。

野方警察署協議会の委員に就任

投稿者:落合智貴
日本の警察は様々な事件対応や警備に日々尽力していますが、平成11年に起こった桶川ストーカー殺人事件において適切な対応を取らなかった事案の他、警察不祥事が多発した時期があったそうです。そこで有識者会議を開き、警察運営のあり方を協議した結果、様々な対策がとられ、その一環で設置されたのが「警察署協議会」です。
警察署協議会は、警察署長が警察署の業務運営に地域住民の声を反映させるため、警察署の業務について説明し、地域の方々の意見や要望を聞くとともに、理解と協力を得る場として、平成13年6月に設置されました。都内の全警察署(102署)で運営されているそうです。

野方警察署協議会
当社が渋谷区から中野区の野方警察署管内に移転したのは4年前の令和元年でしたが、その後時々野方警察署の方がお見えになり、世間話程度のお付き合いをしておりました。
警察署協議会の委員は、各警察署の管轄区域内に居住又は勤務する方で、委員の職務を遂行するに足る人格、識見を有し、地域の安全に関する問題について熱意を有する方各署5から10名で構成されています。
今回私はこの協議会委員に選ばれ、先日第一回の委員会に参加してきました。
協議会委員は東京都公安委員会から委嘱され、任期は2年で、1回に限り再任されることができます。
参加されている委員の面々は、地域の町会長さんやPTA会長経験者、防犯協会会長やお寺の住職など様々な方がいるようです。
中野区における殺人や強盗、交通事故などは決して少ないものではなく、地域の不安を代弁するこの委員会の役割は大きそうです。

会社運営にまつわる犯罪というのは、古くは商品を大量に購入して転売し、お金を支払わずに行方をくらます“取り込め詐欺”の類。最近ではサイバー攻撃の類などがあります。
私は会社運営の視点からの意見発信が出来ればと思っております。
いずれにしても警察署と日頃からお話ができる関係性があるというのは大変心強いです。
せっかくの機会ですのでこの経験を生かしていけたらと思います。

日曜の夜ぐらいは・・・

投稿者:落合智貴
毎週日曜夜10時からテレビ朝日系で放送中の「日曜の夜ぐらいは」を観ています。
主人公の3人の女性はそれぞれ少し不遇で、人生をあきらめかけているような日々を過ごしていました。
その三人がラジオ番組企画のバスツアーに参加し、今まで感じたことのない楽しい友情関係を経験します。
その三人が買った宝くじで思いがけず3000万円が当たり、3人でカフェを開くことを決めたのが前回までのお話でした。

日曜の夜ぐらいは

ドラマチックな事件が起きるわけではないのですが、不遇だった三人が小さな幸せを積み重ねていく姿を見ているとこちらも幸せな気分になります。
自分の置かれた境遇やうまくいかない生活になんとなく無力感を感じている人も多いのではないでしょうか。
漫然と日々を過ごすのではなく、小さくてもいいから夢を持つ。
そして仲間と一緒に夢を目指していく人生というのは素敵だと思います。
ドラマを観て“月曜から頑張ろうかな“と多くの人が思えたらいいですね!!

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和52~54年度(1977~1979年度)】

投稿者:落合智貴
巨人の王貞治が756号ホームランを打ったのが昭和52年(1977年)でした。その頃は夜のテレビと言えば巨人戦を見ていた家庭が多かったのでしょう。職場でも前夜の巨人戦の話題が多かったのだと思います。当社でも松下電器産業とその代理店で草野球のリーグ戦をやっていました。私も小学生のころよく父がピッチャーをやっているその試合を応援に行きました。当時は社員の平均年齢も若く、野球チームができたんですね。今では9人そろえるのは至難の業です。

【落合住宅機器のユニフォームはこんな感じでした】
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【当時の落合義作社長 初台旧本社の社長室】
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当社は昭和48年に本社を建替え、新しい事務所での仕事に慣れてきた頃でしょうか。
当時の写真をみるとモノが少ないと感じます。パソコンもなく書類も少なくスッキリした印象があります。電話も全員にはなかったかもしれません。50年近くの時間が流れ、仕事の仕方も大きく変わったことを実感します。

落合住宅オリジナルカタログ2023.6版完成

投稿者:落合智貴
コロナ禍以降じわじわと資材価格の上昇が進み、昨年(2022年)2月のロシアのウクライナ侵攻を契機に資源高騰に拍車がかかりました。
この3年は設備関連の資材も毎月のようにいずれかの商品の値上げが行われています。

当社ではオリジナルカタログ(定価表)を作成するようになって7年になります。
紙の価格表ではリアルタイムの情報をお伝えでできないというデメリットはありますが、当社の在庫アイテムを一覧できるものとして毎年改定版を作成しています。
新規のお客様には会社案内としての機能も果たしており、当社の品ぞろえの豊富さを実感して頂く役割を果たしていると思っています。
この度2023年6月版が完成しました。
是非お手元に置いていただきご活用ください。

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「マイセット」が「ワンド」に社名変更

投稿者:落合智貴
キッチンには一枚の天板の下に各機能が一体化された「システムキッチン」と独立した部品を並べて配置する「セクショナルキッチン」があります。
「セクショナルキッチン」のトップメーカーが『マイセット』です。
『マイセット』は60周年を機に、令和5年5月1日に社名を『onedo(ワンド)』に変更しました。『マイセット』時代にはバカボンのキャラクターを表紙にしたカタログでおなじみでしたが、雰囲気がガラッと変わりましたね。

社名に込めた思いは、沢山の「誰か(one)」の「行動(do)」に支えられながら育ち、より一層世の中に貢献して参りたいということで「onedo(ワンド)」にしたそうです。
賃貸マンションの流し台にはよく使われるメーカーです。
皆様もぜひ新しい社名を覚えてください。
益々の発展を応援していきたいと思います。

ワンド

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和55~57年度(1980~1982年度)】

投稿者:落合智貴
昭和57年2月19日の金曜日、会社創立30周年の当日に新宿の京王プラザホテルで「創立30周年記念式典」を行いました。当時私は小学5年生でしたので出席していませんが、カセットテープの音声と写真のアルバムが残っています。お得意様や仕入先様など200名以上が集まり立食形式のパーティーでした。

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中山隆博専務(私の父です)が司会を務め、落合義作社長(私の祖父)が挨拶。
ご祝辞として当時のお客様代表の千代田設備工業の横田社長様、仕入先様代表で松下電器産業の藤岡所長様のご挨拶。橋本総業の橋本政雄社長様が乾杯のあいさつをしました。
パーティーの余興として3名の歌手に歌を披露していただき、中締めはお客様の細谷工業の細谷社長様に務めていただきました。

創業者にとって30周年は大きな区切りであったと思います。戦後の混乱期に鉛クズを集めて、鉛管に替え、水道屋さんに鉛管を売るところから事業が始まりました。戦後の高度経済成長に乗り、この当時で従業員17名。売上高を10億円に初めて乗せたのがこの年でした。
創業者の落合義作は慶応大学時代の同級生が皆一流企業に就職し活躍しているのに負けたくないという気持ちが強かったようです。30年間で会社の基礎を作り、後継者を育て、事業が永く安定して経営できる基盤を作り上げた感慨はひとしおだったかと思います。
あれから40年。昨年は70周年を超えてなお事業は存続しています。
日々コツコツと仕事をしてきた従業員の皆さんの努力も忘れてはなりません。
会社の基礎を作った先人たちに感謝したいと思います。

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【前列に着席しているのが役員 後列以降が会社の創業期を支えた社員の皆さん】

製販懇談会2023.4(後半)

投稿者:落合智貴
4月24日に行われた東京管工機材商業協同組合の製販懇談会の後半をご報告します。
テラル、三菱電機住環境システムズ、TOTOの三社の発表がありました。

●テラル
昨年は主に増圧ポンプの納期遅れでご迷惑をかけた。半導体の部品供給不足が原因。特に昨年春の上海ロックダウンではモーター部品が逼迫した。昨年10月以降生産は回復し、受注残はかなり解消してきた。加圧ポンプは2週間の通常納期に戻っており、増圧は1年かかっていた納期が5ヶ月まで縮まっている。増圧ポンプの「MC5S」はセパレート搬入、制御盤回転仕様、スマホで使えるメンテツールを搭載 などが特徴。
テラルMC5S
●三菱電機住環境システムズ
2022年度の住宅着工は99%、非住宅は106%で特に倉庫需要が好調。ルームエアコンの需要は、寒冷地での暖房のニーズ・電気代高騰による省エネニーズが高まり好調。換気扇・ロスナイはコロナ特需があったが反動に警戒している。エコキュートは東日本大震災前のオール電化ブーム時に設置した製品の買替え需要の時期に来ている。国の「給湯省エネ事業補助金」も活用してほしい。

●TOTO
2022年度はウォシュレットやバス換での納期遅れでご迷惑をかけた。住宅リモデルが伸長したもののパブリックは新築・リモデル共に前年割れ。タッチレス関連商材は伸びている。2023年度は新築住宅は減少の見込み。リモデル需要の創造と刈り取りが課題。システムキッチンのザ・クラッソが国際的なデザイン賞であるbest of the best を受賞した。原材料価格が上昇しており8月に製品値上げを予定。

製販懇談会2023.4(前半)

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が4月24日に明治記念館で行われました。6社のメーカー様から発表がありました。前半3社の内容をまとめてみました。

●リケン
ねじ込み継手の2022年の販売重量は前年比97%。ハウジング継手は上期125%、下期120%となる。都心の大型物件でグルービング加工の案件が増えている。ステンメカニカル継手は前年比90%。ステンレスメカニカル継手の新商品として「TLジョイント」を発売した。ナット緩み止め防止機能が付いた商品。「サスフィット」は2024年に販売中止の予定。

●フネンアクロス
耐火二層管に関して今後価格改定の予定はないが、原油価格高騰の不安や物流コストの上昇も懸念され予断は許さない。昨年はエーアンドエーマテリアルとバクマ工業が耐火二層管事業から撤退し、ケイプラも消防検査が必要な物件では採用できない状態になっている。フネンアクロスの2023年3月期は前年比144.3%と過去最高。フネン通常品151%、小口径159%、HT154%、アクロスジョイント125%、シャオン136%、音ふうじ116%、200φ136%。都内大型物件が好調。大阪はIR、万博の需要に期待。

●キッツ
2022年度バルブの生産数量は横這いだが、値上げの影響で金額は前年比107%の見込み。ステンレス鋼製品は右肩上がり。青黄銅は微減。鋳鉄は横這い。鋳鍛鋼は減少傾向。再開発案件は人手不足で遅れがち。日本の製造業は海外生産から国内生産への国内回帰が進んでいる。キッツはサプライチェーンの強化を目的にベトナム工場を新設する予定。

製販懇談会2023.4

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和58~60年度(1983~1985年度)】

投稿者:落合智貴
昭和58~60年度は私が中学生の3年間です。
中2の時に祖父落合義作(当時社長)の自宅を二世帯住宅にリフォームし、引っ越しをしました。父の養子縁組とともに中山智貴から落合智貴に苗字が変わるのは子供心に複雑な心境でした。昭和60年8月には祖母落合照子が亡くなったのは祖父にとってはショックな出来事だったと思います。私は中2から陸上部に入り、長距離チームの駅伝メンバーとして練習の日々でした。
智貴中2
【後列中央が中2の筆者 初代、2代目、3代目が揃った写真はあまり残っていません】

政治の方は中曽根内閣の長期政権の最中です。日本専売公社がJTに、国鉄がJRに、日本電電公社がNTTにと民営化を進めたのが中曽根内閣の功績だと思います。
日本戦後政治の総決算を謳い外交でも存在感を確立していったのがこの頃でしょう。

当社は8~9億円の売り上げを確保していましたが、ナショナル製品の拡販に力を入れている時期であり、利益率は今より4~5ポイント低かったです。1000万円以上の貸倒れが時々発生し、なかなか内部留保がたまらないという状況でもありました。

リンナイが単独展示会を開催

投稿者:落合智貴
ガス給湯器でおなじみのリンナイさんが「Go to meet Rinnai2023 ~見て、聞いて、ふれる、新たな発見がみつかる2日間~」と題したリアル展示会を4月13~14日に東京国際フォーラムで開催しました。

リンナイをはじめとする給湯器メーカーは、コロナ禍の初期からベトナムのロックダウンの影響などから部品調達が出来なくなり、製品が供給できなくなりました。給湯器の故障については修理で対応し、新築現場では竣工や着工を遅らせるなど、建設業界では大きな影響が出ました。最近は一般的な給湯器はおおむね正常な生産体制に戻ったとのことですが、床暖付き給湯器など未だに納期がかかる製品もあるそうです。

リンナイ
今回のリンナイさんの企画は各室に分かれての商品説明セミナーや会社方針説明会が行われました。
展示会では主に「幹太くん」と「ECO ONE」が紹介されていました。
ガス洗濯乾燥機「幹太くん」は電気式の全自動洗濯乾燥機よりも乾燥時間が半分で済み、ランニングコストも少ないことから根強い人気です。今回発売される新モデルでは操作ボタンをスタイリッシュにしたり、“花粉ケア“など使用シーン別のコースも充実しました。
ハイブリッド給湯器「ECO ONE」は電気を使ったヒートポンプ式の給湯機能にガス給湯を付加したものです。電気での稼働を基本としながら、お湯を多く使う時間帯や追い焚き時にはガス給湯を稼働させるなど、タンクへの貯湯も活用しながら使用湯量の学習と制御技術によって高効率な給湯ができる製品です。

コロナ禍も少し落ち着き始めた今、リアルな展示会が開催されるようになったのはうれしいことですね。

2023年版管工機材の教科書 完成!!

投稿者:落合智貴
東京管工機材商業協同組合として発刊している「管工機材の教科書」は2019年に初めて作られたものです。2作目の2021年版に続き3作目の2023年版が先日完成しました。
今回の2023年版では管工機材業界でSDG‘Sに熱心に取り組んでいる企業を紹介していると同時に、販売代金の一部をSDG’S団体に寄付するという仕組みを導入しています。
寄付先の日本水フォーラムは寄付された資金を使って、アジアやアフリカなど水環境に恵まれない国に対して、きれいなトイレや井戸を建設することに活用しています。
管工機材業界は省エネや節水などCO2排出削減につながる商品開発を重要視している業界です。この業界で働く方々が自分たちの仕事が社会の課題解決に結びついていると実感できると思います。
他にも2021年版との違いとしては新たに「換気」の章を加え、「空調機器」の章も大幅に内容を刷新しています。ページ数も2021年版より15%増えています。
2021年版に続き、巻末の問題集も100問用意されています。
私が作成委員長として始めたこの教科書も毎回内容を充実させ、徐々に業界内でも認知されてきました。
多くの方にご活用いただけたら嬉しく思います。

管工機材の教科書2023
東京管工機材商業協同組合のホームページから申込書がダウンロードできます】

落合住宅機器の歴史を辿る【昭和61~63年度(1986~1988年度)】

投稿者:落合智貴
昭和もだいぶ遠い過去になってきました。
当時の竹下内閣は「ふるさと創生」と称して市町村に1億円づつ配る政策をとりました。各自治体は工夫を凝らした使い方を試みましたが、結果はいまいちだったようです。財政難の今では考えられない政策ですね。

当社は昭和27年の創業以来36年間社長を務めてきた落合義作に代わり、昭和63年に落合隆博が二代目社長に就任しました。私の父である隆博は昭和46年、母との結婚を機に当社へ入社し、専務取締役として現場で指揮を執っていました。当初は旧姓の中山専務を名乗っていましたが、昭和59年に落合家の跡取りとして養子縁組し落合専務となりました。

当時の父は入社17年、年齢が48歳と創業者が二代目にバトンを託すのにちょうどよいタイミングだったのだと思います。当時祖父である落合義作は「二代目が会社を伸ばすんだ」と言っておりました。会長に退き、ゴルフや旅行にと悠悠自適の生活を楽しめると感じていたと思います。この時点ではまさか二代目に先立たれるとは思っていなかったでしょう。
私は当時高校生。高校野球に打ち込んでいました。自分が三代目であることを薄々意識しだしたのがこの頃だったのかもしれません。

【前列右から2番目が初代義作、後列左が二代目隆博、その右が三代目筆者(18歳)】
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父は自分なりのやり方で会社を良くしていこうと意欲に燃えていたのだと思います。お客様を大事にする精神、社員を大事にする精神を大切にしていました。父が社長を務めた7年間は当社の歴史の中でも最も業績の良い時代でした。この頃は年間売上が9億円以上で、経営は安定軌道に乗っていたと思います。今となっては大変うらやましい繁栄の7年間でした。

WBC日本優勝

投稿者:落合智貴
ご承知の通り、野球のワールドベースボールクラシック(WBC)2023で日本がアメリカを決勝で破り優勝しました。日本中が沸いていますね。
今までの日本は体格差で劣るアメリカに対して、きめ細かい小技で勝負するスモールベースボールのイメージが強かったです。しかし今回のチームは選手が大型化し、パワーでも負けないチームで臨むことが出来ました。
メンタル面でもチーム全体が前向きな雰囲気を作り出し、チャンスやピンチでもプレシャーに押しつぶされることなく自分たちの力を出し切ることが出来たと思います。
今回の勝因はなんといっても栗山監督の一貫したチームコンセプト作りだったと思います。
ベテランとして皆が尊敬するダルビッシュ投手、世界が誇るNo.1プレーヤーの二刀流大谷選手、日本では無名だった日系メジャーリーガーのヌートバー外野手など、自分がこのチームいる意義をよく理解した人たちを集めたチーム編成だったと思います。

WBC
そして選手起用に関しても、選手を信じ切って任せることを通しました。不振だった村上選手が、準決勝のメキシコ戦で1点差で負けていた9回裏0死1,2塁の場面で登場。バントをさせてもおかしくない場面でも村上を信じて打たせ、逆転サヨナラ二塁打を導いたのはこの大会最大の決断だったと思います。
あまり目立ちませんが、今回のヘッドコーチを務めた白井一幸氏は元日本ハムの選手、二軍監督などで活躍した方で、若手育成に関する著書もあり講演活動も行っています。選手には手取り足取り教えるのではなく、自分で考えさせ、自分の意志で努力をさせるコーチングの理論をしっかりと確立している方です。前提としては選手をリスペクトすることからスタートするのが最近のコーチング理論だと思います。
野球におけるチーム作りと会社におけるチーム作りは共通するものが多いと思います。
今回のWBCから学べることは多いかもしれませんね。
【白井一幸ヘッドコーチ】
白井一幸ヘッドコーチ

金属継手メーカーの業界再編【日立・JFE】

投稿者:落合智貴
金属継手
鋼管や金属継手はかつて管工機材業界では主流の管種でした。昭和40年代くらいまでは飲料用の給水管においてSGP白と白継手が使われておりました。しかし水道管の赤錆が社会問題となり、それを解消すべく昭和50年前後から、粉体ライニング鋼管(PA,PB,PD)とコート継手の組み合わせが登場します。しかし鋼管の管端部や継手の残り山ネジの金属部分が赤錆を発生させることが分かり、昭和60年前後に管端防食継手(コア入)が開発され、今でも塩ビライニング鋼管(VA,VB,VD)と組み合わせで使われることが多いです。

しかし平成10年代くらいから、従来からある塩ビ管に加え、架橋ポリエチレン管(白色)やポリブテン管(黄色)が登場し、今では宅内配管の主流となりました。平成23年の東日本大震災を契機に、耐震性に優れた高性能ポリエチレン管(青色)が給水立管に使われることも増えてきました。給水・給湯・排水のいずれにおいても金属配管から樹脂配管への移行が進んでいるのが現状です。

そんな中、金属継手メーカーは合併やグループ再編などのアライアンスが進んでいます。
令和5年に入ってからも大きな動きがありました。
永年、金属継手のトップシェアを誇っていた“ひょうたんマーク”の日立金属は日立グループから離れ1月4日に「プロテリアル」に社名変更しました。
また、“ゆびわマーク“のJFE継手(旧日本鋼管継手)は親会社がリケンとなり5月9日より「日本継手」に社名変更する予定です。
“こまマーク”のリケンは当社がメインとしているメーカーですが、従来からCK金属と連携をとっており、「リケン・CK・旧JFE」を一つのグループとみると旧日立グループを超える勢力となります。
アライアンスの進行は、需要の減少による生き残り策ともいえるでしょう。
消火配管を含めれば金属管はまだまだ根強い需要もあります。
時代の変化に柔軟に対応できるかが生き残りのカギのようです。

落合住宅機器の歴史を辿る【平成元~2年度(1989~1990年度)】

投稿者:落合智貴

昭和天皇が崩御し、小渕恵三官房長官が「平成」の文字を発表し元号が変わりました。令和となった今ではその出来事もすでに歴史の一コマと言えるかもしれません。竹下内閣は自民党念願の消費税の導入を平成元年4月に成し遂げました。当初の消費税は3%。10%まで上がっている今となっては小さい税率に感じますが、消費税導入に当たっては世論の反対も大きく、私にとって政治が生活に密着しているものだと初めて実感した出来事でした。そして、リクルート事件が発覚し、大物政治家が次々と未公開株を受け取っていたことが分かり、政治不信の影響から竹下内閣は退陣し、宇野宗佑首相が誕生します。しかし女性問題から2か月で退陣し、よりクリーンなイメージの海部俊樹内閣に代わります。

経済の方は株価や土地価格がどんどんと上昇を続け、日本が世界に冠たる経済大国であることを自他ともに認め、海外の不動産や会社を買収するようになりました。日本に対するバッシングが起こるようになったのもこの頃だと思います。

私の父 落合隆博は昭和63年に二代目社長に就任しバブル経済の時流に乗って好業績を残していました。平成2年度の経常利益は4233万円と過去最高。この頃の父は毎年4月になると決算書を作るのが楽しくてしょうがないと嬉しそうにしていました。お客様をゴルフや旅行にご招待し、皆で利益を分け合っていた。そんな良き時代だったと思います。

【松下電器MACS PLAZAを落合会で見学したときの様子】

 

インボイス制度 適格請求書の消費税の扱い

投稿者:落合智貴
インボイス制度が令和5年10月からスタートするにあたり当社でも本格的に準備を始めました。
「T」で始まる適格請求書発行事業者番号を取得し、請求書や納品書・領収書などに記載をしなければならないのは知っていましたが、消費税の計算の仕方にも注意が必要であることを最近知りました。
一般的に個人が商店などで買い物する場合は一回ごとのレシートで消費税を計算して支払いを済ませます。車を買うとか何かのサービスの対価を支払う時も同様に一回一回の買い物ごとに清算するのが普通だと思います。
しかしBtoBの場合などでは、一ヶ月の売上げをまとめて請求書を発行するのが普通です。当社も仕入・売上、両面で一ヶ月の請求書を元に支払い・入金を処理しています。
今回のインボイス制度においては一つの請求書において「明細ごとに消費税端数処理を行い、その合計を税率ごとに区分した消費税額等として記載することは出来ない」とのことです。当社では今までこのやり方で請求書を発行していました。しかし今後は「一つの適格請求書につき、税率ごとに一回、1円未満の端数処理を行わなければいけない」となります。

インボイス
お客様によって一ヶ月の伝票明細は100件以上になることもあります。伝票ごとに消費税を計算してから一ヶ月の合計を計算するのと、一ヶ月の税抜き金額を合算してから消費税率を掛けるのでは数円のズレが出てくるのが普通です。
これを無くそうというのが今回のインボイス制度の変更点となります。
販売管理システムの設定変更で対応できるようなので一安心ですが、“適格請求書登録番号“を表示するように修正するのに多少のコストが掛かることが分かりました。
フリーランスなど年間課税売上が1000万円以下の方への緩和措置が検討されているなど、まだ未確定の部分もあるようです。
今回の制度は税逃れを防ぐために必要なものであることは理解しますが、それに対応するためのコストや今後発生する事務コストを考えると企業側の負担は大きいなと、ため息をついてしまう今日この頃です。