「アルミ配管」の可能性

投稿者:落合智貴
10月24日から26日まで浅草の都立産業貿易センター台東館で「第50回管工機材・設備総合展」が行われました。50回の節目ということで147社のメーカーさんが出展しました。

ベンカンアルミ分岐管
そこで最も注目したのがステンレス継手メーカーのベンカンさんのコーナーでした。
ベンカンのフェイスブックに掲載頂きました

ベンカンさんは現在アルミ配管の可能性を研究しているとのことです。
空調の冷媒管では現在銅管が主流となっています。
しかし、銅は電子機器類の需要増加によって価格が上昇し、今後電気自動車(EV)の普及に伴い、益々価格が高騰することが予想されているそうです。

銅に替わる素材としてベンカンが注目したのがアルミです。
アルミは融解温度が660℃と比較的低いためハンダ溶接が困難であることが製品化の壁となっていました。
この度ベンカンさんと空調設備施工大手の高砂熱学工業さんが共同開発で「アルミ冷媒配管用分岐ユニット」を製品化しました。綿密な温度管理と分岐継手形状の試行錯誤の結果、ろう付け品質を担保できたそうです。
今後は溶接に替わるメカニカルジョイントでの接合を研究し、冷媒管だけでなく一般配管にも応用できることを目指しているそうです。 アルミ冷媒管の説明はコチラ