東京管工機材商業協同組合 創立70周年記念式典

投稿者:落合智貴
帝国ホテルにおいて東管機組合70周年記念式典が行われました。昭和22年(1947年)の結成以来12代に渡る理事長に引き継がれて今に至っています。当日は橋本理事長のあいさつやご来賓のあいさつの他、永年勤続優良社員の表彰も行われました。

     【橋本理事長のあいさつ】

記念講演は東京都財務局長の武市氏による「2020年に向けた都政の状況」と題して行われました。
内容を下記にご紹介します。

東京都の予算規模は約13兆円であり、スウェーデン一国の財政規模に相当します。
平成29年の東京都予算は1、ダイバーシティー 2、スマートシティー 3、セーフシティーの3つを実現すべくメリハリをつけたものにしています。
1、 ダイバーシティー
・テレワークに係るコンサルティング費や機器導入費の一部を支援
・通勤混雑を緩和する為、時差出勤などを推進
・人材確保支援事業として、中小企業の相談窓口の設置やコンサルティングの支援を実施
・障がい者団体と民間企業のマッチングを推進 
2、スマートシティー
・次世代イノベーションの創出を目指し、中小企業と大学・研究機関等との連携を支援
・中小企業のIoT化やIoT製品開発を支援
3、セーフシティー
・金融、電力、空港などの分野毎にサイバー攻撃への机上訓練を実施
・中小企業サーバーセキュリティー対策としてガイドラインの作成、配布等の促進
・中小企業のデータバックアップ等のBCP・ウイルス対策などの支援

入札契約制度改革の概要は下記の通りです。
1、 予定価格の事後公表
2、 JV結成義務の撤廃
3、 1者入札の中止
4、 低入札価格調査制度の適用範囲の拡大
より多くの入札参加者を確保し、適正な競争により契約が締結されたことを都民にも見える形に制度を再構築し、入札の透明性を高めるのが狙いです。


【祝賀会でのアトラクションの様子】

メザシの土光さん

投稿者:落合智貴
石川島播磨重工(現IHI)、東芝の社長を務め、経団連会長、そして中曽根内閣で行政改革に辣腕をふるった経営者が土光敏夫さんです。
ひとつの組織の改革を成し遂げると、さらに大きな組織の改革を任される人生でした。
私生活は極めて質素で、政府の臨時行政調査会の会長時代に土光氏の食卓が全国放送されたのをきっかけに「メザシの土光さん」と慕われて国民も土光さんの行政改革を支持したという話は有名です。
母が創設し、自らが理事長を務めていた橘学苑女学校に私財の大半を寄付していた話はほとんど公にされなかったそうです。
国鉄がJRに、電電公社がNTTへと民営化されたのはこの臨時行政調査会の議論が基礎になっています。
国営組織の不効率を改革していくのは、現場の抵抗を含めて大変な仕事であったと思います。
大きな組織を動かすには信念が必要であり、多くの人を納得させる理念が必要だと思います。
それらを兼ね備えていたからこそ土光さんに改革ができたのだと思います。


【伊丹敬之著 難題が飛び込む男 土光敏夫】

現在東芝は大きな問題を抱えていますが、土光さんも当時の東芝の運営には苦労したそうです。強大になりすぎた組織はひとりひとりの思いや習慣が根深く、変えていくのは大変でしょう。東芝で問題になった「チャレンジ」という言葉は土光さんが使い始めた言葉だそうですが、歴代の組織の中で曲解されてしまったようです。

カリスマがいなくなった後の組織において権力争いの末崩壊する組織を多く目にします。
そろそろ日本も、組織を大きくすることを目的化する経営から脱却するべきではないでしょうか。
企業の総合化から専門化への流れも出てきています。
贅肉をそぎ落として精鋭化していく、個性的な強い組織を目指す、オーナーシップをもった組織に細分化していく、といったことを考えても良い時機に来ている気がします。

製販懇談会 2017秋

投稿者:落合智貴
平成29年10月5日に東京管工機材商業協同組合の製販懇談会が行われました。
各メーカー様の発表を要約しました。

●キッツ
汎用バルブの製造はタイ、プラント向けバルブの製造は中国が多い。水素ステーションなどクリーンエネルギー向けのバルブ需要の拡大に期待している。
●積水化学工業
塩ビ管の需要は2002年の48万トンから2016年には28万トンまで減っている。塩ビ原料メーカーは15から6社まで集約されている。塩ビの需給はタイトで、価格は高位圏を維持する見通し。
●新日鉄住金
君津工場での生産をやめたため、白ガス管の需給はタイト。建設用鋼材の需給もタイト。鉄は全般的に値上げ基調で推移している。
●リケン
ねじ込み継手の需要は横ばい。防災ZD継手、ステンレス用メカニカル継手は職人不足の影響により出荷が増えている。JFEを中心とした業界団体が「軽量鋼管」の研究開発を検討している。「軽量鋼管」とはネジが切れる範囲で肉厚を薄くした製品。
●TOTO
2017年上期は住宅が横ばい。非住宅が111%と増加。4.8L以下の節水便器の出荷割合が79%まで拡大。ネオレストNXが好調。ネオレスト・アプリコット等高級グレード品が好調。
●クリナップ
システムキッチンの売上も大事だか、ブロックキッチンの販売にも力を入れたい。ショールームスタッフにはキッチンスペシャリスト・整理収納アドバイザー・食育インストラクターなどの資格取得に力を入れている。
●パナソニック
受験生・乳幼児・介護・ペットなど空間除菌を必要とする家庭は約2200万世帯あり、需要が見込まれる。次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」は家庭用も発売した。学習塾・保育園・福祉施設などにもニーズは多い。
●フネンアクロス
ケイプラとのOEM提携を解消したため、耐火二層管の売上は落ちたが、OEM部分を除くと前年比106%とまずまず。遮音製品は121%と伸びている。フネン受口付パイプを新発売。オリンピック関連の受注も決まってきた。
●川本製作所
ポンプの出荷台数は全体としては横ばいだが、増圧ポンプは107%と好調。人手不足対策としてユニット商品の開発を進めている。受水槽使用の建物はまだ多いので増圧ポンプの需要はある。

衆議院選挙の行方

投稿者:落合智貴
安倍総理大臣が衆議院を解散し、総選挙となりました。
10月10日公示、10月22日が選挙となります。
民進党が分裂し、小池都知事率いる希望の党と枝野氏率いる立憲民主党の二つの党が新しくできました。
旧日本新党も旧社会党も旧民主党も一度政権を取るものの、長くは続かず、下野後に党勢が縮小していくというのが続いています。やはり野党の立場で改革を叫ぶのは簡単だが、責任ある与党として運営していくのでは大変難しいということだと思います。

今回の希望の党はどこまで支持を伸ばしていくのでしょうか?
今の日本は安倍政権の元、雇用情勢の好転など、経済は緩やかながらも良い状態になっていますし、外交的な発言力も以前に比べて高まっているのではないかと思います。
そこを崩してまで政界再編が必要な状況なのか?有権者の判断を待ちたいと思います。

希望の党は耳ざわりの良い公約を並べていますが、現実性がどうなのか、また人材は十分なのかといったことを注視しなければならないと思います。
このブログで9月17日に私が述べたベーシックインカム(BI)が希望の党の公約に突然出てきたのは驚きましたが、突っ込んだ議論が行われた形跡は全くありませんので、本気度が良くわかりません。議論のきっかけになるのは良いと思います。

クボタケミックス キャラバンカー

投稿者:落合智貴
グボタグループは昨今の塩ビ管業界の再編の中で、アライアンスによる組織変更が繰り返されてきました。
塩ビ管メーカーであるクボタとシーアイ化成が合弁子会社「クボタシーアイ」を作ったのが始まりです。
その後、集合管などを扱うクボタの配管事業がクボタシーアイに合流し、伊藤忠グループの資本が抜けて、シーアイはタキロンと合流し、「タキロンシーアイ」になりました。
その関係でクボタシーアイは社名を「クボタケミックス」に変更し、今に至っています。
クボタシーアイ時代に使っていたKCのロゴをそのまま使うため「C」で始まる“ケミックス”という言葉に置き換えたのはうまいですね。

このたびクボタケミックスは販売促進のためのキャラバンカーを作りました。

  
電気融着で接合する青いポリエチレン管をプレハブ配管する工法をクボタケミックスが開発しました。
ある程度の接合を工場でプレハブ加工しておき、現場では立て管をEロックという接続方法、横枝管はハウジング接続によってつなげます。現場での電気融着が不要になります。
昨今の人手不足を意識した、工期短縮の工法です。

  
その他、消火用配管にもポリエチレン管が使えるようになります。

金属管の需要が減り、樹脂配管の需要が増える。
その流れはますます加速しています。
最近セキスイ陣営に押され気味だったクボタ陣営の巻き返しに注目したいと思います。

ベーシックインカム 考察

投稿者:落合智貴
ベーシックインカム(BI)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
特に最近話題になっているという訳ではないのですが、前から気になっていました。

ベーシックインカム(BI)とは全国民に最低限の健康で文化的な生活をするための所得を給付する制度です。
現在、生活保護制度がありますが、基準が厳しく、貧困であるにもかかわらず、給付を受けていない人も多いそうです。不正受給問題もたびたび起きていますよね。
ベーシックインカム(BI)は貧困を解消するために最も確実な方法ではないかと思います。
しかしこの制度が本格的に導入された国はまだないそうです。

ベーシックインカムを導入すると、生活保護・基礎年金・失業保険を一本化することができます。
失業しても、定年で仕事を引退してもBIでもらう金額は変わりません。
定年後の年金がたくさん欲しい人は民間の年金保険を掛ければよいと思いますし、障がいのある方や様々な理由で困難な生活を強いられている方にはそれぞれの社会保障を利用します。
健康保険制度は現状を残すのが良いと思います。

金額的なイメージとしては、例えば成年一人当たり一律月額8万円。未成年に一律4万円をBIとして支給します。夫婦と子ども二人の家庭ならば、働かなくても月24万円が支給されることになります。その代わり所得税率はたとえば一律50%にすると月額30万円の人なら15万円の所得税を払い、残った15万円(税引き後所得)+24万円(BI)=39万円が手取りになります。
単身者の場合、この公式に当てはめると月額30万円の給与に対し、15万円(税引き後所得)+8万円(BI)=23万円が手取りとなります。

この制度を私が良いと思ったのは下記の理由からです。
1、 現在の生活保護者は働くと給付が無くなってしまうが、BIの場合は給料に関係なく給付されるので働くインセンティブを阻害しない。
2、 生活保護・基礎年金・失業保険にかかる行政コストをなくすことができる。
3、 芸能・スポーツ・芸術など、夢を追いかける人が経済的理由により断念しなくて済む。
4、 子どもを産むことの経済的負担を減らすことができるので少子化対策になる。
5、 自分の能力や体力に合わせたペースで働くことにより精神的負担が軽くなる。自分らしい生き方を選ぶことができる。


原田泰著「ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか」 には財政的な裏付けも含めた検証がなされています。
いつの日か、このベーシックインカムが国民的議論になるのではないかと密かに考えています。

管工機材設備総合展(東京ビックサイト)ご報告

投稿者:落合智貴
平成29年8月1日~3日に管工機材設備総合展が開催されました。
気になったメーカーの商品をご紹介します。

まずはクボタケミックスです。
緑色の塩ビ管の耐火VPは積水化学工業の独占でしたが、いよいよクボタケミックスでも発売予定です。
積水との違いは継手が緑色の半透明になっている所です。

二つ目は三栄水栓製作所の3層管です。耐熱性が高く、エコキュート配管にはよく使われていますが、一般給水・給湯にも推奨していました。架橋ポリエチレンより優位な点は埋設時の有機溶剤の浸透をアルミ層の部分が防いでくれる所だそうです。
一般施主様に安全性を理解いただく所がPRポイントであるとメーカーさんが仰っていました。

最後はタブチのメーター用ボール弁です。
現在水道メーターの一時側にはゲートバルブ式のメーター仕切弁が使われていますが、今春メーター用ボール弁が各社で発売されました。
平成30年から水道局の標準品が仕切弁からボール弁に替わることになっています。
白いハンドルは都ネジ。黄色いハンドルは上水ネジと一目でわかることと、ハンドルの向きで開閉の状況が分かるのもメリットだと思います。

【左の黒いハンドルは従来のメーター仕切弁】

マクドナルドの秘密!?

投稿者:落合智貴
ハンバーガーでおなじみのマクドナルドを創業したマクドナルド兄弟と、それをフランチャイズ展開し、世界的規模のハンバーガーチェーンを確立したレイ・クロックの確執を描いたのが映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」です。

1950年代のアメリカはドライブイン式のハンバーガー店が多く、車内から注文し、20~30分待たされてやっとハンバーガーが出来上がるのが当たり前だったそうです。
マクドナルド兄弟は店のキッチンの配置を徹底的に研究し、注文してから30秒で出せるお店を作りました。テニスコートにチョークで線を引き、キッチンの配置を何度も書き直して検討しているシーンが印象に残りました。

その後、シェイクミキサーの営業マンだったレイ・クロックがマクドナルド兄弟にフランチャイズ展開を提案し、店をどんどん拡大していきました。そのやり方はマクドナルド兄弟の意に沿うものではなく、やがて両者は対立していきます。

この映画はマクドナルド社が関与しておらず、上映している映画館も少ないです。
マクドナルドでアルバイトを経験した人も多いと思いますが、誰もが知っている会社の創業の経緯をほとんどの人が知らなかったのが意外ですね。
レイ・クロックは「成功に必要なのは能力や、ましては学歴なんかではない。成功したいという執念と根気だ」という趣旨のことを言っています。
この映画はビジネスの視点で見ることをお薦めします。

グランドフェア2017 ご報告

投稿者:落合智貴
少し前になりますが、平成29年7月7~8日に幕張メッセで行われた「関東グランドフェア2017」のご報告をします。この展示会は私が勤めていたユアサ商事が毎年行っている恒例の行事です。
いくつか新製品が目につきましたのでご紹介します。

ショーボンドカップリングの新製品です。スペースが狭い所でも使えるコンパクトな製品が発売されました。

  【写真は溶接継手の接続部の補修】

愛知時計電機のデジタルメーターは従来品はオネジの部分が本体上部に隠れて施工しにくかったですが、新型デジタルメーターは本体上部がコンパクトになり、改良されました。

  【左が新製品 右が旧製品】

最後に東尾メックが新発売するSU管用拡管式継手です。
SU管用継手の工法として一番多いのが拡管式ですが、東尾メックにはありませんでした。
今回の新商品はピンク色の樹脂部品を挟むことで、袋ナットの締め込みが不要になります。
長期使用による袋ナットの緩みの心配がなくなるのがメリットだそうです。
価格勝負というよりは信頼性を重視した商品ということになるかもしれません。

第49回管工機材設備総合展in東京ビックサイト

投稿者:落合智貴
東京ビックサイト東3ホールにおいて「第49回管工機材設備総合展」が8月1,2,3日の三日間行われました。
私は受付付近でお客様の対応をしておりましたが、2年前の前回よりも多い来場だったような気がします。

【TOTOイチオシの新型ネオレストNXが初お目見え】

新商品など多くの商品が出展されておりました。
詳細はまた後日このブログでご報告したいと思います。

              【オープニングセレモニーでのテープカット】

第49回管工機材設備総合展 間もなく開幕!!

投稿者:落合智貴

平成29年8月1~3日に恒例の「第49回管工機材設備総合展」が東京ビックサイト東3ホールで行われます。私は今回も展示会実行委員の一員として準備を進めてきましたが、担当は集客委員です。事前に都立職業能力開発センターや工業高校、設備系の専門学校などにポスターと招待券を持って説明に伺いました。これから設備工事の仕事に就くことを目指している方に1人でも多くご来場いただければ嬉しいです。

今回は景気の影響か、出展メーカーさんが157社と多く集まりました。初めての試みとして、会場出口付近に物産展も開かれます。

私は3日間受付付近でお手伝いする予定です。
工事会社や販売店の社員の皆様など、是非多数ご来場いただきますようよろしくお願い申し上げます。

招待券はコチラを印刷してください

ベンカンのHPに弊社が紹介されました

投稿者:落合智貴
先日、ベンカンさんのホームページの中にある「皆様の声」というページに落合住宅機器を紹介して頂きました。

ステンレスのSU管は薄肉のためにネジが切れません。
そのため、Oリングを内蔵した専用継手が使われます。
SU管用の継手が得意なのが今回ご紹介するベンカンさんです。
ステンレス継手のメーカーであるベンカンさんは、プレス式継手の「モルコジョイント」や拡管式の「BKジョイント」、ワンタッチ式の「EGジョイント」などを製造している会社です。
以前よりお世話になっており、当社の商品説明会などにもよく参加いただいていました。

最近では、私が授業を担当している、都立城東職業能力開発センターの建築設備施工科の特別講座にも来て頂き、生徒さんにステンレス継手を触って頂きながら説明をしてもらっています。
今後ともベンカンさんと連携を取り、商品をお客様にご紹介していきたいと思います。


   【6月14日に行われた授業の様子】

労働問題が旬な話題??

投稿者:落合智貴
6月27日(火)は同じ日に2件のセミナーをハシゴしたのですが、なんと両者とも内容が弁護士による「労働問題」でした。企業が関心の高いテーマであると共に、問題が多く発生していることの表れだと思います。

午前中のセミナーは保険代理店主催のもので、テーマは「労働者はこう攻める!攻め方に学ぶ労災防衛策」で弁護士の木谷先生によるものです。
木谷弁護士は日頃は労働者側の代理人として企業と対峙することが多いそうです。うつ病など精神疾患を患う方が増えていますが、長時間労働や職場の人間関係が原因の場合、労災の申請をしたり、場合によっては企業側が損害賠償を請求されるケースもあるとのことです。ワタミや電通の様に大きく報道されると企業のイメージダウンも大きいものになります。労働時間を管理することや日頃からスタッフの悩みを聞く機会を増やすなどの対策が必要です。

午後のセミナーは仕入先の橋本総業様によるものでした。「従業員の心を動かす労務・マネジメント技術」と題し、弁護士の堀井先生による講演です。
たとえば女性からセクハラの相談があった場合、女性と男性の言い分を聞いてみると、事実が食い違うことが多いそうです。しかし両者とも嘘をついているわけではなく、感情の違いで見るポイントが変わってくる。あるいは女性の場合、相手の男性の事が嫌になってしまうと、最初は好意を持っていたとしても、最初から嫌だったと思い込む傾向があるとのことです。また、最近の若い世代は小さいころから大事に育てられているので、自分は会社に大事にされるのが当たり前と思う傾向があり、それが上司との意識のギャップになっているケースが多いそうです。

人手不足が叫ばれる昨今、人に辞められないように配慮していくこと。
気持ちよく仕事ができる環境を整えること。
これらが企業にとって重要な課題であることが大変よくわかった一日でした。

管機連社員総会 2017

投稿者:落合智貴
一般社団法人 全国管工機材商業連合会(管機連)の第5回社員総会が6月15日にグランドアーク半蔵門で開催されました。今年も私が司会を担当しました。もう5年連続くらいになります。
総会のあとに、官公庁による講演会がありましたので要約したいと思います。

●厚生労働省 医薬・生活衛生局水道課 宮崎課長様
「水道行政の現状と課題及び水道法改正案について」
今後の人口減少に伴い、給水量の減少が見込まれ、水道料金の徴収が減少することが予想される。水道管路は法定耐用年数が40年であるが、法定耐用年数を超えた管路は平成27年で13.6%に達している。今後も予算がなかなかつかず老朽化が益々進む可能性が高い。水道の基盤強化を図るため、水道法の一部改正を検討している。

●国土交通省 住宅局 住宅生産課 真鍋課長様
「安全で質の高い住宅・建築ストックの整備・更新への支援策等について」
新設住宅着工戸数は昭和43年に100万戸を超えて推移してきたが、リーマンショック以降は70~90万戸で推移している。住宅ストック数は上昇を続け、約6060万戸に達している。反面空き家が820万戸を超え、空き家率が13.5%にもなっている。少子高齢化を踏まえた国の住宅政策は下記の通り。
1、 若年・子育て世帯や高齢者が安心して暮らすことができる住生活の実現
2、 既存住宅の流通と空き家の利活用を促進し、住宅ストック活用型市場への転換を加速
3、 住生活を支え、強い経済を実現する担い手としての住生活産業を活性化

●経済産業省 製造産業局 素材産業課 茂木課長様
「Society5.0・Connected・Industriesを実現する『新産業構造ビジョン』」
2030年を想定した姿をSociety5.0(超スマートな社会)と名付けている。これは「必要なもの・サービスを必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会」である。これを実現するために以下の5つの「打ち破るべき壁」を乗り越えなければならない。
1、 不確実性の時代に合わない硬直的な規制
2、 若者の活躍・世界の才能を阻む雇用・人材システム
3、 世界から取り残される科学技術・イノベーション力
4、 不足する未来に対する投資
5、 データ×AIを使いにくい土壌/ガラパゴス化


【意見交換会での中締めの様子】

萩市 北九州市 旅行

投稿者:落合智貴
5月にお得意様をお連れして山口県萩市と福岡県北九州市などを観光してきました。
最終目的地は小倉の「TOTOミュージアム」です。

萩市はかつては観光の名所でしたが、最近はなかなか観光客が集まらないようです。
一昨年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で一時は注目されました。
地元の方は吉田松陰を「松陰先生」と皆が呼び、尊敬しているようでした。
萩市は総理大臣を最も多く出した地域であるというのも地元の方々の誇りだそうです。
「花燃ゆ」を見た方は一度行ってみてはいかがでしょうか。
「萩八景遊覧船」に乗りましたが、約40分で川や海から萩の町並みをゆったり見ることができるのでお勧めです。

二日間ともに天気が良く、さわやかな気候のなか旅行ができました。
景色が良かったところをダイジェストでご紹介します。

【関門橋を下関側から見たところ】
【関門橋を下関側から見たところ】
   
【関門海峡 海の向こうは門司港】
【関門海峡 海の向こうは門司港】

         

【萩市の城下町には見事な白壁が残っています】
【萩市の城下町には見事な白壁が残っています】
   
【松陰神社(世田谷ではありません)】
【松陰神社(世田谷ではありません)】

    

【秋吉台は空と大地が見事なコントラスト】
【秋吉台は空と大地が見事なコントラスト】
   
【小倉城は大きくはありませんが白壁が見事!!】
【小倉城は大きくはありませんが白壁が見事!!】

   

みらい市 2017 in東京

投稿者:落合智貴
東京ビックサイトにおいて5月19日~20日、橋本総業㈱様の展示会であります「みらい市」が開催されました。
毎年多くのメーカーが出展し、設備工事の商材が一堂に見ることができる業界恒例の展示会になっています。

展示スペースはテーマごとに区切られており、法規制などのコーナー・IT・管材比較・管材・空調・住設・TOTO・工具 など順を追ってみることができました。

【積水化学工業のコーナーでは新発売の 耐火DV遮音継手 を展示】

【オンダ製作所は架橋ポリエチレン用のテストプラグを展示 使いまわしができるのがメリットです】

【川西水道機器のコーナーでは異種管接続の継手を展示】

残業税の導入??

投稿者:落合智貴
「サービス残業は脱税になります!」
そんな世の中がきたらどうなるでしょうか?
『1日8時間、または1週間40時間の法定労働時間を超える労働については割増賃金を払わなければならないが、この割増された賃金の2割が“時間外労働税“として労使折半で税金を納めなければならない。』
この小説は架空の未来を描いたものですが、あながち無い話ではないなあというのが正直な感想です。
“残業税務調査官”いわゆる「マルザ」という役職ができて、税務署と労働基準監督署が共同で調査をするという設定です。
安倍政権は働き方改革を標榜しておりますが、過労死や過労自殺を防ぐという目的と、税収を増やすという目的が合致したこの税法は本当にあり得そうですね。
非正規雇用を酷使するビジネスモデルは今の人手不足の状況をみると長く続かないのではないかと思います。
光文社文庫の「残業税」(小前亮著)。
ご興味を持たれたら読んでみてください。

子ども数が減少中

投稿者:落合智貴
少子高齢社会と言われるようになって久しいですが、日本の人口はすでにピークを越え、減少に向かっています。
高齢化の理由は医療・健康管理の発達による長寿というのが大きいと思います。
子供の減少に関しては、結婚しない人が増えたり、結婚しても子供を産む数が減っているということもあるようですね。

先日の「こどもの日」を前に総務省が発表した14歳以下の子供の人数は1954年の2989万人をピークに半減し、今年は1571万人でした。総人口に占める子どもの割合は1954年には35%程度であったのが、今年は12.4%だそうです。
ただし、都道府県別にみると東京都だけは約12000人増と、前年より子どもが増えました。
その他の道府県では減少とのことです。
東京への一極集中がまだまだ進んでいるということです。
東京の地価動向は下がる気配がありませんし、建設業界も東京はまずまず好調と言えると思います。

1947年前後生まれの団塊世代と1973年前後生まれの団塊ジュニアの世代に大きな山があり、その後はなだらかに出生数が減少しています。
この後新たな山が現れることはあるのでしょうか?
待機児童問題や世帯収入の減少など様々な問題が絡んでいると思います。
程よい人口を維持するのは難しい事なのですね。

サイボウズ 会社見学

投稿者:落合智貴
大塚商会のグットパートナー会員向けの異業種交流会の一環で、グループウエアでおなじみの「サイボウズ」の日本橋本社の見学会がありました。サイボウズの青野社長と大塚商会の広瀬取締役の座談会ではサイボウズが進めている働き方改革についての質疑が行われました。

    
【大塚商会 広瀬取締役(左) と サイボウズ 青野社長(右)】

サイボウズは「チームワークあふれる会社を作る」を大きな目標とし、グループウエアの世界一企業を目指しています。かつてブラック企業と評価されていた風土を改め、青野社長が率先して育児休暇を取るなど、企業文化を変えることに取組み、今では残業の少ない会社に生まれ変わりました。
働き方改革にはチャットやビデオ会議、グループウエアの活用など「ツール」を整えることと、部活動や仕事BARなどを活用した「風土」の改善も必要とのことです。自宅で仕事をする人がきちんとやっているのか?といった疑いを生まないためにも「公明正大」の文化を重要視しているとのことです。

電通の新入社員過労自殺の事件の影響もあり、労働環境の改善は経営の重要課題として注目され始めました。これからの日本は少子化で労働者の確保がどんどん難しくなってきます。労働力の確保ができない企業が負け組になっていく。それを避けるためにはワークシェアリングによって多様性のある働き方ができる職場が支持されていく。世の中がそういう方向に進んでいることを実感しました。
  
  【受付ではボウズマンがお出迎え】       【遊び心いっぱいの待ち合わせ場所】

東管機組合 製販懇談会 2017年春

投稿者:落合智貴
4月20日(木)に東京管工機材商業協同組合の「製販懇談会」が行われました。
メーカー8社さまから市況等についての発表がありましたので概要をご報告いたします。

●JFE継手―コア入継手の出荷が落ちてきている。2017年の住宅着工は2%ダウン。非住宅は2%アップを見込んでいる。鉄のスクラップや亜鉛原料の値上げがあり、今後鉄管継手の値上げの可能性がある。転造ネジ製品の量産はまだ難しい状況。
●JFEスチール―鉄の生産はタイトになっているが、鋼管ラインはまだ余裕がある。今年4月の値上げ幅は20%程度で、オーストラリアの炭鉱でサイクロンの被害があった影響が大きい。3月には値上げ前の駆け込み需要があったため、4~6月は落ち込む見込み。
●クボタケミックス―塩ビ管・継手の生産量は20年前の半分以下になっている。原料値上げにより製品の値上げを12%程度実施予定。
●フネンアクロス―耐火二層管は前年比98%だが、音ふうじは115%と好調。塩ビ原管は仕入値上げになるが、二層管の販売価格を値上げするかは未定。ケイプラ(昭和電工建材)へのパイプのOEM供給は12年間続いたが、ケイプラ側からの申し出でにより供給契約を解消した。FPRブロック(閉塞機能付パイプ)を消防認定申請中。立管の需要は守っていきたい。
●大和バルブ―プラントの需要減が回復していない。建築設備は五輪需要に期待。ステンレス鋼製品が増加している。2018~2019年に製品が不足ぎみになる可能性がある。キッツは5月より値上げを行うが、大和も6月に値上げ予定。
●ダイキン工業―PAは2016年は前年比103%と非住宅需要が好調。法定点検の義務化により買い替え需要が増えている。RAも2016年は前年比106%と好調。ZEH住宅の普及により、ホームセンターなどよりも、工務店など施工会社への発注にシフトしてきている。エコキュートは昨年も今年も104%のアップが見込まれる。
●荏原製作所―日本産業機械工業会8社のデーターではポンプの生産は2007年をピークに回復していない。五輪関連の受注が徐々に決まってきている。
●LIXIL―ホテル・倉庫・学校改修などが好調。マンガの家の間取りで時代の変化が分かる。サザエさん(独立キッチン)→ドラえもん(対面キッチン)→妖怪ウォッチ(LDK一体型)と変化。1960年の家族数平均が4.14人だったのが今では2.42人になっている。世界では3人に1人が衛生的なトイレを使えていない。一体型シャワートイレの販売1台につきアジアやアフリカに簡易式トイレ「SATO」を寄付する活動を始めた。

大塚商会のグッドパートナー制度

投稿者:落合智貴
コンピューターや複合機、IT全般で当社がお世話になっているのが㈱大塚商会さんです。
平成6年ごろからのお付き合いだと思いますので20年以上ですね。
会計ソフト、給与ソフトの導入が最初のお取引でした。その後、販売管理ソフトの「スマイルα」を導入し、今では当社の在庫管理や請求業務の基幹システムとなっています。コピーやFAX、プリンター機能は今では複合機としてネットワークの中に組み入れられています。

お付き合いが長くなるにつれ、「導入事例集」という冊子への掲載を頼まれたり、昨年は「経営戦略セミナー」でのパネラーとして登壇したりとご協力をしてきました。
これらのご協力をご評価いただき、このたび㈱大塚商会「グッドパートナー」という全国で300社しかない仲間の一社に加えていただきました。
グッドパートナー制度は、先進的なIT構築に積極的に取り組んでいる得意先と大塚商会が協業関係を結び、共に業界の成長・発展に貢献することを目指した活動です。
新たにシステムを導入しようとしている会社さんに経験やノウハウを提供することも大きな役割の一つです。
        

【グッドパートナーの証しを頂きました】   【ご褒美に当社オリジナル瓦せんべいを作っていただきました】

当社が行っているIT活用は、在庫管理・ホームページによる情報発信・ネット通販 など珍しいものではありませんが、いつも少しだけ時代の先を行けるようにと努力して参りました。
少しだけ時代の先を行くには専門家のご指導が必要です。
これからも大塚商会さんのご指導をいただきたいと思っています。

嶋鉄商店と落合住宅機器 の営業統合

投稿者:落合智貴
渋谷区幡ヶ谷にあります配管材料販売店の㈱嶋鉄商店が平成29年3月31日をもって廃業することとなりました。
このたび弊社は本年4月より嶋鉄商店の社員2名を社員として迎え入れ、お客様を引き継ぐことになりました。

嶋鉄商店は創業者の豊島氏と二代目の山下氏によって50年以上続いた老舗の管材屋です。
当社とは近所であったこともあり、よく商品の貸し借りをしていました。
嶋鉄商店は地元の設備工事店に愛されながら、主に来店のお客様に配管材料を販売していました。
今回の廃業を受け、最も近くにある当社が「社員」と「お客様」を引き継ぐことになりました。
地元の設備工事が滞ることないよう、お手伝いさせていただきたいと思っています。

嶋鉄商店さんの歴史と思いを繋ぎ、業界のお役に立っていきたいと思います。
嶋鉄商店のお客様におかれましては、これを機に当社を知っていただき、ご活用いただければ幸いです。
是非とも宜しくお願い申し上げます。

  
【50年以上地元に愛された嶋鉄商店が廃業することに】

セブンイレブンの単品管理

投稿者:落合智貴
当社がコンピューターによる在庫管理を開始したのが2000年ですから今から17年前になります。
それまでの在庫発注は倉庫番の「勘と経験」に頼るものでした。
コンピューター在庫管理を開始するときに参考にしたのが「セブンイレブンの単品管理」でした。
セブンイレブンを実質的に日本で創業した鈴木敏文氏は“死に筋商品の排除”に徹底的にこだわりました。
面積の小さいコンビニでの売上を増やそうと思ったら、消費者の必要なものを徹底的に追及することが必要との考え方です。

当社では今でも、商品1アイテムごとの売り上げ個数を検証し、在庫個数を多すぎず、少なすぎない数量に補正していく作業を毎月行っています。
在庫回転率というのは 売上個数÷在庫数 で計算されます。
当社では単品管理を始めて以降、売上個数が増えていき、在庫数は減っていきました。
つまり在庫回転率が劇的に上がっていったのです。
売り場の商品を常に新鮮に保つことが大事なのはコンビニでも管材屋でも同じことです。

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近著「鈴木敏文 孤高」(日経ビジネス編)では昨年不本意な形で引退をした鈴木氏の軌跡を追っています。
イトーヨーカ堂の創業者の伊藤雅俊氏が鈴木氏を信頼し、大きな器で権限を与えたことが今のセブンイレブンの成功につながっています。
鈴木氏は、もしダイエーの中内功さんや西武の堤清二さんの下だったら1年も持たずに辞めていただろうと語っています。セブンイレブンの創設も当初は伊藤氏は反対でした。コンビニという業態は、それだけ当時の常識からは外れた新規事業だったということですが、最後は伊藤氏は鈴木氏に任せました。
強いリーダーシンプが必ずしも成功するとは限らない。我慢強く部下に任せることで成功する場合もある。
この二人の関係はビジネスのケーススタディとして非常に興味深いものだと思います。

JAXA筑波見学(ダイキン空調技術訓練校交流会)

投稿者:落合智貴
ダイキン空調技術訓練校の卒業生らが集う交流会の企画として、平成29年2月25日に「JAXA筑波宇宙センター」を見学してきました。

地上400kmの距離にある国際宇宙ステーションには日本の実験塔である「きぼう」があります。そこでは日本人を含む宇宙飛行士の方たちが様々な実験を行っているそうです。
400kmといえば東京から岡山くらいでしょうか。
そうです!! 宇宙って意外と近くにあるんです。
近い将来、日帰り宇宙旅行ができる日が来るかもしれませんね。

   

展示館「スペースドーム」では人工衛星やロケットの模型が見られます。見学ツアーを予約をすれば、「きぼう」運用管制室も見せてもらえます。リアルタイムの宇宙の映像も見せてもらいました。
小さなお子さんを連れて行くと喜ばれるかもしれません。ご興味のある方は是非お出かけください。

カルロス・ゴーン

投稿者:落合智貴
日産自動車のカルロスゴーン氏がCEOを日本人の西川廣人氏に譲ることを発表しました。
現在ではルノーのCEOと日産のCEO、三菱自動車の会長とまさにグローバルな活躍を続けています。
カルロスゴーンと言えば窮地に陥っていた日産自動車に、仏ルノーから45歳の時に送り込まれ、1999年からCOOとして再建をスタートさせました。それから18年、日産自動車を見事に復活させ、多くの日本人経営者から賞賛を浴びました。
近著「カルロスゴーンの経営論」はGRLP(逆風下の変革リーダーシップ養成講座)という幹部育成プログラムの中の、参加者との質疑応答をまとめた本です。

この本には経営の基本に忠実に従っているゴーンの考え方のベースが随所にちりばめられています。私が心に残った言葉をここでご紹介したいと思います。

●誰もが「従来通りでいい」と言う中で、自分だけ「ノー」といえる人こそリーダーである。
●「リーダーであること」を決めるのは自分ではなく、周囲の人たちである。
●リーダーとして周囲から認められる要件は、繰り返し結果を残していくことしかない。
●判断や行動の一貫性を保つには、熟慮し自分に正直であることが必要。
●「完璧なリーダー」はいないが「完璧なリーダーに見せる」ことはできる。問題が発生してから対応するのではなく、失敗が生じる兆候や可能性を見極めて事前に是正することが必要。
●厳しい決断をする時は、「信念を持つ」「実行させる」「期待できる成果を示す」。
●リーダーは中長期的な目標を示すとともに短期的な問題解決をしなければならない。
●モチベーションが高まるのは「自分自身が何かに貢献していると実感できている時」と「自分自身が学んでいると思えている時」。
●危機的状況の会社にいる人は、会社の変革に参加できることを「素晴らしい好機」と考えるべき。
●複数分野を経験させることと年功序列を廃することがリーダー育成の要点。

他にもリーダーシップのヒントがたくさん見つけることができると思います。
ご興味を持たれた方は是非お読みすることをお薦めします。

本日 会社創立65周年です!!

投稿者:落合智貴
昭和27年(1952年)2月19日に設立された落合住宅機器株式会社は本日65周年を迎えました。
私が社長になったのが平成7年(1995年)ですから当時は創立43年の時期でした。
それから22年間、なんとかここまで会社を存続させることができました。
時代の移り変わりが早い今の時代に長く企業を存続させていくことはとても難しいことだと思います。
これも現職社員やOBのみなさまのおかげ。また、お客様や仕入先など様々な方々の支えがあってのことだと思います。この場をお借りして感謝申し上げます。
一昨日(2月17日)に東中野のwest53rd日本閣においてささやかな祝賀会を開催しました。
明日からまた70周年に向けた新たな5年間が始まります。
この5年の間に老朽化してきた本社ビルを建て替えられたら良いなと思っています。
そのためにもしっかりと利益を出して内部留保を厚くしていかなければなりません。
大事な5年間のスタートに当たり気持ちを新たに引き締めていきたいと思います。
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【65周年を創業者の祖父、二代目の父の墓前に報告してきました】

「老いる家 崩れる街」

投稿者:落合智貴
講談社現代新書から出ている「老いる家 崩れる家 ~住宅過剰社会の末路~」(野澤千絵著)を読みました。
日本の人口は2010年の1億2806万人をピークに減少が予想されています。
一方、日本の総世帯数が5245万世帯に対し、住宅のストックは6063万戸あるそうです。
つまり住宅ストックの約16%は空き家であり、その数は800万戸を超えるということです。
今後人口減少と世帯数の減少が進み、2023年には空き家数1400万戸、空き家率が21%になるとこの本は予想しています。
2015年1月に相続税の基礎控除が低くなったことが、相続税対策として賃貸アパートを建築することを促進しました。都心部だけでなく地方においても農家の跡継ぎ不足により農地を賃貸アパートに転用する例も増えているそうです。タワーマンションの建築によって都心のマンション世帯は増え続けています。

都市計画の規制緩和によって、都市部から離れた場所に住宅が建ちます。そうするといわゆるスポンジのようなスカスカな状況が進みます。都市の面積は広がるものの、社会インフラのコストが上がる状況が進んでしまうということです。
コンパクトシティを作っていこうとの国の政策があるにもかかわらず、現実には人口の低密化が進んでいるというのが現状のようです。

不動産業界は過去の成功体験をもとに建設を続けることになります。賃貸住宅を建てれば大きな利益が残るとの成功体験も大家さんは持っているでしょう。
このバブルはいつか弾けるとこの本は警告しています。

建設に関わる身としては建設需要が増えたほうが良いと考えるのですが、この状況は将来に大きなリスクを残すということを頭に入れておかなければなりませんね。

都立城東職業能力開発センター建築設備施工科への出張授業

投稿者:落合智貴
都立職業能力開発センターの授業も4回目となりますが、今回も昨年8月に続き、綾瀬にあります城東センター建築設備施工科での授業を行いました。
私の講義で「配管材料概論」として幅広く配管材料の種類をご紹介しました。
続いてリケンさんとレッキス工業さんによるグルービング実習。
ベンカンさんによるSU管の各種継手配管実習。(モルコ・拡管・EGジョイント) 
積水化学工業さんによるエスロハイパーの実演とメーカー3社による説明を、実習を交えて行いました。

  

施工を学ぶ学生さんにとっては多くの材料の性質や施工方法を学ぶのは大変なことだと思います。
就職したときに今回の実習を思い出していただけたら嬉しく思います。

落合住宅機器株式会社へ入社をご検討の皆様へ

私たちは65年に渡り、社会インフラの一つである水道や空調の仕事にたずさわってきました。会社とは社会のお役に立ち続けなければ存続出来ないものだと思います。

何故私たちは65年もの長い間、存在し続けることができたのでしょうか?

戦後の復興のなか、汗をかきながら商品を運び続けた先輩たち・・・
FAXがない時代に電話で必死に注文を聞き続けた先輩たち・・・
パソコンがない時代に、夜遅くまで手書きで売り上げ伝票を書き続けた先輩たち・・・

今では携帯電話やITが普及しましたが、いつの時代も仕事の苦労は絶えないものです。

しかし、私たちは働かなくてはなりません。
生活のため  家族のため  お客様のため  ・・・そして未来の子供たちのため

仕事とは誰かのために頑張ることで誰かの役に立ち、そしてお給料がもらえるものではないでしょうか。

私たちが売っているものは、建物の設備として10年、あるいは50年以上使われることもあります。お客様に喜んでもらえ、カタチに残る仕事です。
歴代の社員たちが会社の歴史、社会の歴史を作ってきました。

私たちはチームワークを大事にしています。人の悪口は言わず、困っている人がいたら助け合う風土があります。仲間と会社のために役に立ちたいと思っている人ばかりです。

私たちと一緒に歴史を作りましょう!!

落合住宅機器株式会社
取締役社長 落合智貴

山陰旅行のご報告

投稿者:落合智貴
年明けの三連休。家族旅行で山陰地方に行きました。
山陰はなかなか行く機会がなく、学生時代に島根県の多伎町でスイム・ランの大会に出て以来だったと思います。25年ぶりくらいですね。
全体の感想はとにかく観光地に人が少ないということです。
やはり山陰地方はアクセスの問題で、なかなか観光客が集まらないようです。
東京では外国人が最近とても多いですが、山陰ではほとんど見かけませんでした。
機会があれば皆様是非お出かけください。

  
まずは鳥取砂丘コナン空港に降り立ち、鳥取砂丘を初めて見ました。
天気が良く、砂と海と空のコントラストがきれいでした。

  
島根県では松江で一泊し、宍道湖、出雲大社、石見銀山などを見てきました。
島根県はとにかく東西に長く、レンタカーの移動は一日がかりでしたね。
日本海沿いにはところどころに風力発電のプロペラが回っていました。

     

  
山口県では萩城跡を散策し、旧武家屋敷付近に宿泊しました。松陰神社のなかには松下村塾の建物が残っており、吉田松陰歴史館もありました。地元の人は「松陰先生」と呼んで皆が尊敬しているそうです。
美祢市にあります秋芳洞と秋吉台も見てきました。自然の迫力がすごかったですね。

  

  
最後に関門海峡を渡り福岡県の北九州に渡りました。
小倉城を見て、最後に昨年できたTOTOミュージアムを見ました。
当日は月曜休館日で中は見学できませんでしたが、今度お客様をご案内するツアーを組みたいと思っています。