広島カープの中小企業的センス!?

投稿者:落合智貴
プロ野球の広島カープがセリーグで優勝し、昨日のクライマックスシリーズで日本シリーズ進出を果たしました。広島は巨人やソフトバンクと違い選手の年俸に金をかけず、FA宣言をした自軍の選手を引き留めないことで有名です。親会社からのスポンサー料が期待できず、少ない資金の中でやりくりしなければいけない状況はまさに中小企業と同じ感覚なのかもしれません。

こんな状況下で広島が今回優勝できたのは二つの要因があると思います。
一つは選手の発掘と育成がうまくいっていることです。ドラフトでは注目されている選手以外でも潜在能力の高い選手を見つけるのが得意なようです。また、カープアカデミーというドミニカ共和国での外国人選手の育成もうまくいっているようですね。
二つ目は広島球場の建替えです。新しいマツダスタジアムはバーベキューができたり、女性ファンへの観戦を促したりと様々な工夫をしているそうです。ファンが多く足を運んでくれれば、選手も頑張り甲斐があるということだと思います。

少ない経営資源でも結果を残す。
そんな経営を見習いたいと思います。

女性政治家の活躍

投稿者:落合智貴
最近女性の政治家の活躍が目立っていますね。
東京都知事に小池百合子さんが就任し、豊洲市場移転問題に一石を投じています。
民進党の党首選でも蓮舫さんが勝利し、党の立て直しを図っていることと思います。

 

世界に目を転じても、イギリスはEU離脱問題を契機にメイ首相が就任しました。
ヨーロッパをリードしているのはドイツのメルケル首相です。
アジアを見ても、韓国・台湾は女性がトップですし、ミャンマーは実質的にアウンサン・スーチーさんが権力を持っています。
まもなくアメリカ大統領選が行われますが、ヒラリー・クリントン候補が当選すれば、世界の主要三国である米英独が同時に女性トップになります。

 

政治家に限らず、ビジネスにおいても女性の活躍が求められてきています。
今後は企業のトップに女性が就任することも増えてくるのではないかと思います。
なぜ女性が活躍できるようになってきたのか?

現在NHKで放送中の朝ドラ「とと姉ちゃん」で、戦後トースターや炊飯器、洗濯機が発売され、重労働だった家事がだんだん楽になっていく様子が描かれています。
戦前までの女性は一日中家の仕事をやっていたのでしょうね。
最近ではルンバが家を掃除したり、宅配食品やスーパーの惣菜も充実してきましたから料理も簡略化しやすくなっています。
家庭の仕事が軽減されて仕事に打ち込む女性が増えたのも自然なことかもしれません。

あともう一つ、女性の活躍を後押しする要因があると私は思います。
昨今の社会はコンプライアンスが重視され、ズルやごまかしが通用しにくい世の中になってきています。
今まで男性が酒席で“なあなあ”で決めていた非論理的なことが問題になる。
企業が不法・不誠実なことをするとすぐにバッシングをされます。
企業が社会的に正しいことをする事が求められている今の世の中で、公平性や論理性を重視する女性のセンスが今まで以上に必要とされているのだと思います。

池井戸潤の「陸王」

投稿者:落合智貴


今本屋さんに行くと「陸王」という本が山積みにされています。
この本の作者は「半沢直樹シリーズ」や「花咲舞シリーズ」の原作者である池井戸潤氏です。
池井戸氏は銀行出身だそうで、銀行員にまつわる小説が多いです。
半沢直樹の“倍返しだ!!”のセリフは一時ブームになりましたね。

今回の「陸王」は、100年続いた足袋(たび)製造会社のお話です。足袋製造は衰退産業であり、同業他社は徐々に倒産していきます。資金繰りが厳しい状況の中で、主人公は足袋の技術を生かしてランニングシューズを開発することを決意します。

テレビドラマにしてしまえば、一つ一つのエピソードを面白おかしく見ることができますが、私はこの本をリアルな実体験と重ねて読んでしまいました。
主人公の経営者は、自分の会社が衰退していくのをどうしたらいいか悩んでいます。
保守的なベテラン社員たちは今まで通りでいいと冷やかに見ています。
進むべきか? 退くべきか? 何もしないのか? 
どの道を進んでもリスクはあるし、猛烈に反対する人も出てきます。
自分が考えに考えて結論を出しても、まわりの関係者は簡単に納得してくれません。
それぞれの立場で利害が違うからです。

責任から逃げない。
決めたことは自分を信じてやり通す。
迷える私に勇気をくれた一冊でした。

興味のある方は是非お読みください。

リオ五輪とその後・・・

投稿者:落合智貴
ブラジルのリオデジャネイロ五輪が盛り上がってますね。
本日現在で日本のメダルは金7個を含む24個です。大会中盤で既にロンドン五輪の金メダル数に並んでいます。体操の内村航平選手の演技は見事でしたし、水泳陣も萩野公介選手が金・銀・銅の3つを獲得。平泳ぎの金藤理絵選手はいままでの苦労がにじみ出ているのが印象的でした。卓球の水谷隼選手は個人初のメダル獲得。柔道では多くの選手がメダルを獲得。ウエイトリフティングの三宅宏実選手の笑顔はいつも素敵ですね。
今後も日本選手の活躍を期待しています。

そしていよいよ4年後に東京五輪が待っています。
東京五輪に向けて景気は良くなると言われているものの、実感が持てないというのが多くの人の意見です。
しかし、人手不足で有効求人倍率が高水準ですし、史上最高益を出している企業も多くありますので、景気はある程度良い水準で推移しているというのが現実ではないでしょうか。
今後4年間で五輪需要が益々本格化していくと思います。

  

東京五輪において、設備業界ではLIXILが「住宅設備部材&水回り備品」カテゴリースポンサーとしてゴールドパートナーになっています。TOTOもオフィシャルパートナーになりました。
我々のパートナーが東京五輪で大きく宣伝されるのは我々にとって心強いことです。
今後4年間が充実したものになるよう頑張っていきたいです。

田中角栄ブーム

投稿者:落合智貴
石原慎太郎氏が本を書いたことが発端だったのでしょうか、最近書店に行くと田中角栄のコーナーができています。
田中角栄が首相だったのが昭和47年7月~昭和49年12月ですので当時私は1~3歳。首相在任中の記憶は私にはありません。首相を辞めた後「闇将軍」として権力を握っていたイメージや「ロッキード事件」の方が強く印象に残っていますね。

最近の角栄ブームは、金権政治の負のイメージの強かった角栄氏の良い所、スゴイ所に焦点を当てている論調が多いようです。自分の事を批判していたライバルの大物政治家が入院した際に何度も病院を見舞い、札束を置いて行ったというエピソードもあるそうです。弱い立場に立たされた人にこそ手を差し伸べる。これが角栄流の心のつかみ方だったんですね。自民党のライバル政治家や野党の政治家までも魅了してしまう器の大きさは、凡人にまねできるものではないと思います。

相手の事をとことん考え、相手の喜ぶようなことをする。それが「お金」という形で表現することが多かったのが最終的には批判の対象となってしまいました。
戦後の混乱期から、社会が成熟化する中で「清濁併せのむ」ことが徐々に許されなくなってきた過程にロッキード事件があったのだと思います。

大きな大義やビジョンを打ち出すこと。コトの重要性を見抜く力は天才的だったのだと思います。「日本列島改造論」もその象徴でしょう。
正しいビジョンを打ち出すこと。そしてそれを周りに納得させて、正しいやり方で成し遂げること。それらを両立することはいつの時代も難しいものだと思います。

イギリスのEU離脱問題

投稿者:落合智貴
先日イギリスの国民投票が行われ、EU離脱の是非が問われました。
結果は皆様ご存じの通り、離脱が残留をわずかに上回りました。
驚いたのはその後のイギリス国民の反応です。
「まさか離脱派が勝つとは思わなかった」という声があちこちから聞こえてきたようです。
それを後悔している人がとても多いとか。
責任のある人は考えに考えて決断をするものだと思いますが、投票の様に一人の一票の重みが軽い場合はこのような結果が出ることがあるのだという珍しい事例になりましたね。

ヨーロッパは国境が変わったり、国が分裂・統合をすることが珍しくはありません。
日本の場合は島国ということもあり、国が分裂や統合を現実のものとして真剣に議論されることは今ではまずないと思います。

残留派のキャメロン首相が退任を発表し、離脱派のジョンソン氏も保守党党首選への不出馬を宣言するなど今後のイギリスの状況は不透明です。
かつては大英帝国を誇っていたイギリスが今では世界経済の不安定材料になってしまったのは皮肉なことですね。

消費税8%→10%増税延期

投稿者:落合智貴
安倍首相は先日、2017年4月の消費税10%への増税を2019年10月へ延期することを発表しました。
消費者の立場からは増税が延期されてほっとした方が多いのではないでしょうか。

消費税の歴史をたどると以下の様になります。
・1989年4月 竹下内閣において3%の消費税を初めて導入。
・1997年4月 5%に引き上げ。村山内閣で決定し、橋本内閣で実施。
・2012年6月 野田内閣が2014年4月に8%に引き上げ、2015年10月に10%に引き上げることを決定。
・2014年4月 8%に引き上げを安倍内閣において実施。
・2014年11月 安倍首相が10%への引き上げを1年半延期(2017年4月)を発表。
・2016年6月 安倍首相が10%への引き上げをさらに2年半再延期(2019年10月)を発表。

消費税の増税には必ず駆け込み需要とその反動がきます。
1997年の3→5%への引き上げ時は顕著でしたし、2014年の5→8%の時も少なからずありました。企業の立場からすると駆け込み需要時においては増産のための人員を確保したり、欠品への対応に追われたりといった苦労があります。また、反動時には売り上げの急激な減少という痛手があります。消費税だけではなくエコポイントなど一時的な需要創造を促す政策がとられることがありますが、副作用があることも認識する必要があると思います。

私の個人的な見解ですが、消費税の増税をするならば一気に2%や3%増やすのではなく、1年おきもしくは2年おきに1%づつ増税するというやり方が良かったのではないかと思います。たとえば2014年4月に6%、2015年4月に7%、2016年4月に8%、2017年4月に9%、2018年4月に10%という予定で最初からやれば駆け込み需要と反動は小さく抑えられたと思います。またこのやり方は、政府が目標としている緩やかなインフレを人為的に作る効果もあると思います。
また、軽減税率には私は反対です。経費の精算のたびに税率を区分けしなくてはならず、企業の経理処理や税理士の申告業務、税務署のチェックなどが煩雑になり全体としてコストが上回ると思います。

社会保障の充実と財政の立て直しの両立。
政治的な思惑も絡み、なかなかうまくいかないものですね。

マイナス金利の影響は?

投稿者:落合智貴
日銀は2月16日よりマイナス金利を実施しました。
実施から3か月が経ち、様々なメディアで賛否が論じられていますね。
おおむね「効果が少ないのでは?」という論調が多い気がします。
私の実感としてもマイナス金利前後で大きく変化があったという感覚はありません。
当社の借入金利はマイナス金利導入以前から既に低水準で、この3か月における金利低下はありませんでした。

5月19日に帝国データバンクが「マイナス金利導入に関する企業の影響調査」を発表しました。ここでその要旨をご紹介します。
1、 マイナス金利の影響に関する回答は“影響はない”や“分からない”が約8割を占めている。プラスの影響を感じている業界は不動産業が突出している。
2、 企業の23.3%で金利が低下。とりわけ大企業で金利低下した会社が多い。金利引き下げに関しては自社から要請したケースより金融機関から提案があったケースのほうが多かった。
3、 マイナス金利をきっかけに資金需要が発生した企業は11.1%にとどまる。そのうちの用途は、設備投資が64.2%、運転資金39.2%、事業拡大が23.9%であった。

大企業はしっかり低金利の恩恵を受けているんですね。
今回のマイナス金利については金融機関にとっては逆風の政策だったようです。
一方、プラスに考える業界としては、不動産・自動車・ホテルなどが目立っています。
個人住宅や自動車など大きな買い物のローンが安くなることで需要が増えることをチャンスと考えているのでしょう。ホテルもインバウンド増加で需要が見込まれますから建設費に対する低金利はありがたいということだと思います。
日銀が今後さらにマイナス幅を広げるのか?新たな対策をとっていくのか?
動向が注目されます。

大塚商会さんのパネルディスカッション

投稿者:落合智貴
㈱大塚商会さん主催の「経営戦略セミナー」が4月12日に行われました。

中小企業がどのように経営改善をしていけばよいのか。特にITをどう活用していけばよいのかを考えるためのセミナーです。大塚商会さんは当社のITをサポートしていただいている大切なパートナーですが、「経営改善の手段を具体的な形で提供し、企業活動全般にわたってサポートする」というミッションステートメントを掲げており、私も時々勉強会やセミナーに参加させていただいております。

今回はIT活用の成功事例として、なんと当社が選ばれ、3社が発表する企業の中の1社としてパネルディスカッションに登壇してきました。


参加した企業は当社の他、海外旅行のお土産をネットで頼んで自宅にお届けするサービスや、ふるさと納税の仕組みをITで構築したレッドホースコーポレーション㈱さん。
そして、美容室向けの商品を、優れた受注システムを使って販売している㈱レボさんです。

当社の事例発表では以下の3点をご説明しました。
1、ITを活用した、きめ細かい在庫管理 
2、ホームページを活用した情報発信 
3、ネット通販「設備ロジス.com」の立ち上げ 

当社の取り組みは決して先端を行っている事例とは言えないと思いますが、大塚商会さんに評価いただき、発表する機会を与えていただいたのは大変光栄に思います。
当社は昨年「情報システム室」という新部署を立ち上げ、ITの活用を進めています。
ITと経営はすでに切っても切れない関係になっています。日進月歩のITの進歩についていき、半歩先行く活用が今後もできればと思っています。

鈴木敏文氏のカリスマ

投稿者:落合智貴
untitled

日本のコンビニの生みの親とも言えるセブン&アイホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOが先日退任を発表しました。セブンイレブンの社長人事における経営陣・伊藤名誉会長・大株主の意見と鈴木氏の意見の相違が原因のようです。
今回の問題はカリスマ経営者の引き際と企業統治(ガバナンス)の二つの問題がポイントであると思います。
鈴木氏は経営の天才と言えるでしょう。昭和40年代に始めたコンビニエンスストア。コンビニでの公共料金の決済業務。銀行業への進出。オムニチャネルへの進出。これら誰もが思いもつかない、周りが反対するような新しいビジネスをことごとく成功させてきました。鈴木氏のおかげで世の中が便利になった功績は大変大きなものだと思います。おそらくセブングループの意思決定において、多くの凡人の意見を集約するよりも一人の天才である鈴木氏の判断を尊重したほうが成功の確率が高く、決断のスピードも格段に速かったのだと思います。そのカリスマに引導を渡すことは並大抵のことではないと思います。今回の取締役会の結論に対して鈴木氏が反発し、自分の意見を押し通すこともできたでしょう。しかし鈴木氏は自ら引退を決断しました。今回の事件は鈴木氏に対する批判的な意見もあるようですが、私は鈴木氏の引退の決断は大変立派だったと思います。自らの方針が正しいと信じつつも、周りの意見はきちんと尊重するという姿勢に「カリスマの中の謙虚さ」を感じるからです。

カリスマ経営者は憎まれることも多いでしょう。下で働く人はハラワタが煮えくり返る思いも結構していると思います。スズキの鈴木修氏、日本電産の永守重信氏、ユニクロの柳井正氏、ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏。現役のカリスマ経営者はたくさんいます。彼らが今後どんな引き際を見せるのか注目したいと思います。

ラグビー 大畑大介選手

投稿者:落合智貴
パナソニックの研修会社であるパナソニックエコソリューション創研の研修説明会に2月8日に行ってきました。そこでの講演会の特別講師はラグビー元日本代表の大畑大介さんでした。
昨年のラグビーワールドカップの活躍や五郎丸ルーティーンが話題となり、ラグビーブームがありましたが、少し落ち着いたところでしょうか。

大畑大介さんは大阪の東海大仰星高校-京都産業大学-神戸製鋼でバックスとして活躍した選手です。五郎丸の前の日本のエースといえるでしょうか。
果敢なプレーで魅了した大畑選手ですが、その反動でケガにも大いに悩まされたそうです。

今回のお話の中で最も印象に残ったエピソードが高校時代のお話です。
高校入学時に地元では活躍していたものの、まだ無名だった1年生の時。レギュラーになれるかどうかも分からない段階で彼は真っ白な上履きに「全国制覇」「高校日本代表」と大きくマジックで書いたそうです。当時東海大仰星高校はまだ全国大会である花園出場の経験がなく、周囲は冷めた目で彼を見ていたそうです。
大畑選手は退路を断ち、自分を追い込んで行ったのだと思います。
全国制覇はならなかったものの、全国大会でベスト8、高校日本代表にはぎりぎりで選ばれたそうです。

「念ずれば通ずる」熱い男の話を聞くのは刺激になりますね。

【講演する大畑大介さん】

オムニチャネルの時代到来

投稿者:落合智貴
ネットの発達が目覚ましい最近ですが、流通や物流も大きく変わり始めています。
通信販売市場は2003年の2.79兆円から10年後の2013年には5.86兆円に倍増したそうです。
宅急便でおなじみのヤマトグループの従業員数は2005年の14.2万人から2015年には19.7万人に増加しています。

オムニチャネルという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
消費者がモノを購入するまでの過程の中でリアルやネットが融合してくる状況を言いますが、オムニチャネルに至るまでにはいくつかの段階があります。
・シングルチャネル
「顧客とお店」「顧客とテレビショッピング」など単一接点で購買が行われる状態。
・マルチチャネル
「店舗で買う人」、「電話で注文する人」、「ネットで注文する人」などそれぞれの顧客が自分のチャネルを選ぶ。複数接点を別々の人が使う状態。
・クロスチャネル
一つのお店に対し店舗や電話やネットなど複数接点を一人の人が使い分ける状態。ただし在庫状況などは一元化されていない。
・オムニチャネル
複数拠点をシームレスに利用できる。たとえばカタログで見つけて、スマホで仕様を調べて、WEBで価格を比較して、ネットで注文して、店舗で受け取り といったことができる。在庫状況はあらゆるチャネルがネットで一元化されている。

オムニチャネルの最先端企業はセブンアンドアイグループヨドバシカメラが代表的です。
ユニクロもオムニチャネルを意識した戦略を進めています。
これから宅配ロッカーが駅やコンビニやいろいろなところに増えてくるでしょう。
時代はどんどん進んでいるようです。

【楽天BOXやアマゾンロッカーが増えてきそうです】

高知県の旅

投稿者:落合智貴
前回は薩摩鹿児島への家族旅行の話題をお伝えしましたが、今度は土佐高知県です。
TOTO様の代理店会での旅行でした。
桂浜や高知城といった名所や、坂本龍馬の記念館などを見てきました。
高知城は400年前のお城が現存している貴重なものです。急階段を上って天守閣まで上がりました。
高知の英雄と言えば、長宗我部元親、山内一豊、坂本龍馬 が挙げられます。
高知は銅像が大変多いです。日本は太平洋戦争の際、武器弾薬が不足していたため全国各地の銅像が軍部に提供されたそうです。しかし坂本竜馬は海軍の創設に関わった人ということで壊されることがなかったとの話があるそうです。

日本人は幕末の話が好きですよね。
時代の変化とは人をわくわくさせるものなのでしょうか。

【2011年に作られた高知駅前の銅像   左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎】

五代友厚の足跡

投稿者:落合智貴
先日家族で九州に行ってきました。福岡、熊本、鹿児島と3泊に渡る旅行です。
吉野ヶ里遺跡、柳川川下り、阿蘇山の草千里、熊本城など、いろんなところを回りました。
阿蘇山は昨年(平成27年)9月の噴火の影響でロープウエーが運休していましたが、阿蘇山一帯の壮大な自然は圧巻でしたね。

最終日は鹿児島でした。維新ふるさと館では西郷隆盛や大久保利通などの功績を展示していました。
仙厳園(磯庭園)は島津藩の旧別邸で観光スポットとして有名で、桜島がきれいに見えました。

今年のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ではディーン・フジオカさんが演じる、薩摩出身の五代友厚が脚光を浴びています。五代友厚はドラマではやさしいスマートな役になっていますね。
でも実際は、密航で外国に行ったり、武器の買い付けで危ない橋を渡ったり、薩英戦争では相手の懐に入って交渉したり、となかなか度胸のある方だったようです。
維新後は官職につきますが、自ら辞任し大阪商法会議所の設立や弘成館という鉱山の管理会社など多くの会社の設立に関わったそうです。
上海やイギリスなど多くの外国を目の当たりにし、日本との差を実感したことがその後の実業に大きな影響を与えたのだと思います。

鹿児島中央駅前には「若き薩摩の群像」という銅像がありました。
薩摩藩英国留学生の17人のものですが、五代友厚もそのうちの一人です。

謹賀新年 平成28年

新春を迎え皆々様のご多幸をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り誠に有難うございました
本年はオリンピック・パラリンピック需要の本格化と消費増税の駆け込み需要が予想されます
現場に関わります皆様がスムーズにお仕事できる様つとめたいと存じます
社員一同益々努力していく所存でございますので、本年も何卒ご指導を賜ります様宜しくお願い申し上げます
貴社の益々のご発展をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます

                                    平成28年 元旦
                                  落合住宅機器株式会社    
                                 代表取締役社長 落合智貴

いまさら“イアン・ブレマー”

投稿者:落合智貴
アメリカの政治学者イアン・ブレマーの著書「Gゼロ後の世界」が発表されたのが2012年ですから今から3年前になります。私より1歳年上の彼が、安倍総理をはじめとする世界の政治家に影響を与える論理を展開していくことを尊敬のまなざしで見ておりました。
以前から読みたいと思っていたこの「Gゼロ後の世界」をようやく読むことができました。

イギリスが世界の覇権を握っていたのが18世紀ごろからですが、第一次・第二次世界大戦を経て世界の覇権はアメリカが握るようになりました。戦後はソ連との二大勢力が冷戦状態の中睨みあう状態が続いていましたが、東西ドイツの統一やソ連の崩壊によって二極体制が崩れました。その後西側諸国を中心とするG7が世界の重要事項を決めるようになりましたが、その範囲はBRICSなど新興国に拡大し、今ではG20が主要な会議体となっております。
しかし20カ国の首脳が集まったところでそれぞれの利害が複雑すぎてリーダーシップを誰も取ることが出来なくなっているのが現状のようです。
アメリカはもはや財政的・軍事的理由から世界の警察官の役割を果たせないと宣言し、相対的な覇権の力を落としているというのが現在の状況です。
イアン・ブレマーはその状況を「Gゼロ」と称しています。
そしてこの「Gゼロ」の状況は長くは続かず、「その後」の世界を予想するのが本書の主題となります。

Gゼロ後の想定されるシナリオをイアン・ブレマーはいくつか考えています。
1、G2(米中パートナーシップ)
 ―世界のリーダーシップをアメリカと中国が分担する体制―
2、協調(実際に機能するG20)
 ―緊急事態において先進国と新興国が共同で重責を分担できるか?―
3、冷戦2.0(さらにひどい状況)
 ―アメリカと中国が軍事的に対立―
4、地域分裂社会(各国はそれぞれに)
 ―局地的、地域的なリーダーシップを発揮する国が各地域に台頭する―
5、シナリオX(Gマイナス)
 ―国際秩序が分裂し、各地で無政府状態が頻発する―

フランスのテロなど世界が解決しなければならない課題は終わることがありません。
日本は既に世界情勢に大きな影響力のある国となっています。
私たち日本人も今まさに世界の歴史の渦中にいるという当事者意識が必要だと思います。

マンションの杭打ち問題

投稿者:落合智貴
三井不動産レジデンシャルが販売した横浜のマンションが傾いた事件がありました。
三井住友建設が元請けとして施工し、旭化成建材の杭打ちに問題があったことが判明しております。
杭打ちデーターの改ざんが、杭打ち業界全体で行われていたのではないかとの疑いが強くなってきました。
自分の住んでいるマンションは大丈夫か?と心配されている方も多いのではないでしょうか。


 (写真は本文と関係がありません)

建設業界に関わるものとして、自分も襟を正さなければという思いがあります。
しかし報道されている通り、建設業界はきちんと正確に施工しなければいけないという施主への責任があるものの、現場に携わる人々にとっては「工期を守らなければならない」「コストを最小限に抑えなければならない」「やり直しはできるだけしたくない」という利益を追求する責任との板挟みがあり、それらと常に折り合いをつける側面も現実にはあると思います。

自動車のスピード違反のように実際に違反をした事がない人はいない様な規則もあります。
ルールやモラルの高さは、その国や社会や会社の規範レベルの高さによるものではないかと思います。
日本では最近社長がお詫びをする記者会見が大変多いですが、従来なら許されていたことがだんだん許されにくい社会になってきたのだと思います。
これを堅苦しい世の中になってしまったと考える人もいると思います。
しかしこれは日本の規範レベルが上がってきたと前向きにとらえることが出来ます。
ズルをする人が淘汰され、まじめにやっている人が報われる世の中に一歩ずつ近づいていると考えてみてはいかがでしょうか。

外国人観光客の急増

投稿者:落合智貴
新宿などの街を歩いていると、外国の方が驚くほど多いのを感じます。
中国や韓国の方はもちろん最近はインドの方かな?と思われる人もよく見ますし、白人系の方も大変多いです。
観光庁の発表によると、2012年までの訪日外国人旅行者数は800万人台で推移しておりました。それが2013年には1036万人、2014年には1341万人に増加。政府は2020年までに2000万人に増やす目標を立てているそうですが、今年(2015年)の10月までに既に1500万人を超えているそうです。今年中に2000万人を突破するのも夢ではありません。
これは円安や東京五輪の開催による影響が大きいと思いますが、日本の自然や文化、おもてなしの心などが評価されているということだと思います。中国の方が「日本の空はとてもきれいだ」と驚いていたという話も聞いたことがあります。

ホテルの予約が取りにくくなっている様ですね。
最近ホテルが無いはずの当社の周辺で外国人の集団を見かけることが時々あります。
先日も会社の近くを歩いていたらシンガポール人の5~6人の旅行者に道を聞かれました。
住所を頼りに案内したところ、賃貸マンションでした。彼らはここに泊まるとのこと。
最近は空き家やマンションの空室を外国人にあっせんするビジネスがはやっているそうです。
法律的にグレーなようですが、後追いで法整備されていくのでしょう。

TPP、オリンピック、外国人労働者の受け入れ・・・   ひょっとして難民問題??
外国人と接する機会は今後益々増えていくでしょう。
カタコトの英語くらい少し勉強した方がよいかもしれませんね。
外国の方に会ったら親切にしていきましょう。


【浅草も外国の方々が沢山訪れていました】

新三本の矢と“決断”

投稿者:落合智貴
安倍首相は先日「新三本の矢」を発表しました。
 1、希望を生み出す強い経済(GDP600兆円の達成)
 2、夢を紡ぐ子育て支援(出生率1.8の実現)
 3、安心につながる社会保障(介護離職ゼロの実現)
「一億総活躍プラン」とも言っていましたが、一部の人でなく全ての人々が自分の存在意義ややりがいを感じられる世の中は素晴らしいものだと思います。
育児や介護の問題は切実に感じている方が多いでしょう。
是非この新たな方針が具体的に進展していくことを期待したいと思います。

第二次安倍政権はこれまでも「三本の矢」や「消費税8→10%への増税延期」「安保法改正」など新しい大きな決断をしました。また「閣僚不祥事」「オリンピック問題」「自然災害」「外交問題」など臨機応変に決断を迫られる場面も次々に起きています。
安倍政権に対しては安保法改正など賛否様々な意見があるのは承知しておりますが、決断のスピード感に関しては優れたものがあると私は感じています。一つの課題がクリアされると人は安心してしまうものですから、次の目標をすぐに掲げるというのはなかなか出来ない事だと思います。

次々に起こる課題に対して常に正しい決断を導くには、日頃の情報収集や自身の持っている倫理観・歴史観、世論の風向きを読む力など、相当のセンスを持ち合わせていないと出来ない事だと思います。
一橋大学院教授の楠木建さんは『経営センスの論理』という著書の中で“経営センスは磨くことが出来る“と言っています。持って生まれたものはともかくとして、経営者としてはいつも決断力を磨く習慣を持たなければいけないということでしょう。
優れた政治家や経営者はこの“経営センス“を永年にわたって磨き続けた人たちなのだと思います。
私も偉人たちの”センス”に、もーちょっとでも近づければもちろん嬉しいです。

小売業の王者は誰?

投稿者:落合智貴
企業の盛衰は時代の変化と共に変わってくるのが世の常ですが、小売業の主役も少しずつ変わってきています。
就職を希望するランキングなどをみても時代の変遷が読み取れるかもしれません。
かつて日本の小売業の王者は「百貨店」でした。
三越や高島屋、伊勢丹といった老舗百貨店が小売業の代表格でした。
そして高度経済成長の過程で小売りの王者はダイエーやイトーヨーカドーといった「総合スーパー」に移行していきます。
その後イトーヨーカドーから派生したセブンイレブンを筆頭とした「コンビニ」が小売業の王者に君臨しているというのが現在の状況でしょう。

そして「コンビニ」の次に小売業の主役になるのは何か?
私は「ネット通販」が主役になりつつあるのではないかと思います。

この動きは消費者が購入する場所がどんどん自宅に近付いているということを表しています。
「百貨店」は日本橋や新宿といった大きな都市にあるものです。
「総合スーパー」は中堅都市、簡単にいえば急行が停まるような駅にあるもの。
「コンビニ」は自宅から徒歩で行ける所に無数にあるもの。
そして「ネットで頼んで自宅にお届け」・・・  いよいよ小売りの現場は玄関口まで来てしまいました。

以前ローソンの新浪社長(当時)は“ローソンの最大のライバルはアマゾンだ”と言っていました。
ネットとリアルが融合する”オムニチャネル”という言葉も出てきました。
ネットの存在はどんな業界も無視できなくなったと言えると思います。


(我が家では お茶もネットで 買ってます)

日本の盛衰 40年周期説

投稿者:落合智貴
戦後70周年に合わせて「日本のいちばん長い日」(主演:役所広司)という映画が公開されています。
この映画の原作者である半藤一利さんが「昭和史」という著書の中で触れているのが、近現代史における日本の盛衰は40年周期であるということです。

徳川幕府の衰退の時期にペリーが黒船でやってきたのち、朝廷が開国へと国策を転換したのが1865年だそうです。そこから1905年の日露戦争の勝利までが上り坂の40年。
そこから日本の軍部が台頭し、政治が軍部をコントロールできなくなり1945年の壊滅的な敗戦に至ったのが下り坂の40年。
その後戦後の混乱期を経てサンフランシスコ講和条約(1952年)からバブルの絶頂(1992年頃)までが高度経済成長を遂げた上り坂の40年。
現在、失われた20年と言われているのは下り坂の40年の途上ということでしょうか。
下り坂の渦中にいる我々は、日本を大きな破滅に導かない様に謙虚にならなければならないということかもしれません。

untitled

明治期の富国強兵による日本の隆盛は「軍事力」がポイントでした。
昭和戦後期のモーレツ労働による日本の隆盛は「経済力」がポイントでした。
バブル絶頂の40年後にあたる2032年ごろから始まるであろう上り坂の40年は何がポイントになってくるのでしょうか?

日本が世界を何でリードしていくのかを考えると、その頃にはインフラの整備や工業製品などの物質的な豊かさがポイントではないんだろうと思います。
色々と考えられますが、例えばアニメやゲームといった「コンテンツ」や「ソフト」といったものかもしれません。あるいは発展途上の国々に対する「ノウハウ」や「カイゼン」や「仕組み」の輸出によってリーダーになれる可能性もあると思います。貧困の撲滅を日本がリード出来れば世界の平和にもつながっていくと思います。
最終的には世界で最も「感謝」されて「信頼」されて「尊敬」される国になれたらすばらしいですね。

打ち水のススメ

投稿者:落合智貴
今年の夏も暑くなりました。
数年前から、工事現場での熱中症も増えており、対策が求められています。
暑い中現場で仕事をされている方は無理をしない様ご注意ください。

エアコンの普及が進んでおりますが、室外機の発する熱が余計に外の気温を上げるという悪循環が起きているのではないかと思います。
最近のエアコンは省エネになっているとはいえ、できるだけ使わないに越したことはありません。

そこで地球温暖化対策としての「打ち水」をお勧めしたいと思います。
家のベランダや会社前の道路など、日中に熱を帯びた場所に是非打ち水をしてみてください。
寝る前に寝室外のベランダや廊下に水をまくだけでも寝苦しさが少し解消されます。
省エネ対策としては室外機の周辺に打ち水することも有効です。室外機周辺の気温が下がることで、冷房効率が上がりますので、電気代の節約になります。
是非お試しください。

クールビズ って・・・

投稿者:落合智貴
今年もクールビズのシーズンに入りました。
小池百合子環境大臣がクールビズを提唱したのが2005年ですから今年でちょうど10年になります。
夏の暑い時期にネクタイをしなくてよいのはとても助かりますね。10年ですっかり定着した感が有ります。

日本人はお上や他の人がやり出すと一斉にそちらになびく傾向がありますね。
クールビズの普及というのはとても示唆に富んだメッセージが有るように思います。

「おかしい」とか「不合理だ」と思っていても、皆がやっているからやめられないという事。
それって意外と多くないですか?
学生時代の部活動にも不条理な上下関係みたいなものもあったと思います。
また、歴史のある会社などでも「昔からこうだから」みたいな事って多いのではないでしょうか。
長く組織に属していると、何も考えずに当たり前としてやっている習慣がたくさんあると思います。
皆さんの周りにもありませんか?
おかしな常識というのは新人の方に聞けばすぐわかるのかもしれません。
組織の新陳代謝というのはそういう意味で必要なのでしょう。

ルールを一つ変えるだけで劇的に仕事がやりやすくなる。
自分の組織における“クールビズ”を探してみるのも面白いと思います。

追悼 ~T社員に思いを寄せて~

投稿者:落合智貴
一年前に食道癌が判明し、闘病を続けていた当社の社員Tさんが先日残念ながらお亡くなりになりました。
48歳の若さでした。
社員全員で励ましの寄せ書きを作り、お渡ししたのが亡くなる1ヶ月前でした。
「元気になったらまた皆で一緒に働こう」と多くの社員がコメントを書いてくれました。
その寄せ書きを渡した時のTさんは思わず涙を流していましたが、それは嬉しさと同時に、自分の体が思うままにならない悔しさがにじみ出ていたように感じました。
Tさんは頼んだ仕事を嫌な顔せずに気持ち良く引き受けてくれる人でした。
心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

Tさんの闘病を受けて、当社では健康診断の受診と診断書の提出を義務付けました。
過労や精神的負担を未然に防いでいくことや、病気の早期発見を促すことも企業に課せられた責任ではないかと思います。一人ひとりが健康で幸せな生活が出来るよう、これからも気を配っていきたいと思います。

皆さんは悔いのない人生を送っていると自信をもって言えますか?
もし残りの人生が1年と宣告されたとしたら、後悔することが多いのではないかと思います。
私は父母共に50代で亡くしていますので、人生のゴールを短めに見積もっているような所があります。
やりたいことを先延ばしにせず、思った時にやりたいことをやっておく。
一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。

先代社長の没後20年

投稿者:落合智貴
6月4日は私の父であり、当社の2代目社長である落合隆博の命日です。
平成7年の事でしたのでちょうど今年で20年になります。
父は中山家の長男として昭和14年に生まれました。
落合家の長女である母との結婚を機に損害保険会社を退職し、昭和46年に落合住宅機器に入社し、数年後には専務取締役に就任しました。
昭和59年に養子縁組し落合性に変わり、昭和63年に代表取締役社長に就任しました。
その頃はバブルの絶頂期で会社の業績もかなり良かったようです。
しかし、平成7年に病気のために55歳の若さで亡くなりました。
父は婿養子という難しい立場にありながら、社員や業界の多くの方々から慕われる様な存在だったと思います。
私にとっても、決して間違ったことを言わない、尊敬できる存在でした。

当時私はユアサ商事の新入社員として働いておりましたが、父の体調が思わしくなく、入社一年余りで退職させてもらいました。そして落合住宅機器に入社しましたが、その時父は既に入院中で、きちんとした引き継ぎが出来ないまま1カ月後には亡くなりました。
そして何もわからないままに私は24歳で3代目の代表取締役社長に就任することになります。
ですから私にとっての6月4日は毎年気持ちを新たに引き締める、原点ともいえる日です。

特に今年はちょうど20年。会社をつぶさずになんとか20年やってこられたなあという感慨があります。
この20年は経済情勢も厳しく、順風といえる時期はほとんど無かったといってもいいと思います。
父が生きていたらなんと言ってくれるでしょうね?

中央環状線(大橋―大井)開通

投稿者:落合智貴
今年の3月7日に中央環状線の大橋―大井間が開通しました。
新しい道路が出来るたびに渋滞が解消されていくのは気持ちがいいものですね。
渋谷区の初台にある当社にとってはこの中央環状線は大変ありがたい道路です。
主に山手通りの地下を通っていますが、出入口は当社の近くにあります。
外環道など、埼玉方面へ行くには以前から開通しており便利でしたが、今回は湾岸線に一気に繋がることで、横浜方面や千葉方面へ行くにもグッと距離が縮まりました。
例えば東京ビックサイトに行く際、従来でしたら新宿入口→4号線で三宅坂ジャンクション→都心環状線で浜崎橋ジャンクション→レインボーブリッジで台場出口 という経路で40~50分前後掛かっていたと思います。今回の開通によって、初台南入口→中央環状線で大井ジャンクション→湾岸線で臨海副都心 と行けば30分前後で着いてしまうと思います。


(大井ふ頭では輸入される多くのコンテナが出荷を待っています)

大井は海運の拠点でもありますのでコンテナなどトラックの往来が多い場所です。
新しく開通した中央環状線を使って東北方面に行くトラックも多いのではないでしょうか。
物流はボトルネックの解消が重要課題です。東名高速の用賀と関越高速の練馬を結ぶ外環道の建設も始まったようです。東京の渋滞が徐々に解消されていくことは歓迎したいと思います。当社の現場配送もよりスムーズにお届けできるよう努力していきたいと思います。

マイナンバー制度

投稿者:落合智貴
今年の10月に、日本に住民票を有する全ての人に12桁のマイナンバーが通知されます。
これによって企業はどんな対策を取らなくてはならないのでしょうか?
先日マイナンバーに関する説明会に行ってきました。
今回のマイナンバー制度において、企業にとって最も大事なことは、情報漏洩への対策だそうです。
情報漏洩などには懲役や罰金になる場合もあるとのことですので厳しいですね。
デジタル情報の厳格な管理や、紙(ペーパー)の保管や廃棄など、かなりきちんとやる必要があります。

企業は給与計算の際には様々な役所へ書類を提出しています。
所得税は税務署、住民税は市区町村、雇用保険はハローワーク、健康保険は健保組合、厚生年金は日本年金機構・・・。
数多くの提出物がありますが、今後はそれらにマイナンバーを記入しなければなりません。
当社でも先日マイナンバー対応の給与計算ソフトにバージョンアップしました。
源泉徴収票の用紙も従来よりも大きくなるそうですね。来年から少々手間がかかりそうです。

そもそもマイナンバー制度導入の目的は何でしょうか? 国の発表によると、
①公平・公正な社会の実現 
②行政の効率化 
③国民の利便性の向上    が大きな目的だそうです。
「色々な役所に書類を取りに行かなければならない」という煩わしさが軽減できるのならば、国民にとってメリットが有るということでしょうか。

               

国立競技場の解体

投稿者:落合智貴
先日国立競技場の近くを通りかかりましたら報道されている通り解体工事が始められていました。
以前、何度か国立競技場内を走るリレーマラソンにも参加したことがありました。
友人や家族とチームを組んで走るのが楽しかった思い出があります。
国立競技場のスポーツ観戦で最も印象に残っているのが1992年度のラグビー大学選手権の決勝戦です。大学3年の冬、母校の法政大が早稲田大を破り優勝したのですが、終了間際の逆転トライの瞬間は鳥肌が立つ程の感動でした。

国立競技場は日本の戦後高度経済成長の象徴の一つと言えるでしょう。
1964年(昭和39年)の東京オリンピックは日本の歴史に残るイベントでした。
来る2020年(平成32年)の東京オリンピックに向けて、これから準備が加速していきます。
建設需要も好調に推移していくと思われます。
オリンピックは「参加することに意義がある」なんて昔よく言っていました。
我々は仕事を通じて、オリンピックを軸とした日本のインフラ整備に「参加」することができます。
すばらしい大会になることを祈念しております。

若年者正社員チャレンジ事業

投稿者:落合智貴
最近の景気好転で飲食業界や運送業界、看護・介護業界など多くの業界が人手不足に悩んでいる様です。
建設業界でも職人が足りないといった声をよく聞くようになりました。
実際有効求人倍率が1.15倍を超え、失業率が下がってきているのが現状です。
そうは言っても、仕事を探す求職者の方々は日々不安な気持ちを抱えながら仕事を探しておられると思います。

昨年あるきっかけで「若年者正社員チャレンジ事業」という東京都の制度を知りました。
29歳以下で正社員の経験がない方(いわゆるニート、フリーター等が中心になるかと思います)への対策として、職場体験を積ませ、正社員への就職へとつなげていこうという制度です。一日6~8時間程度の職場体験を15~20日間ほどの期間で実施します。

求職者の方々は日当として一日5,000円の奨励金をもらいながら働きます。
企業側は賃金を払わなくて良いのに加え、一日6,000円の受け入れ準備金を頂けます。
そしてもし正社員として雇用し、6ヶ月間辞めずに勤め上げたら15万円の採用奨励金が頂けるのです。
例えば3人の職場体験者を20日受け入れ、一人を採用して6ヶ月経てば合計51万円が頂けることになります。

職場体験を受け入れる際は求職者を選考して選べないというのが難点ではありますが、20日の仕事ぶりを見たうえで採否を決められるので、リスクの少ない採用方法では有ると思います。
実際当社では二人の職場体験者を受け入れて、まもなく修了する予定です。
今の20代の若者はリーマンショックで不利な就職活動を強いられ、能力があるのに正社員になれなかった人たちも多くいるように感じます。
人手不足でお困りの企業の方は一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

トマ・ピケティ

投稿者:落合智貴
フランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」がブームとなっています。私も気になって書店に行きましたが、本の厚みと値段(6,000円位します)を見て読むのは挫折しました(笑)。
いろんな書評を見ましたがおおむね評価が高いようです。テーマは“富の蓄積と格差“ということになると思います。例えばその国の上位0.1%の所得を占める人が全体の何%の所得を占めているか?あるいは上位1%の資産が全体の何%の資産を占めているか?といったことを世界各国の過去からの膨大なデータを調べたというものです。結論として、資本主義は放っておくと格差がどんどん広がっていくという事なんですね。

日本の場合はどうでしょうか?日本は欧米諸国などと比べると超高給取りが少ないので世界的に見たら所得や資産の上位者のシェアは小さいです。ただし、かつて中流意識が高かった日本も最近では生活が苦しいと考える人が増えたとの分析もあります。
こういった格差問題は税制などで解決することが可能だと思いますが、長期的な格差の是正をするとなると相続税をかなり多くする必要があると思います。
かつては資本主義と社会主義というのがイデオロギーの対立軸でした。そして資本主義の欠点をそろそろ是正するべきだと考える人が増えているというのが今回のブームの理由なのかもしれません。成功者が巨万の富を得る社会と、貧困のない社会。今後はこの二つのバランスをどの程度にするかというのが世界のイデオロギーの論点になるのかもしれませんね。
そういう論点で考えると、中小企業の存在が重要になってくると思います。
雇用の受け皿として、元気な中小企業を目指したいと思います。