落合住宅機器の歴史を辿る【平成21年度(2009年度)】

投稿者:落合智貴
前年度9月のリーマンショックを受けて、一年を通して打撃を受けたのがこの年度でした。
経済のいろんな指標が3割減になったという印象です。
住宅着工件数は前年の109万戸から79万戸へと28%減になりました。
この年以来、未だに100万戸への復活は成し遂げられないままです。

当社の業績も売上高前年比23%減。粗利益で31%減と大きく落ち込みました。
こうなると黒字を出すのは至難の技です。この年以来3期連続の本業での赤字が続くことになります。
本業の経常利益は約1800万円の赤字。リーマンショックによる得意先の倒産による貸し倒れの計上を含めると、全社の税引き前利益はなんと4600万円以上の赤字になりました。
当社歴史上最大の赤字だと思います。今振り返ると、バブル崩壊よりももっと苦しい3年間だったと感じます。
鳩山内閣
政治の世界では自民党が下野し、民主党の鳩山政権が誕生しました。
脱ダム宣言など、公共投資の大幅な削減がなされ、建設業界はリーマンショックとのダブルパンチを受けたことになります。
現場が少なくなり、数少ない現場を多くの業者が奪い合いました。価格競争が大変激しくなり、価格を下げても下げても他社がもっと下げてくる。そういったいわゆる「デフレスパイラル」が施工会社でも、流通・メーカーでも進んでいくことになります。
建設現場に従事する職人さんの数もこの年を境に減少し、以降の人手不足に繋がっていきます。
かつてのように職人が“稼げる仕事”ではなくなったということだと思います。