労働問題が旬な話題??

投稿者:落合智貴
6月27日(火)は同じ日に2件のセミナーをハシゴしたのですが、なんと両者とも内容が弁護士による「労働問題」でした。企業が関心の高いテーマであると共に、問題が多く発生していることの表れだと思います。

午前中のセミナーは保険代理店主催のもので、テーマは「労働者はこう攻める!攻め方に学ぶ労災防衛策」で弁護士の木谷先生によるものです。
木谷弁護士は日頃は労働者側の代理人として企業と対峙することが多いそうです。うつ病など精神疾患を患う方が増えていますが、長時間労働や職場の人間関係が原因の場合、労災の申請をしたり、場合によっては企業側が損害賠償を請求されるケースもあるとのことです。ワタミや電通の様に大きく報道されると企業のイメージダウンも大きいものになります。労働時間を管理することや日頃からスタッフの悩みを聞く機会を増やすなどの対策が必要です。

午後のセミナーは仕入先の橋本総業様によるものでした。「従業員の心を動かす労務・マネジメント技術」と題し、弁護士の堀井先生による講演です。
たとえば女性からセクハラの相談があった場合、女性と男性の言い分を聞いてみると、事実が食い違うことが多いそうです。しかし両者とも嘘をついているわけではなく、感情の違いで見るポイントが変わってくる。あるいは女性の場合、相手の男性の事が嫌になってしまうと、最初は好意を持っていたとしても、最初から嫌だったと思い込む傾向があるとのことです。また、最近の若い世代は小さいころから大事に育てられているので、自分は会社に大事にされるのが当たり前と思う傾向があり、それが上司との意識のギャップになっているケースが多いそうです。

人手不足が叫ばれる昨今、人に辞められないように配慮していくこと。
気持ちよく仕事ができる環境を整えること。
これらが企業にとって重要な課題であることが大変よくわかった一日でした。